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第4章 天界取材
閑話 ピルカの有意義な休日
転移門案内人で地上界側で見送ってくれたほぼ双子天使ピルカのお話です。
ムーンライトノベルズとは投稿の順番を変えています。
こちらでは、できるだけ時系列順になるようにして投稿していきます。
+ + + + +
今日は一週間ぶりの休日。
本当は地上界のまだ行ったことのない店巡りをしたかったんだけど、学生時代の友人たちが会おうと言ってきたから、天界へと戻って久しぶりに会うことになったの。
あーあ、あの店のセール行きたかったのになぁ。目を付けてた可愛いハイヒールを買いたかったのに。
異界転移門で天界へと戻ると、弟のシルクスの姿があった。
地上界を出発するときからここに居ることは分かっていたけど、相変わらず気持ち悪いくらいそっくりな顔ね。
「おかえり、姉さん」
「ただいま、シルクス」
ほぼ毎日通信魔法で業務連絡を取り合っているため、話自体はよくするけど、実際に合うのは数か月ぶり。
子どもの頃から瓜二つだと自他共に認めている私達は、魔力総量が人一倍多い上に全く同じ量で、それを目当てに学生時代からそれはもう色んな企業や組織から二人一緒にと声を掛けられていたわ。
けれど、私達は初めからエルマー様と同じ職場、もしくは近いところで働く事を決めていたから、その全てを断って、今の転移門案内人になったの。
頼まれていたお土産を受け取ると用は済んだとばかりにさっさと休憩へと行ってしまった弟と別れ、友人たちと約束している店へと向かった。
数か月ぶりに会う友人たちが予約してくれたのは、エルマー様が見つけてニエルヴァ様とシャンエル様と三人で頻繁に食事に訪れているという、最近流行っているお店。
結構辺鄙な場所にあるお店なのに、流石はエルマー様だわ。
外観も派手ではなく、一見すると何のお店なのか分からないような佇まいなのに、出てくる料理は全て最上級に美味しかった。普段食べていた伝統的な天界料理がこんなに美味しいものだったなんて、新たな発見だわ。これは人気になるのも頷けるわね。
エルマー様が流行らせた隠れ家的天界料理店を後にし、腹ごなしにブラブラと友人たちと歩いていると、五十メートル先に一際眩いオーラと美しい真っ白な双翼とサラサラな金髪の気配を察知した。
この気配は……!!
一緒にいた友人の一人も気づいたようで、サッと目配せする。
(気づいてるわよね?)
(もちろん。で、どうする?)
(分かり切った事聞かないでよ。とりあえず、適当に理由を付けて、ここでみんなとは別れましょ)
(オッケー。その後合流ね。…ピルカ、抜け駆けするんじゃないわよ?)
(…あなたもね)
表情には一切出さずに簡単に打ち合わせを終え、如何にも今気づいたように「店に忘れ物しちゃったわ」とその場を離れることに成功。
数人が一緒に取りに行こうと言ってくれたけれど、今はその優しさはいらないのよ。ごめんね。
共犯の友人も、急用を思い出したとか何とか言って、上手く抜けれたみたい。
合流した私達は、気配を消しながらエルマー様御一行の後を付かず離れず付いて行く。
学生時代からエルマー様の一番の親衛隊(自称)として、決して気取られず、迷惑を掛けず、ただ見守るだけ、という追っかけをずっとしてきた私達二人は、地上界でいう所の忍者のようだと、親衛隊仲間の間では言われていたわ。
その甲斐あって、隠形系の魔法は二人とも最上位まで習得しているのよ。気配遮断はもちろん、離れた場所から特定人物の会話を盗み聞くなんてことも、おてのものよ。
公に人には言えない自慢だけど、後悔はしていないわ!
けれど、私達は空気を読める女だから、お仕事中の会話は絶対に盗み聞ぎしないようにしているの。
エルマー様のお仕事柄、どうしても機密が多いし、読唇術も使えるけれど絶対に故意に会話内容を見聞きしないように徹底しているわ。
ああ、それにしても。
なんて神々しいオーラなのかしら…!
