上 下
65 / 112

65 上限300だった

しおりを挟む
「という訳なのよ。これが分からないとこれから街の外での活動に影響がでちゃう」
「お話は分かりました。結論から言えば、設定されております。ちなみに、設定がない世界は存在もしていないので、科学文明側もレベルやランク、スキルというものもあります」
「え!そうなの。今いる現実にも設定があるの?」
「あります。そのように世界を設定しています。詳細は省きますが、そのようにする理由が存在するのです」
「そうなの」

でも、この話で現実にも設定があるけれど聞かない方がいいかなと思った。
嫌な現実を見てしまいそうだと思ったから。
そして、ともえ様からの依頼達成には不要だと思ったし。

「それで、ともえ様からステータスが全部平均300って聞いたのだけど」
「間違えていますね。平均ではなく、上限300です」
「え…、大間違いじゃないの」
「リミットオーバー、上限突破者もいますが平均を押し上げる程の数値ではありません」
「ちなみに、一番高い人いくつくらい?」
「…あなたです」
「ああ、私かぁ。そうかそうなるのよね、破格な数字だものねぇ。私以外だと?」
「平均1000くらいです。5人ですね」

それでも1,000なのか。
私の平均は…あ、同じくらいだった。
何となく納得。
レベルは20じゃないと思うけれど。

「レベルは1人が40、3人が30、1人が25ですね」

やっぱりレベルは私より高い。
これだと直接戦闘だと負けるかもしれないわね。
しないけど。
しおりを挟む

処理中です...