遊ぶつもりでログインしたら、融合異世界という現実だった。

夜空のかけら

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第108話 洞窟案内

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トーコが言ったとおり、応援メッセージ停止と思ってみた。
すると、目の前にパネルが出た。

しかし、ともえ様が拝むような姿が停止の上に出た。

「こ、これどうすればいい」
「はぁ、ともえ様は何をしているのかと思えば。無視して大丈夫よ、きっと停止思考に伴う自動応答だし」
「停止を選択っと」

<応援メッセージの出力を停止しました>

パネルが消えて、窓が開き、1行メッセージが出た。

「レベルアップメッセージは、少し下げておこう」

デフォルトは、音量5だから3かな。

さっきと同じようにパネルと音量を示すバーが出た。
そして…

「なぁ、音量0の辺りに、ともえ様のSDみたいのがいるんだが」
「え?」

トーコも知らなかったらしい。
思わず表示されているパネルを見る。

「…無視していいわ」
「了解」

音量を5から3にして、閉じる。

<音量を3に下げました>

メッセージが表示されたが、実感がない。

「音量、下げた?」
「下げたよ。でも、本当かどうかは、実際に何かのスキルを得ないと分からない」
「そりゃそうか」

しかし、何をどうすればいいのか分からず、限界がある。

「そうね。この近くに洞窟があるの。ほんの100mくらいでね、海と繋がっているし、ちょっとした探検気分になると思うの。そこに行ってみない?」
「探検か。いいな、そこへ行こう」

トーコの案内で、そこへ向かうとなったが、別に装備などは必要ないけれど、なぜか水着が必須だった。

「では、出発しましょう」

出発と言っても、いる場所は魔法学校中央部にある井戸の前である。

「井戸、あるな」
「井戸よ。飲み水には使っていないから大丈夫」
「そういう問題だろうか?」
「まぁ、まぁ。井戸の側面に、はしごがあるからそれを使って降りて行くの。私が先に行くから、私がいる側面の穴に入って来て」
「側面に穴があるのか」
「まぁ、後で説明するから。まずは、出発よ」

「お、頑張れよ。まぁ、大したもんはないけどよ」
「初挑戦か。懐かしいな。リラックスだよ、リラックス」
「これから、長い旅が始って、痛いな」
「こいつの言うことは気にしないで行ってらっしゃい」

上級生かな。
総じて頑張ってというイメージが来る。

「ありがとうね」
「ありがとうございます」

「おう!」

トーコが先に井戸へ。
確かにはしごが側面にある。
ほんの10秒ほど。
はしごの右横にある横穴に到着。
その穴の中で

次は、俺の番。
はしごに手をかけて、おっかなびっくりな感じで降りる。
トーコが居る場所に到着。
慎重に降りたためか、20秒ほど。
トーコの居る横穴に入る。

横穴の先の方は、明るくなっている。
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