手入れの行き届いた私とは違って癖のない真っ直ぐで艶々の羽が生えそろった美しい翼、混ざり気のない美しい輝きを放つ黄金色のサラサラな髪、やや細身の体のラインに沿ったいつもの仕事着をピシッと着こなし、隣を歩いている人間の女性ににこやかに話しかけているその姿は、創造神様の愛し子そのもの。
天使は皆金髪だけれど、他の色が混ざっていない人は滅多にいないため、エルマー様のような美しい髪色を持つ者は、創造神様の愛し子と呼ばれることがあるの。
神殿に飾られている創造神様の絵や像は、全て美しく輝く黄金色の髪色をしていることから、いつからかそう言われるようになったんだけど、創造神様も面白がっているのか興味がないのか何も言わないから、広く浸透しちゃったのよね。
でも、違うと言われても納得できないくらいには、エルマー様は天使が皆憧れる愛し子そのものの姿をしているの。
それに、人間たちがよく言っている王子様というものも、全くその通りだと思うわ。
煌びやかな衣装やマントを纏ったら、絶対にお似合いになるに違いないわ!軍服もいいわね!
…いけない、いけない。つい妄想が捗っちゃったわ。
今は妄想のエルマー様よりも、目の前の本物のエルマー様よ。
エルマー様と一緒にいる人間の女性は記者と聞いているから、彼女の質問や疑問にきっと丁寧に答えて差し上げてるんでしょうね。そういえば悪魔も一緒に居たはずだけれど……、あ、黒いのが居たわ。あれね。彼は写真を撮る係なのね。
それにしても、なんて穏やかで優しい笑顔なのかしら。見惚れちゃうわ。是非正面から拝みたいわ。
仕事中だと知らなかったら、デートしているように見えるわよ。
…え、違うわよね?悪魔も居るし、仕事よね?そうよね??
(ねえピルカ。エルマー様すっごく蕩けた笑顔で、すっごく素敵で眼福なんだけど、もしかして一緒にいる人間の女の人と良い関係だったりする?)
(仕事の関係者としか聞いてないわ)
(それにしては、すっっっっっっごく嬉しそうな顔をずっとしてるよね。いや、眼福ですけれども。ああ、横顔も素敵っ)
(そうね。ああっ、蕩ける笑顔ありがとうございますっ。記憶に焼き付けておかなきゃっ。もしかして、あの女性に恋でもしてるのかしらって、私も思っていたところよ)
(やっぱそうだよね。うーん、顔がよく見えないから、正面回ってみる?)
(あの女性の顔なら転移門で見たけれど、可愛らしい感じの普通の顔だったわよ?)
(そうなんだ。でもさっきから私達エルマー様の後ろ姿と横顔しか見てないし、どちらにしても、正面からご尊顔を拝まないとでしょ?)
(それもそうね)
気配を消したまま素早く先回りし、エルマー様が正面に見える位置を確保することに成功した私達は、見守りを再開した。
したんだけど。これは…
とある店の前に並べられた商品を一つ一つ丁寧に説明していくエルマー様と、女性を挟んで反対側には全身真っ黒で赤い瞳の悪魔がぴったり寄り添っている。
女性は、目の前の商品とエルマー様の説明をメモに取るのに忙しいらしく、あまり周りが見えていないようね。
彼女の両隣に寄り添うエルマー様と悪魔は、競い合うように知識を披露し、互いを牽制し合っているのが一目瞭然。
一応仕事だからなのか、ある程度互いに一戦は引いているようには見えるけど、あれはどう見ても恋のライバル同士にしか見えないわ。
そして、肝心の意中の人は、あれは二人の気持ちに全く気付いていないでしょうね。
しかも、若干ではあるけれど、悪魔との方が気安く話しているように見えるわね。
仕事を始めたのが悪魔との方が早かったらしいから、仕方ないのかもしれないけれど、それでもエルマー様のほうがよっぽど素敵な方でしょうに!
ああっ、エルマー様、はにかむ様なお顔も素敵ですっ!
悪魔に嫉妬しているけれど、それを隠しているお顔も最高ですっ!
そんな感じで、時間が許す限りエルマー様御一行を追いかけて、友人ときゃあきゃあ騒ぎ(勿論通信魔法で)、時には互いに一言も話さず動向を凝視しその全てを瞼と脳に焼き付けた、とてもとても有意義な休日を過ごしたわ。
最後は私のタイムリミットが来てしまい、お開きになってしまったけれど、これは是非今後も定期的に見守りたいわね。
彼女がいつ二人の気持ちに気づくのか、そしてどちらを選ぶのか、出来ればエルマー様の告白シーンは是非拝見させていただきたいわっ!
