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第9章 理の使命2
86 元気すぎる生徒たち
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街に用意された家。
エリーさんのお家の敷地内に作ってありました。
孤児院へは、転職するため卒業ということになり、お礼を言いに行ったら、送迎会を開くということになり、私とお姉ちゃん、あいつの3人で参加させてもらい、楽しいひと時を過ごすことができました。
エリーさんに、私の転職と2人の仕事の案内をしてもらい、私の転職先は、エリーさんの自宅の見回りとエリーさん自身が校長を務める学校の生徒?になることが決定。お姉ちゃんも同じで、あいつはその学校の雑用係になりました。あいつは、なぜ俺だけが雑用なんだと言っていましたけれど。
なにはともあれ、仕事をしなくては。孤児院で覚えたことを糧にして教えることになりましたが、その学校に案内してもらってびっくり。エリーさんの自宅横に建ってる小さな小屋。物置かと思いましたが、そこに地下へ延びる薄暗い階段。その階段を降りた先にあった洞窟。洞窟の天井が見えないくらい高い上に、光る球体と雲まであって、気持ちのいい風まで吹いている。生まれたところにあったような草原があって、少し先に平屋の建物と2階建ての建物がいくつか。
その平屋の建物から、声が聞こえる。
「みなさん、新しい先生に期待しているようですね。雑用係さんもですよ。」
「そのついでにっていうのが分かる言い方、勘弁してください。」
「あら、そんなつもりはないのだけれど。」
「どうだか。」
「この平屋の建物が学校です。生徒は、約40。その子たちは、後ろにある建物で寝泊まりをしています。そうね、建物を使っているのは、25くらいだったかしら?」
学校と言われた建物から、物凄いスピードで先生の横に立った人?がいた。
「初めまして、先生。私は狼人です。名前は、ガイと言います。一応、クラスの委員長?をやっているようです。」
「こら、ガイ、やっているようです…じゃないでしょ。自分から立候補したくせに。」
「そうだっけ?」
「はぁ~、そうよ。」
「それはもういいです。それより先生、生徒は約40じゃないですよ。先日新しい友達が来たから41ですよ。」
「地獄耳。そうね。あの子がいたわね。」
「耳は忘れます。」
「お願い。」
ガイくんは、はいはいとエリーさんに生返事。背格好は、あいつと似ているけど、雰囲気が全然違う。新しい先生を歓迎します!という雰囲気が滲み出てる。
「それは、そうと校長。なぜ、前よりもエネルギーが増えているのですか?この場所、以前と比べて面積とか倍以上になってますよ。」
するとエリーさんが、こちらをちらっと見たあとに、少し赤くなりながら、
「ああ、それは~、い、いいじゃない。未知の力に目覚めたのよ。今の私は、昔の私じゃない。落ちこぼれの魔法使いなんて、誰にも言わせない。」
ガイくんが、ぼやいている。
「落ちこぼれ~の辺りは、自分で周囲に広めようとしていたくせに。まぁ、いいけれど。臥せっていたのも回復したようだし。」
「ガイくん、あなた未知の力にめざめているの?千里眼とか千里眼とか。」
「そんなことないですよ。校長先生の行動は単純だから。」
「どこがよ。」
ガイくんに
「みんな待ってるよ、行こう。」
そんな声に誘われて、学校の中へ。
私の生徒たちがいる校舎の中へ入っていった。
***
ええっと、これはどんな状態なんだろう。
教室に入った先は、半球体の部屋の中央の椅子に座っている尻尾が長い子。なんだか靄の中に目玉がぎょろりと見ている子、椅子はなく、机だけ。その机の上になぜか草花。半球体の一番高いところに輝く球体。外のものと同じかな?と思えばなぜか笑い声。丸く小さい机の上にあるコップからも何故か水が支えもなく上に流れている。やっぱりそこからも笑い声が。私が見てきた人たちと全然違う。でも、お姉ちゃんはみんなに声をかけて、くすくす笑ってる。あいつは…からかわれている?私の足元に小さい丸い白や赤や黒が転がってきて、足に当たると同時に小さく笑い声が聞こえる。あざける笑い方ではなく、楽しいというのが伝わってくる。そんあ気持ちになる、心地よい笑いに教室が包まれつつあるのに気が付く。
エリーさんも笑っていたが、ガイくんが
「校長先生。」
エリーさんを呼んでいるようだが、全く気が付いていない。すぐ隣にいるのに。
「校長先生!」
全然反応なし。
「エリー鈍感校長!」
いきなり暴言が。すると
「今なんて言った!もう一度言って、み・な・さ・い。」
ガイくん、その言葉は完全無視。
「エリー先生から、新任の先生等たちを紹介した後に、引き続き私たちの自己PRをしましょう。よ・ろ・し・いですね?校長先生??」
バツが悪い表情のまま、
「ガイくんにお任せします。あとは、よろしく、先生たちの紹介も。」
「先生たちの素性?を知っているのは、まだ校長先生だけ。そこの部分は、きちんとやってください。あとの事は私がやります。」
エリーさんのお家の敷地内に作ってありました。
孤児院へは、転職するため卒業ということになり、お礼を言いに行ったら、送迎会を開くということになり、私とお姉ちゃん、あいつの3人で参加させてもらい、楽しいひと時を過ごすことができました。
エリーさんに、私の転職と2人の仕事の案内をしてもらい、私の転職先は、エリーさんの自宅の見回りとエリーさん自身が校長を務める学校の生徒?になることが決定。お姉ちゃんも同じで、あいつはその学校の雑用係になりました。あいつは、なぜ俺だけが雑用なんだと言っていましたけれど。
なにはともあれ、仕事をしなくては。孤児院で覚えたことを糧にして教えることになりましたが、その学校に案内してもらってびっくり。エリーさんの自宅横に建ってる小さな小屋。物置かと思いましたが、そこに地下へ延びる薄暗い階段。その階段を降りた先にあった洞窟。洞窟の天井が見えないくらい高い上に、光る球体と雲まであって、気持ちのいい風まで吹いている。生まれたところにあったような草原があって、少し先に平屋の建物と2階建ての建物がいくつか。
その平屋の建物から、声が聞こえる。
「みなさん、新しい先生に期待しているようですね。雑用係さんもですよ。」
「そのついでにっていうのが分かる言い方、勘弁してください。」
「あら、そんなつもりはないのだけれど。」
「どうだか。」
「この平屋の建物が学校です。生徒は、約40。その子たちは、後ろにある建物で寝泊まりをしています。そうね、建物を使っているのは、25くらいだったかしら?」
学校と言われた建物から、物凄いスピードで先生の横に立った人?がいた。
「初めまして、先生。私は狼人です。名前は、ガイと言います。一応、クラスの委員長?をやっているようです。」
「こら、ガイ、やっているようです…じゃないでしょ。自分から立候補したくせに。」
「そうだっけ?」
「はぁ~、そうよ。」
「それはもういいです。それより先生、生徒は約40じゃないですよ。先日新しい友達が来たから41ですよ。」
「地獄耳。そうね。あの子がいたわね。」
「耳は忘れます。」
「お願い。」
ガイくんは、はいはいとエリーさんに生返事。背格好は、あいつと似ているけど、雰囲気が全然違う。新しい先生を歓迎します!という雰囲気が滲み出てる。
「それは、そうと校長。なぜ、前よりもエネルギーが増えているのですか?この場所、以前と比べて面積とか倍以上になってますよ。」
するとエリーさんが、こちらをちらっと見たあとに、少し赤くなりながら、
「ああ、それは~、い、いいじゃない。未知の力に目覚めたのよ。今の私は、昔の私じゃない。落ちこぼれの魔法使いなんて、誰にも言わせない。」
ガイくんが、ぼやいている。
「落ちこぼれ~の辺りは、自分で周囲に広めようとしていたくせに。まぁ、いいけれど。臥せっていたのも回復したようだし。」
「ガイくん、あなた未知の力にめざめているの?千里眼とか千里眼とか。」
「そんなことないですよ。校長先生の行動は単純だから。」
「どこがよ。」
ガイくんに
「みんな待ってるよ、行こう。」
そんな声に誘われて、学校の中へ。
私の生徒たちがいる校舎の中へ入っていった。
***
ええっと、これはどんな状態なんだろう。
教室に入った先は、半球体の部屋の中央の椅子に座っている尻尾が長い子。なんだか靄の中に目玉がぎょろりと見ている子、椅子はなく、机だけ。その机の上になぜか草花。半球体の一番高いところに輝く球体。外のものと同じかな?と思えばなぜか笑い声。丸く小さい机の上にあるコップからも何故か水が支えもなく上に流れている。やっぱりそこからも笑い声が。私が見てきた人たちと全然違う。でも、お姉ちゃんはみんなに声をかけて、くすくす笑ってる。あいつは…からかわれている?私の足元に小さい丸い白や赤や黒が転がってきて、足に当たると同時に小さく笑い声が聞こえる。あざける笑い方ではなく、楽しいというのが伝わってくる。そんあ気持ちになる、心地よい笑いに教室が包まれつつあるのに気が付く。
エリーさんも笑っていたが、ガイくんが
「校長先生。」
エリーさんを呼んでいるようだが、全く気が付いていない。すぐ隣にいるのに。
「校長先生!」
全然反応なし。
「エリー鈍感校長!」
いきなり暴言が。すると
「今なんて言った!もう一度言って、み・な・さ・い。」
ガイくん、その言葉は完全無視。
「エリー先生から、新任の先生等たちを紹介した後に、引き続き私たちの自己PRをしましょう。よ・ろ・し・いですね?校長先生??」
バツが悪い表情のまま、
「ガイくんにお任せします。あとは、よろしく、先生たちの紹介も。」
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