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第4章 天界取材
81話 挙動不審の理由
エルマーからの口説きに耐えられなくて、お手洗いに逃げてきてしまった。
鏡を見ると首元まで真っ赤だし、顔もずっと熱いし、いつもみたいに上手く表情が作れない。
ラウンジでエルマーの気持ちを知ってから、どう彼に接していいか分からなくなってしまった。
エルマーは「今まで通り普通にして」って言っていたけど、普通ってどんなだっけ?
私いつもどんな態度でエルマーと喋っていたっけ?
というか、そもそもエルマーが今日一日、普通の態度ではないのが悪いのでは? ……いやこれは八つ当たりかな。
でも、あんな耳元で囁くなんて、絶対わざとだよ……
「こっちのもおいしいよ。食べさせてあげようか?」
なんだかいつも以上にエルマーの声が頭に響くような気がしたから、もしかしたら何かそういう魔法を使ったのかもしれないなぁ。
それくらい、エルマーの声は囁くような小さな声なのに、ハッキリと聞こえたし、脳内に響いてきて、無性に耳に残っている。今も耳の近くにエルマーの声とか吐息とかが残ってる感じがして、妙にムズムズしている。
その他にも、「かわいい」だの「意識してくれて嬉しい」だの「顔見たいからこっち向いて」だの。
恥ずかしさを誤魔化すために料理に集中しようとしても、思い出しただけでも恥ずかしいセリフをポンポン囁いてくるし……
絶対私の反応を見て楽しんでるとしか思えない。
でも、悔しいけれど、一々反応してしまってるのは事実だし。
皆もいるのに、恥ずかしい……
こういう時って、どうしたらいいんだろう……
わかんないよぉ~……
誰か恋愛偏差値の高い人に相談したいよぉ~……
エルマーに乱されたせいで、いつもよりもワインを飲んじゃったし、食事中の手元も覚束ないし、リトには絶対変だと思われただろうなぁ。
なんとか顔の火照りが収まり、気持ちも落ち着いたところでお手洗いを出ると、廊下の壁に背を預けたリトがいた。
男性用トイレは向かい側だけど、空いてるっぽいから、トイレ待ちというわけではなさそう。
「大丈夫か?」
思いっきり顔に「心配だ」と書いてある。
普段は翌日に響かないようにあまりお酒を飲まないようにしているのを知っているからか、いつもよりもかなりワインを飲んで酔ったのかと心配してくれたみたいだ。
「大丈夫だよ。見た目ほど酔ってないから」
「いや、それも心配だが、それよりも、その……」
珍しく歯切れの悪いリトの様子に、やっぱり変だと思われていたことを悟った。
そうだよね。あれだけ動揺していたら、いつも一緒にいるリトには隠せないよね。
もしかして、エルマーとの間にあった事を感づかれた?
でも、リトには相談できないというか、相談しにくい。
リトとはよく散歩中にいろんな話をするけど、そういう恋愛話はしたことがない。
私自身が経験が浅くて話せることがないし、リトの過去は聞いたことが無いからわからないけど、私が話題を振らなければ恋愛話なんてしないし、彼が自ら喋ることもない。
だからなのか、エルマーとのことも何となく言いにくい。
何て答えようか考えていると、頬に冷たいものが当てられた。
驚いて顔を上げるとそれはリトの手で、火照った顔にはちょうどいい冷たさだ。多分魔法で冷ましてくれてるんだろう。
まだ少し火照りの残る頬には、その程よい涼しさが気持ちよくて、ついうっとりとリトの掌に摺り寄ってしまう。
「気持ちいい……」
「そうか」
そのまま暫く、何も聞かずに熱を覚ましてくれた。
鏡を見ると首元まで真っ赤だし、顔もずっと熱いし、いつもみたいに上手く表情が作れない。
ラウンジでエルマーの気持ちを知ってから、どう彼に接していいか分からなくなってしまった。
エルマーは「今まで通り普通にして」って言っていたけど、普通ってどんなだっけ?
私いつもどんな態度でエルマーと喋っていたっけ?
というか、そもそもエルマーが今日一日、普通の態度ではないのが悪いのでは? ……いやこれは八つ当たりかな。
でも、あんな耳元で囁くなんて、絶対わざとだよ……
「こっちのもおいしいよ。食べさせてあげようか?」
なんだかいつも以上にエルマーの声が頭に響くような気がしたから、もしかしたら何かそういう魔法を使ったのかもしれないなぁ。
それくらい、エルマーの声は囁くような小さな声なのに、ハッキリと聞こえたし、脳内に響いてきて、無性に耳に残っている。今も耳の近くにエルマーの声とか吐息とかが残ってる感じがして、妙にムズムズしている。
その他にも、「かわいい」だの「意識してくれて嬉しい」だの「顔見たいからこっち向いて」だの。
恥ずかしさを誤魔化すために料理に集中しようとしても、思い出しただけでも恥ずかしいセリフをポンポン囁いてくるし……
絶対私の反応を見て楽しんでるとしか思えない。
でも、悔しいけれど、一々反応してしまってるのは事実だし。
皆もいるのに、恥ずかしい……
こういう時って、どうしたらいいんだろう……
わかんないよぉ~……
誰か恋愛偏差値の高い人に相談したいよぉ~……
エルマーに乱されたせいで、いつもよりもワインを飲んじゃったし、食事中の手元も覚束ないし、リトには絶対変だと思われただろうなぁ。
なんとか顔の火照りが収まり、気持ちも落ち着いたところでお手洗いを出ると、廊下の壁に背を預けたリトがいた。
男性用トイレは向かい側だけど、空いてるっぽいから、トイレ待ちというわけではなさそう。
「大丈夫か?」
思いっきり顔に「心配だ」と書いてある。
普段は翌日に響かないようにあまりお酒を飲まないようにしているのを知っているからか、いつもよりもかなりワインを飲んで酔ったのかと心配してくれたみたいだ。
「大丈夫だよ。見た目ほど酔ってないから」
「いや、それも心配だが、それよりも、その……」
珍しく歯切れの悪いリトの様子に、やっぱり変だと思われていたことを悟った。
そうだよね。あれだけ動揺していたら、いつも一緒にいるリトには隠せないよね。
もしかして、エルマーとの間にあった事を感づかれた?
でも、リトには相談できないというか、相談しにくい。
リトとはよく散歩中にいろんな話をするけど、そういう恋愛話はしたことがない。
私自身が経験が浅くて話せることがないし、リトの過去は聞いたことが無いからわからないけど、私が話題を振らなければ恋愛話なんてしないし、彼が自ら喋ることもない。
だからなのか、エルマーとのことも何となく言いにくい。
何て答えようか考えていると、頬に冷たいものが当てられた。
驚いて顔を上げるとそれはリトの手で、火照った顔にはちょうどいい冷たさだ。多分魔法で冷ましてくれてるんだろう。
まだ少し火照りの残る頬には、その程よい涼しさが気持ちよくて、ついうっとりとリトの掌に摺り寄ってしまう。
「気持ちいい……」
「そうか」
そのまま暫く、何も聞かずに熱を覚ましてくれた。
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