……いやいや、流石にダメよね。我慢よ、ピルカ。
ああでも気になるっ!
……………かなり遠くから完璧に気配遮断してこそっと除くだけなら許されるかしら?
ムーンライトノベルズとは投稿の順番を変えています。
こちらでは、できるだけ時系列順になるようにして投稿していきます。
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今日は一週間ぶりの休日。
本当は地上界のまだ行ったことのない店巡りをしたかったんだけど、学生時代の友人たちが会おうと言ってきたから、天界へと戻って久しぶりに会うことになったの。
あーあ、あの店のセール行きたかったのになぁ。目を付けてた可愛いハイヒールを買いたかったのに。
異界転移門で天界へと戻ると、弟のシルクスの姿があった。
地上界を出発するときからここに居ることは分かっていたけど、相変わらず気持ち悪いくらいそっくりな顔ね。
「おかえり、姉さん」
「ただいま、シルクス」
ほぼ毎日通信魔法で業務連絡を取り合っているため、話自体はよくするけど、実際に合うのは数か月ぶり。
子どもの頃から瓜二つだと自他共に認めている私達は、魔力総量が人一倍多い上に全く同じ量で、それを目当てに学生時代からそれはもう色んな企業や組織から二人一緒にと声を掛けられていたわ。
けれど、私達は初めからエルマー様と同じ職場、もしくは近いところで働く事を決めていたから、その全てを断って、今の転移門案内人になったの。
頼まれていたお土産を受け取ると用は済んだとばかりにさっさと休憩へと行ってしまった弟と別れ、友人たちと約束している店へと向かった。
数か月ぶりに会う友人たちが予約してくれたのは、エルマー様が見つけてニエルヴァ様とシャンエル様と三人で頻繁に食事に訪れているという、最近流行っているお店。
結構辺鄙な場所にあるお店なのに、流石はエルマー様だわ。
外観も派手ではなく、一見すると何のお店なのか分からないような佇まいなのに、出てくる料理は全て最上級に美味しかった。普段食べていた伝統的な天界料理がこんなに美味しいものだったなんて、新たな発見だわ。これは人気になるのも頷けるわね。
エルマー様が流行らせた隠れ家的天界料理店を後にし、腹ごなしにブラブラと友人たちと歩いていると、五十メートル先に一際眩いオーラと美しい真っ白な双翼とサラサラな金髪の気配を察知した。
この気配は……!!
一緒にいた友人の一人も気づいたようで、サッと目配せする。
(気づいてるわよね?)
(もちろん。で、どうする?)
(分かり切った事聞かないでよ。とりあえず、適当に理由を付けて、ここでみんなとは別れましょ)
(オッケー。その後合流ね。…ピルカ、抜け駆けするんじゃないわよ?)
(…あなたもね)
表情には一切出さずに簡単に打ち合わせを終え、如何にも今気づいたように「店に忘れ物しちゃったわ」とその場を離れることに成功。
数人が一緒に取りに行こうと言ってくれたけれど、今はその優しさはいらないのよ。ごめんね。
共犯の友人も、急用を思い出したとか何とか言って、上手く抜けれたみたい。
合流した私達は、気配を消しながらエルマー様御一行の後を付かず離れず付いて行く。
学生時代からエルマー様の一番の親衛隊(自称)として、決して気取られず、迷惑を掛けず、ただ見守るだけ、という追っかけをずっとしてきた私達二人は、地上界でいう所の忍者のようだと、親衛隊仲間の間では言われていたわ。
その甲斐あって、隠形系の魔法は二人とも最上位まで習得しているのよ。気配遮断はもちろん、離れた場所から特定人物の会話を盗み聞くなんてことも、おてのものよ。
公に人には言えない自慢だけど、後悔はしていないわ!
けれど、私達は空気を読める女だから、お仕事中の会話は絶対に盗み聞ぎしないようにしているの。
エルマー様のお仕事柄、どうしても機密が多いし、読唇術も使えるけれど絶対に故意に会話内容を見聞きしないように徹底しているわ。
ああ、それにしても。
なんて神々しいオーラなのかしら…!
