66 / 175
第65話 妹
しおりを挟む
「ただいま」
「おかえりなさい」
そんなやり取りでさえも懐かしさを覚えるように感じるのは、それだけ年を取ったと言うことだろうか。
妹とは3つ違い。
40歳マイナス3つだから37歳。
と思っていたら…
「なんでそんなに若い姿なんだ!」
どう見ても、二十歳っぽい女性が出てきた。
本当に妹か?
そう思ってしまうけれど、さっきのやり取りで分かっていた。
間違いない、姿形は違っていても妹だと。
「びっくりした?若くて」
「びっくりした。本当に夏か?」
「そうよ。3人は、神社にいるわ」
妹は4人姉妹である。
一卵性双子ではなく一卵性四つ子。
理由は知らないが、世の中には不思議なこともあるのだ。
多分。
妹の名前は、春夏秋冬。
つまり、ここに迎えに来た夏だけでなく、春と秋、冬がいる。
性格は…4人揃う時の破壊力は並みではない。
「神社ということは、知っているんだな」
「当然」
「トーコ…清水家が戻ってくるっていうの」
「神社から緊急通報が来たからね。みんな正装して待っているわ。あとは、兄様だけよ」
「そうか、悪いことしたか」
「そんな訳ないじゃない。兄様へ最初のおかえりをしたかったから、私が来たの」
夏は、活発過ぎるのだけれども、反動が凄いので、いつも一緒に居たような気がする。
振り回されてばかりいたような記憶もあるが。
「行くか」
「みんな待ってるよ。清水さん達だけじゃなく」
「うん」
地下鉄駅から外へ。
相変わらずの鬱蒼とした森の中に出る。
カモフラージュのために植えた木々が成長してしまい、本当の森になってしまっていた。
歩きながら、
「しっかし、37歳か?若すぎるだろ」
「年齢はそうかもしれないけれどって、女性に年齢のことは禁止。殺されるわよ。姿形は、20歳のまま固定してる。こっちの方が色々に都合がいいから」
「固定?年齢を固定って何だ」
「あれ?兄様知らないの?姿形って固定できるのよ。老いを感じさせずに若さを保つって簡単よね」
「年齢はともかく、姿形を固定って、何もしないとどんどん老けていくものだろ。努力すれば、若いままの姿を保てるのと違うのか」
「あ~、ごめん。外と違うってこと忘れていたわ」
「外?」
「中はね、外と違ってるの時間の流れが」
「時間の流れ?」
「時間の早さとも言うわね。外で10年経っていても、中では2年くらいなの。一定ではないのだけど」
「おかえりなさい」
そんなやり取りでさえも懐かしさを覚えるように感じるのは、それだけ年を取ったと言うことだろうか。
妹とは3つ違い。
40歳マイナス3つだから37歳。
と思っていたら…
「なんでそんなに若い姿なんだ!」
どう見ても、二十歳っぽい女性が出てきた。
本当に妹か?
そう思ってしまうけれど、さっきのやり取りで分かっていた。
間違いない、姿形は違っていても妹だと。
「びっくりした?若くて」
「びっくりした。本当に夏か?」
「そうよ。3人は、神社にいるわ」
妹は4人姉妹である。
一卵性双子ではなく一卵性四つ子。
理由は知らないが、世の中には不思議なこともあるのだ。
多分。
妹の名前は、春夏秋冬。
つまり、ここに迎えに来た夏だけでなく、春と秋、冬がいる。
性格は…4人揃う時の破壊力は並みではない。
「神社ということは、知っているんだな」
「当然」
「トーコ…清水家が戻ってくるっていうの」
「神社から緊急通報が来たからね。みんな正装して待っているわ。あとは、兄様だけよ」
「そうか、悪いことしたか」
「そんな訳ないじゃない。兄様へ最初のおかえりをしたかったから、私が来たの」
夏は、活発過ぎるのだけれども、反動が凄いので、いつも一緒に居たような気がする。
振り回されてばかりいたような記憶もあるが。
「行くか」
「みんな待ってるよ。清水さん達だけじゃなく」
「うん」
地下鉄駅から外へ。
相変わらずの鬱蒼とした森の中に出る。
カモフラージュのために植えた木々が成長してしまい、本当の森になってしまっていた。
歩きながら、
「しっかし、37歳か?若すぎるだろ」
「年齢はそうかもしれないけれどって、女性に年齢のことは禁止。殺されるわよ。姿形は、20歳のまま固定してる。こっちの方が色々に都合がいいから」
「固定?年齢を固定って何だ」
「あれ?兄様知らないの?姿形って固定できるのよ。老いを感じさせずに若さを保つって簡単よね」
「年齢はともかく、姿形を固定って、何もしないとどんどん老けていくものだろ。努力すれば、若いままの姿を保てるのと違うのか」
「あ~、ごめん。外と違うってこと忘れていたわ」
「外?」
「中はね、外と違ってるの時間の流れが」
「時間の流れ?」
「時間の早さとも言うわね。外で10年経っていても、中では2年くらいなの。一定ではないのだけど」
0
あなたにおすすめの小説
ブラック企業でポイントを極めた俺、異世界で最強の農民になります
はぶさん
ファンタジー
ブラック企業で心をすり減らし過労死した俺が、異世界で手にしたのは『ポイント』を貯めてあらゆるものと交換できるスキルだった。
「今度こそ、誰にも搾取されないスローライフを送る!」
そう誓い、辺境の村で農業を始めたはずが、飢饉に苦しむ人々を見過ごせない。前世の知識とポイントで交換した現代の調味料で「奇跡のプリン」を生み出し、村を救った功績は、やがて王都の知るところとなる。
これは、ポイント稼ぎに執着する元社畜が、温かい食卓を夢見るうちに、うっかり世界の謎と巨大な悪意に立ち向かってしまう物語。最強農民の異世界改革、ここに開幕!
