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97回目 ヒマじゃない

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「聖女というのは、ヒマだろう。重労働がお前の刑に相応しい」

「ヒマではないのですよ、にわとりの餌やりや番犬の餌やりや近所の猫に餌やりや、わがまま王子の餌やりをしなければいけないのです」

「?どの王子だ?」

あなたですよ。

「まぁ、いい。国外追放の代わりに、魔石鉱山で1年だ。無事に戻ってくれば良いがな」

ヒマと思われていた聖女である私は、重労働で有名な魔石鉱山に流刑されました。

ヒマっていうだけですよ!

そこで、魔石鉱山について最初にしたことは、山全体の祝福すること。

山全体を祝福したことで、坑内に入ることなく魔石が取れるようになり、それはそれは大事にされました。

囚人も看守も私を聖女と慕ってくれました。

でも、

祝福していて平和だった王城・城下町は、災難続き。

まぁ、私がいなくなったからですけれどねぇ~。

うふふふ
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