手入れの行き届いた私とは違って癖のない真っ直ぐで艶々の羽が生えそろった美しい翼、混ざり気のない美しい輝きを放つ黄金色のサラサラな髪、やや細身の体のラインに沿ったいつもの仕事着をピシッと着こなし、隣を歩いている人間の女性ににこやかに話しかけているその姿は、創造神様の愛し子そのもの。
天使は皆金髪だけれど、他の色が混ざっていない人は滅多にいないため、エルマー様のような美しい髪色を持つ者は、創造神様の愛し子と呼ばれることがあるの。
神殿に飾られている創造神様の絵や像は、全て美しく輝く黄金色の髪色をしていることから、いつからかそう言われるようになったんだけど、創造神様も面白がっているのか興味がないのか何も言わないから、広く浸透しちゃったのよね。
でも、違うと言われても納得できないくらいには、エルマー様は天使が皆憧れる愛し子そのものの姿をしているの。
それに、人間たちがよく言っている王子様というものも、全くその通りだと思うわ。
煌びやかな衣装やマントを纏ったら、絶対にお似合いになるに違いないわ!軍服もいいわね!
…いけない、いけない。つい妄想が捗っちゃったわ。
今は妄想のエルマー様よりも、目の前の本物のエルマー様よ。
エルマー様と一緒にいる人間の女性は記者と聞いているから、彼女の質問や疑問にきっと丁寧に答えて差し上げてるんでしょうね。そういえば悪魔も一緒に居たはずだけれど……、あ、黒いのが居たわ。あれね。彼は写真を撮る係なのね。
それにしても、なんて穏やかで優しい笑顔なのかしら。見惚れちゃうわ。是非正面から拝みたいわ。
仕事中だと知らなかったら、デートしているように見えるわよ。
…え、違うわよね?悪魔も居るし、仕事よね?そうよね??
(ねえピルカ。エルマー様すっごく蕩けた笑顔で、すっごく素敵で眼福なんだけど、もしかして一緒にいる人間の女の人と良い関係だったりする?)
(仕事の関係者としか聞いてないわ)
(それにしては、すっっっっっっごく嬉しそうな顔をずっとしてるよね。いや、眼福ですけれども。ああ、横顔も素敵っ)
(そうね。ああっ、蕩ける笑顔ありがとうございますっ。記憶に焼き付けておかなきゃっ。もしかして、あの女性に恋でもしてるのかしらって、私も思っていたところよ)
(やっぱそうだよね。うーん、顔がよく見えないから、正面回ってみる?)
(あの女性の顔なら転移門で見たけれど、可愛らしい感じの普通の顔だったわよ?)
(そうなんだ。でもさっきから私達エルマー様の後ろ姿と横顔しか見てないし、どちらにしても、正面からご尊顔を拝まないとでしょ?)
(それもそうね)
気配を消したまま素早く先回りし、エルマー様が正面に見える位置を確保することに成功した私達は、見守りを再開した。
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とある店の前に並べられた商品を一つ一つ丁寧に説明していくエルマー様と、女性を挟んで反対側には全身真っ黒で赤い瞳の悪魔がぴったり寄り添っている。
女性は、目の前の商品とエルマー様の説明をメモに取るのに忙しいらしく、あまり周りが見えていないようね。
彼女の両隣に寄り添うエルマー様と悪魔は、競い合うように知識を披露し、互いを牽制し合っているのが一目瞭然。
一応仕事だからなのか、ある程度互いに一戦は引いているようには見えるけど、あれはどう見ても恋のライバル同士にしか見えないわ。
そして、肝心の意中の人は、あれは二人の気持ちに全く気付いていないでしょうね。
しかも、若干ではあるけれど、悪魔との方が気安く話しているように見えるわね。
仕事を始めたのが悪魔との方が早かったらしいから、仕方ないのかもしれないけれど、それでもエルマー様のほうがよっぽど素敵な方でしょうに!
ああっ、エルマー様、はにかむ様なお顔も素敵ですっ!
悪魔に嫉妬しているけれど、それを隠しているお顔も最高ですっ!
そんな感じで、時間が許す限りエルマー様御一行を追いかけて、友人ときゃあきゃあ騒ぎ(勿論通信魔法で)、時には互いに一言も話さず動向を凝視しその全てを瞼と脳に焼き付けた、とてもとても有意義な休日を過ごしたわ。
最後は私のタイムリミットが来てしまい、お開きになってしまったけれど、これは是非今後も定期的に見守りたいわね。
彼女がいつ二人の気持ちに気づくのか、そしてどちらを選ぶのか、出来ればエルマー様の告白シーンは是非拝見させていただきたいわっ!
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