毎日二話更新できるよう頑張ります!
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
幼女無双~魔王の子供に転生した少女は人間界で無双する~
ninjin
ファンタジー
絶大なる魔力を魔王から引き継いで、魔王の子供として転生した女子高生は、悪魔が怖くて悪魔との契約に失敗してしまう。
悪魔との契約とは特殊な能力を手に入れる大事な儀式である。その悪魔との契約に失敗した主人公のルシスは、天使様にみそめられて7大天使様と契約することになる。
しかし、魔王の子供が天使と契約すると大きな代償を支払うことになる。それは、3年間魔力を失うのである。魔力を失ったルシスは、魔王候補から外されて、魔王城の地下書庫に幽閉されることになる。
魔王書庫に幽閉されたルシスは、7大天使様の協力を得て壮絶な特訓を受けることとなる。3年間の辛い特訓に耐えたルシスは強大な力を身につけることができた。だが、絶大な魔力を取り戻す8歳の誕生日を迎える前日に、ルシスは魔界から追放されてしまうのであった。
暗算参謀は王国を追放される――戦わずして勝ち続けた男の失脚譚――
まさき
ファンタジー
現代日本から異世界へ転生した主人公。
彼に与えられた唯一の能力は、瞬時にあらゆる数値を弾き出す「暗算」だった。
剣も魔法も使えない。
だが確率と戦略を読み解くことで、王国の戦を幾度も勝利へ導いていく。
やがて王国の戦略顧問として絶大な信頼を得るが、
完璧すぎる功績は貴族の嫉妬を招き、巧妙な罠により不正の罪を着せられてしまう。
証明できぬ潔白。
国の安定を優先した王の裁定。
そして彼は、王国を追放される。
それでも彼は怒らない。
数字は嘘をつかないと知っているからだ。
戦わずして勝ち続けた参謀が、国を去るその日までを描く、
知略と静かな誇りの異世界戦略譚。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
異世界転生したので、文明レベルを21世紀まで引き上げてみた ~前世の膨大な知識を元手に、貧乏貴族から世界を変える“近代化の父”になります~
夏見ナイ
ファンタジー
過労死したプラントエンジニアの俺が転生したのは、剣と魔法の世界のド貧乏な貴族の三男、リオ。石鹸すらない不衛生な環境、飢える家族と領民……。こんな絶望的な状況、やってられるか! 前世の知識を総動員し、俺は快適な生活とスローライフを目指して領地改革を開始する!
農業革命で食料問題を解決し、衛生革命で疫病を撲滅。石鹸、ガラス、醤油もどきで次々と生活レベルを向上させると、寂れた領地はみるみる豊かになっていった。
逃げてきた伯爵令嬢や森のエルフ、ワケありの元騎士など、頼れる仲間も集まり、順風満帆かと思いきや……その成功が、強欲な隣領や王都の貴族たちの目に留まってしまう。
これは、ただ快適に暮らしたかっただけの男が、やがて“近代化の父”と呼ばれるようになるまでの物語。
神による異世界転生〜転生した私の異世界ライフ〜
シュガーコクーン
ファンタジー
女神のうっかりで死んでしまったOLが一人。そのOLは、女神によって幼女に戻って異世界転生させてもらうことに。
その幼女の新たな名前はリティア。リティアの繰り広げる異世界ファンタジーが今始まる!
「こんな話をいれて欲しい!」そんな要望も是非下さい!出来る限り書きたいと思います。
素人のつたない作品ですが、よければリティアの異世界ライフをお楽しみ下さい╰(*´︶`*)╯
旧題「神による異世界転生〜転生幼女の異世界ライフ〜」
現在、小説家になろうでこの作品のリメイクを連載しています!そちらも是非覗いてみてください。
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる