遊ぶつもりでログインしたら、融合異世界という現実だった。

夜空のかけら

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第152話 実習2 維持費

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「このクラウストラは、この迷宮の名前であると同時に迷宮を管理名でもあります」

「そうすると、朝日という迷宮なら、朝日というコアがある。そーゆう訳ですよね」

トーコが意地悪そうに言う。

「まぁ、そうなりますね」

「はい」

「誠くん」

「管理人はいないの?」

「管理人ですか。常駐はしていない場合が多くて、ほとんど無人です。ですので、自動で迷宮の管理をしています。緊急事態の場合以外は、管理人をコアが呼ぶことは、ありません」

「全て無人でも可能なのか」

「そうですが、階層の問題もあります」

「階層の問題?」

「迷宮は人工のものですが、多く利用してもらうために、最初は優しく、最後は厳しく設計されているものが多いです。迷宮内部にある罠や宝箱だけではなく、モンスターの出現や配置などもコアが行っています。罠はたいしたことはないのですが、モンスターの出現には、ある程度の負荷が掛かります。モンスターは、召喚術式を使って居るので、強力なモンスターの場合は、魔力が多くないと出現しないということになります」

「何をするのも魔力が必要。しかし、その魔力を集めるのが難しい。管理人の判断は?」

「管理人ができる設定等は、いくつかありますが、コアを大きくするという方法。いわゆる魔力のキャパシティーを上げておき、そこに多量の魔力充填を行って召喚する方法。利点は、最大蓄積量が多いので、強力な召喚ができるということ。ただし、小さな迷宮には向かない。蓄積中は他の処理ができない。維持費が高いなどがあります」

「維持費って…」

「次に、いくつかのコアを並列にする。手法としてはあるのですが、管理するのが大変なのでオススメできません」

「理由はあるんだろ」

「そうです、コアにはそれぞれ名前が付いています。その迷宮に固有の名前になっていますが、複数だと全て同じ名前。管理者が指示を出す場合、全てのコアが同じ動作をしてしまう危険性があります」

「なるほど。分かる」

「最後に、迷宮の規模が小さければ、成長するコアを選択してもよいでしょう。成長するコアは、その名の通り迷宮の大きさや経験とともに大きくなったり繊細になったり、様々な変化が期待できるものです。管理がしやすいというのもあります。このクラウストラも成長するコアです」

スルーモニターの向こう。
球体があるところを見たけれど、単なる球体で、どこが変わるのだろうか。

「コアの内部、見たいですか?」

「見ることができるなら、見てみたいが」
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