57 / 112
57 夜は長い
しおりを挟む
「2人とも同じ目的地の場合は例外的にOKなんですね」
「そうね。あとは地上から上がってきた時くらいかしら」
「ああ、私の場合ですか」
「そうね」
話しているうちに目的地に着く。
「融合異世界への扉」
いつ見ても変だ。
普通は、「部屋」ではなかろうか。
「入りましょう」
「はい」
中に入るとまだ一郎さんは来ていなかった。
「こちらに向っているようです」
何も言わなくても反応するコア・ブレイン。
少しして、一郎さんがこの部屋に入ってくる。
「おはよう、早いね」
「一郎さんおはようございます。私たちも数分前に着いたばかりです」
「そうか」
「おは」
ともえ様がかなり軽い朝の挨拶。
一郎さんも軽く挨拶を返す。
「もう行く?」
「今来たばっかりなのだが、何かあるか」
「何もないし、行く準備もない」
「いつでもどうぞ」
2人してリクライニングシートに横になる。
「到着は、あちらからアウトしてきた時点になるから夜ね」
「あ…」
「いってらっしゃい」
私はそれに反応して、ともえ様にあることを言おうとしたが失敗した。
なぜなら、『夜ね』の直後に融合異世界に転移したから。
少し待ってくれてもいいんじゃない?
でも、ともえ様だから無理か。
伝えたかったのは、『時間を進めて朝にして欲しかった』という点。
眠くもない夜に何をしていればいいのよ。
「そうね。あとは地上から上がってきた時くらいかしら」
「ああ、私の場合ですか」
「そうね」
話しているうちに目的地に着く。
「融合異世界への扉」
いつ見ても変だ。
普通は、「部屋」ではなかろうか。
「入りましょう」
「はい」
中に入るとまだ一郎さんは来ていなかった。
「こちらに向っているようです」
何も言わなくても反応するコア・ブレイン。
少しして、一郎さんがこの部屋に入ってくる。
「おはよう、早いね」
「一郎さんおはようございます。私たちも数分前に着いたばかりです」
「そうか」
「おは」
ともえ様がかなり軽い朝の挨拶。
一郎さんも軽く挨拶を返す。
「もう行く?」
「今来たばっかりなのだが、何かあるか」
「何もないし、行く準備もない」
「いつでもどうぞ」
2人してリクライニングシートに横になる。
「到着は、あちらからアウトしてきた時点になるから夜ね」
「あ…」
「いってらっしゃい」
私はそれに反応して、ともえ様にあることを言おうとしたが失敗した。
なぜなら、『夜ね』の直後に融合異世界に転移したから。
少し待ってくれてもいいんじゃない?
でも、ともえ様だから無理か。
伝えたかったのは、『時間を進めて朝にして欲しかった』という点。
眠くもない夜に何をしていればいいのよ。
0
あなたにおすすめの小説
World of Fantasia(ワールド・オブ・ファンタジア)
緋色牡丹
ファンタジー
生きる意味を見出せない三十二歳の男・山田緋色。
夏の夜、光の渦に呑まれ、彼が目を覚ましたのは――幻想の森だった。
壊れた愛車、知らない空、そして湖に浮かぶ青髪の少女。
異世界での出会いが、“止まった人生”を再び動かしていく。
異世界叙情ファンタジー、開幕──
※この小説は、小説家になろう、カクヨムにも同時掲載しています。
挿絵はAIイラストを使ったイメージ画像です。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
【本編完結済み/後日譚連載中】巻き込まれた事なかれ主義のパシリくんは争いを避けて生きていく ~生産系加護で今度こそ楽しく生きるのさ~
みやま たつむ
ファンタジー
【本編完結しました(812話)/後日譚を書くために連載中にしています。ご承知おきください】
事故死したところを別の世界に連れてかれた陽キャグループと、巻き込まれて事故死した事なかれ主義の静人。
神様から強力な加護をもらって魔物をちぎっては投げ~、ちぎっては投げ~―――なんて事をせずに、勢いで作ってしまったホムンクルスにお店を開かせて面倒な事を押し付けて自由に生きる事にした。
作った魔道具はどんな使われ方をしているのか知らないまま「のんびり気ままに好きなように生きるんだ」と魔物なんてほっといて好き勝手生きていきたい静人の物語。
「まあ、そんな平穏な生活は転移した時点で無理じゃけどな」と最高神は思うのだが―――。
※「小説家になろう」と「カクヨム」で同時掲載しております。
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる