恋愛系短編集

夜空のかけら

文字の大きさ
17 / 33

17 居眠り令嬢。婚約破棄でも眠る。

しおりを挟む
お気に入り 10
初回公開日時 2021.08.23 22:33  文字数 729  累計ポイント7,803 pt
ジャンル:恋愛
完結:この作品は、他の小説とは独立した作品となっています。

話のタイトル①:ごめん。聞いていなかった。

---本文①

新年明けの最初のパーティでの出来事。

「公爵令嬢スミレ。運命の女性シリカを虐めたことは証拠と共に明確だ。何か言い訳があるか?」

「…」

「何か言ったらどうだ」

「…ぐぅ。すやすや」

「寝るな!」

「うぁ?ごめんなさい。何かありましたか?」

「運命の女性であるシリカを虐めただろう」

「…」

「寝るなと言った」

「はぁ~。どうも眠たいのです。聞いていませんから、早く終わらせてください」

「重要なことだから、眠らずに聞け」

「…」

「何度言ったら分かるのか」

「すやすや」

「証拠がある。言い訳を聞いているのだぞ」

「…」

「…」

「ううん…あ、静かになった。おやすみなさい」

「…はっ。つられて眠ってしまった」

そして、周りを見て驚いた。

参集者が悉く眠っていたからだ。

「睡眠薬かよ」

運命の女性であるシリカも寝ていた。

イビキがヒドイことは、初めて知った。

もちろん、幻滅したのは言うまでもない。



話のタイトル②:シリカはイビキがひどい

---本文②

「イビキがひどい。きっと病気に違いない」

私の今の状態は、覚醒と眠りのちょうど中間、うつらうつら。

どうやら、新しい婚約者のイビキのことは病気ということで自分の中で消化しようとしたみたい。

しかし…歯ぎしりまで聞えてきたことについてどうするのだろうか。

「ぎりぎりぎりぎぎぎぎ」

すごい歯ぎしりだ。

横綱級?だ。

「呪われているのだな、スミレに呪いを掛けられている」

今度は呪いだ。

そうすると私は魔女なのかな。

…カッコイイなそれ。

「シリカ、大丈夫だ。スミレの野望に2人で打ち勝とう」

当たり前かもしれないが、今起きているのは彼だけだ。

私は寝たふりに近い状態。

他の人は例外なく寝ている。

「ぐわぁあ」

シリカちゃん、君は凄いよ。

「ああ、お金が飛んでいく」

イビキに歯ぎしり、独り言。

彼はどこでさらなる幻滅に合うのかな。

興味津々である。


---著者からの一言
ショートショートですが、2話あるものです。
この辺り、どういう風に掲載するのがいいのか悩みどころ。
2つのお話を1つにまとめて掲載するのがいいのか、以前と同じように分割するのがいいのか、今回のは短い文字数なのでこれでいいでしょうが、長い場合はどうするか。
ちょっと悩む。

作品ですが、公爵令嬢スミレはあんなにもよく寝るのかといえば、魔力の通り?が良すぎるため起きていると暴発事故を引き起こすためなるべく「ぼんやりさん」のように意識を薄くしているのです。が、あまりにも薄いため眠ってしまう。しかも、気持ちのいい眠りのため睡眠魔法を無意識で使っていて、周囲もその姿を見ていると眠くなり、魔法により眠ってしまう。
運命の相手のシリカは、2話目を読めば大変ユニークな眠り環境でございますw
なお、本文にもある通り、2話でスミレは寝ているフリをしています。「ぼんやりさん」レベルですね。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

その愛は

芙月みひろ
恋愛
ニセモノの愛だってかまわない

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

拝啓、婚約者さま

松本雀
恋愛
――静かな藤棚の令嬢ウィステリア。 婚約破棄を告げられた令嬢は、静かに「そう」と答えるだけだった。その冷静な一言が、後に彼の心を深く抉ることになるとも知らずに。

抱きしめて

麻実
恋愛
夫の長期に亘る不倫に 女としての自信を失った妻は、新しい出会いに飛び込んでいく。

あなたの側にいられたら、それだけで

椎名さえら
恋愛
目を覚ましたとき、すべての記憶が失われていた。 私の名前は、どうやらアデルと言うらしい。 傍らにいた男性はエリオットと名乗り、甲斐甲斐しく面倒をみてくれる。 彼は一体誰? そして私は……? アデルの記憶が戻るとき、すべての真実がわかる。 _____________________________ 私らしい作品になっているかと思います。 ご都合主義ですが、雰囲気を楽しんでいただければ嬉しいです。 ※私の商業2周年記念にネップリで配布した短編小説になります ※表紙イラストは 由乃嶋 眞亊先生に有償依頼いたしました(投稿の許可を得ています)

きっと明日も良い天気

豆狸
恋愛
「今日は良い天気ですね」 「そうですね。きっと……明日も良いお天気でしょうねえ」 なろう様でも公開中です。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

処理中です...