拝啓、空の彼方のあなたへ -1000の手紙-

emi

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初雪

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あなたへ

今日、こちらでは、雪が降りました。
今年は、初雪が随分と早く、とても寒い1日でした。

雪の日には、心配性だったあなたを思い出します。

当時、私の会社は、家から比較的近く、歩いてでも通勤できる距離だったけれど、
少しでも雪が積もると、
必ずあなたは、送り迎えをしてくれましたね。

帰りのお迎えの時には、決まって、温かい飲み物を準備してくれていました。
そういうところは、結婚する前と、何も変わらなくて、とても嬉しかった。
そして、ちょっぴり自慢でした。

私の会社が移転になったのは、
あなたが、そちら側へ逝く前の年の事でしたね。

交通機関では通うことが出来ない、家からは距離のある場所への移転で。
あの年の大雪が降った日に、私が自分で運転して出勤した事、覚えていますか?

私たちの住むこの辺りでは、滅多に降らない雪の量。
あなたの仕事に間に合わなくなるから、私を送っては行けない と、
前日には、雪道での運転の仕方を教えてくれました。

当日、私は、自分で運転し、
やっとの思いで、会社に辿り着くことができたけれど、
慣れない雪道の運転に疲れて、あなたへの連絡を、すっかり忘れてしまいましたね。

あの日、
会社に着いた?なんて、心配そうに、電話をくれたあなた。

私が、無事に会社に着いた事を伝えると、
着いたなら連絡してよ。凄く心配したよ と、叱られてしまいましたね。

今朝は、雪の中、運転をしながら、あの年の大雪の日を思い出しました。

今日のこちらは、朝は渋滞で、大変だったけれど、
積もるほどの雪ではなかったので、無事に、会社に行き、
無事に帰って来ましたよ。

心配性なあなたへ、報告です。

2016.11.24
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