運命のいたずら世界へご招待～

18 魔法文明ではステータスを見ることができます。

ともあれ一郎さんのステータスは２つだけ。
本当なら私と同じ項目くらいはあると思う…って、融合異世界は現実でゲームという認識は誤りだったとか？

「世界が融合する前から、魔法文明社会では普通に自分のステータスが見ることが可能だったからゲームのようにも思えて当然だったのよ。科学文明社会ではこういうのは想定外だからまだ気がついていないようだけれど」

そうだ。
融合したというのは、その世界に住んでいる人にとって“そうなってしまった”という認識があるのだろうか？

「もしかして、融合したと知っているのは融合したと言うともえ様だけですか？」
「まぁ、そこに住んでいる人にとってはまだ分からないという感じね。本当の混乱はこれからだから。それまでにサポート人員を世界中に配置するのよ。まぁ、少し世界面積を減らしているけれど」

不穏な発言。
世界の面積を減らしたという言葉。

「減らした。どこをですか？」
「基本的に生命体非居住地域を減らして、膨張は止めたわ」

科学文明では、宇宙は膨張し続けていることになってる。
しかし、魔法文明では宇宙という概念がない。あるのは、世界。しかも住んでいるところが中心で広さも地球側惑星１個分が標準。平面な土地とか階層世界とか物理法則が曲がっているものも多い。