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第14話 勇者再来! その2 重労働?
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勇者が現れた。
また。
この勇者、この世界がそんなに好きなのか、よく出現する。
時空魔法を身につけてしまったがために、こちらの召喚とは関係なく来ることができるようになったため。
*
「では、あちらの森に出ると言われるモンスターを倒しながら木々を切って頂けますか?」
「お安いご用だ」
「地中にもいると困りますので、地面も掘り返して頂けたら」
「うむ」
「広さは…、水は…、柵を…」
次々に勇者に“お願い”をして、最後に…。
「何ぶん、私どもではどれも手に余る内容ですが、勇者さまに取っては片手間だと思いますので、よろしくお願いします」
と、“念押し”
「任せておけ」
そして、勇者はこれを二つ返事で引き受ける。
*
「国王よ」
「ん?何かな?」
「勇者になぜ仕事を押しつける?あそこは、開拓地ではないか?」
「開拓地だが、仕事を押しつけたつもりはない。相談しただけだ。引き受けてもらえることになったのは、偶然だ」
「結果的な話では…。相談というより依頼だな」
「失敬な、勇者にはこれから私に代わって国王をしてもらうことになるかもしれん」
「はいはい。それで、国王になるための試練を与えていると?」
「…、そうだ。これは、愛の鞭なのだ」
「どこが愛なのだか」
「私が愛している」
「はぁ…、あなたのやっていることは、愛という名を騙る”仕事の押しつけ”だ」
この“女王”、勇者にこれまでも様々な仕事を与えている。
その都度、国王補佐…国夫(つまり、女王の夫)から、チェックが入る。
与えている内容は、勇者が拒否しずらいものも多く、ほとんど嫌がらせに近い。
だが、それも身分が上なら仕方が無い。
要は、パワハラなのだが、勇者は気がついていない。
そう、“戦闘能力”は、勇者の方が上なので。
また。
この勇者、この世界がそんなに好きなのか、よく出現する。
時空魔法を身につけてしまったがために、こちらの召喚とは関係なく来ることができるようになったため。
*
「では、あちらの森に出ると言われるモンスターを倒しながら木々を切って頂けますか?」
「お安いご用だ」
「地中にもいると困りますので、地面も掘り返して頂けたら」
「うむ」
「広さは…、水は…、柵を…」
次々に勇者に“お願い”をして、最後に…。
「何ぶん、私どもではどれも手に余る内容ですが、勇者さまに取っては片手間だと思いますので、よろしくお願いします」
と、“念押し”
「任せておけ」
そして、勇者はこれを二つ返事で引き受ける。
*
「国王よ」
「ん?何かな?」
「勇者になぜ仕事を押しつける?あそこは、開拓地ではないか?」
「開拓地だが、仕事を押しつけたつもりはない。相談しただけだ。引き受けてもらえることになったのは、偶然だ」
「結果的な話では…。相談というより依頼だな」
「失敬な、勇者にはこれから私に代わって国王をしてもらうことになるかもしれん」
「はいはい。それで、国王になるための試練を与えていると?」
「…、そうだ。これは、愛の鞭なのだ」
「どこが愛なのだか」
「私が愛している」
「はぁ…、あなたのやっていることは、愛という名を騙る”仕事の押しつけ”だ」
この“女王”、勇者にこれまでも様々な仕事を与えている。
その都度、国王補佐…国夫(つまり、女王の夫)から、チェックが入る。
与えている内容は、勇者が拒否しずらいものも多く、ほとんど嫌がらせに近い。
だが、それも身分が上なら仕方が無い。
要は、パワハラなのだが、勇者は気がついていない。
そう、“戦闘能力”は、勇者の方が上なので。
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