284 / 356
2018年
自慢の息子
しおりを挟む
あなたへ
お父さんは、いつも、
君のことを自慢の息子だと話していたよ
これは、あなたを見送り、初めてのお盆に、お線香をあげに来て下さった、
あなたの仕事関係の方からの言葉でした。
その方は、会社でのあなたのことを、
たくさん聞かせて下さいました。
その中の言葉。
自慢の息子
その言葉を聞いたあの子は、本当に嬉しそうでした。
あの日、そちら側のあなたから、
あの子への精一杯の愛情が、あの子に届いたのでした。
夏休みが終わり、またいつもの学校生活に戻ったあの子。
学校生活の中、何か思うところがあったのか、
勉強を疎かにしている現状と、将来について、
あの子が今、考えていることを聞かせてくれながら、
あの子がポツリと言いました。
俺は今、お父さんの自慢の息子なのかな と。
あなたが最後に見たあの子の成績表は、
中学校へ上がって、初めての成績表でした。
親である私たちが驚くほどの高成績に、
病院のベッドの上で、
嬉しそうな顔で成績表を眺め、あの子の頭を撫でたあなた。
それは、あなたが、あの子を褒めた最後の記憶。
よく頑張ったねって。
あなたを見送り、
あの子の背中を押し続けてくれたのは、きっと、
病院のベッドの上で、
最後に褒めてくれたあなたの記憶と、
自慢の息子という言葉だったのでしょう。
これまで、何度も迷い、ここまで頑張ってきたあの子。
いつでも、笑顔を絶やさないあの子ですが、
今のあの子は、自分の中で、必死に戦っているのかも知れません。
勉強を頑張ったから、自慢の息子なわけじゃない
どんな時も、私たちの自慢の息子なんだよ
そんな話をしました。
あの子が前を向いて、笑っていてくれたら、
私たちにとって、それが一番の幸せなんだよと。
真っ直ぐに前を向いて、正しいと思った方へ全力疾走。
そうかと思えば、立ち止まり、
後ろを振り返っては、あの頃のあなたを想うあの子。
たくさん迷えばいい。
たくさん迷った先には、
必ず、納得の出来る答えが待っているのですから。
そうして、あの子が、
自分の納得のいく答えを見つけることが出来たのなら、
あなたもきっと、
そちら側から、全力であの子の背中を押すのでしょう。
だって、あなたも私も、あの子のことが大好き。
勉強を頑張ったあの子も、
今は勉強よりも大切にしたいことがあるからと、
勉強以外を優先させたあの子も、
迷い、悩んでいる、今のあの子も、
どんな時も、私たちの自慢の息子。
そうですよね?
あなた。
2018.10.01
お父さんは、いつも、
君のことを自慢の息子だと話していたよ
これは、あなたを見送り、初めてのお盆に、お線香をあげに来て下さった、
あなたの仕事関係の方からの言葉でした。
その方は、会社でのあなたのことを、
たくさん聞かせて下さいました。
その中の言葉。
自慢の息子
その言葉を聞いたあの子は、本当に嬉しそうでした。
あの日、そちら側のあなたから、
あの子への精一杯の愛情が、あの子に届いたのでした。
夏休みが終わり、またいつもの学校生活に戻ったあの子。
学校生活の中、何か思うところがあったのか、
勉強を疎かにしている現状と、将来について、
あの子が今、考えていることを聞かせてくれながら、
あの子がポツリと言いました。
俺は今、お父さんの自慢の息子なのかな と。
あなたが最後に見たあの子の成績表は、
中学校へ上がって、初めての成績表でした。
親である私たちが驚くほどの高成績に、
病院のベッドの上で、
嬉しそうな顔で成績表を眺め、あの子の頭を撫でたあなた。
それは、あなたが、あの子を褒めた最後の記憶。
よく頑張ったねって。
あなたを見送り、
あの子の背中を押し続けてくれたのは、きっと、
病院のベッドの上で、
最後に褒めてくれたあなたの記憶と、
自慢の息子という言葉だったのでしょう。
これまで、何度も迷い、ここまで頑張ってきたあの子。
いつでも、笑顔を絶やさないあの子ですが、
今のあの子は、自分の中で、必死に戦っているのかも知れません。
勉強を頑張ったから、自慢の息子なわけじゃない
どんな時も、私たちの自慢の息子なんだよ
そんな話をしました。
あの子が前を向いて、笑っていてくれたら、
私たちにとって、それが一番の幸せなんだよと。
真っ直ぐに前を向いて、正しいと思った方へ全力疾走。
そうかと思えば、立ち止まり、
後ろを振り返っては、あの頃のあなたを想うあの子。
たくさん迷えばいい。
たくさん迷った先には、
必ず、納得の出来る答えが待っているのですから。
そうして、あの子が、
自分の納得のいく答えを見つけることが出来たのなら、
あなたもきっと、
そちら側から、全力であの子の背中を押すのでしょう。
だって、あなたも私も、あの子のことが大好き。
勉強を頑張ったあの子も、
今は勉強よりも大切にしたいことがあるからと、
勉強以外を優先させたあの子も、
迷い、悩んでいる、今のあの子も、
どんな時も、私たちの自慢の息子。
そうですよね?
あなた。
2018.10.01
0
あなたにおすすめの小説
本物の夫は愛人に夢中なので、影武者とだけ愛し合います
こじまき
恋愛
幼い頃から許嫁だった王太子ヴァレリアンと結婚した公爵令嬢ディアーヌ。しかしヴァレリアンは身分の低い男爵令嬢に夢中で、初夜をすっぽかしてしまう。代わりに寝室にいたのは、彼そっくりの影武者…生まれたときに存在を消された双子の弟ルイだった。
※「小説家になろう」にも投稿しています
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
王様の恥かきっ娘
青の雀
恋愛
恥かきっ子とは、親が年老いてから子供ができること。
本当は、元気でおめでたいことだけど、照れ隠しで、その年齢まで夫婦の営みがあったことを物語り世間様に向けての恥をいう。
孫と同い年の王女殿下が生まれたことで巻き起こる騒動を書きます
物語は、卒業記念パーティで婚約者から婚約破棄されたところから始まります
これもショートショートで書く予定です。
今さら「間違いだった」? ごめんなさい、私、もう王子妃なんですけど
有賀冬馬
恋愛
「貴族にふさわしくない」そう言って、私を蔑み婚約を破棄した騎士様。
私はただの商人の娘だから、仕方ないと諦めていたのに。
偶然出会った隣国の王子は、私をありのまま愛してくれた。
そして私は、彼の妃に――。
やがて戦争で窮地に陥り、助けを求めてきた騎士様の国。
外交の場に現れた私の姿に、彼は絶句する。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる