運命のいたずら世界へご招待～

67 マリモと同じ？

「ハジメと行っている世界がゲームみたいなんだけれど、なぜなのか知ってる？」
「科学文明側も魔法文明側もそのように調整された世界だからです。厳密には、無数にある世界の複写世界で、各々独自の進化形態を持って時を経たものです」
「調整された世界」
「人為的に作られた世界とも言いましょうか。プログラムなんですよ。そしてそれをシミュレーションしている。そういう事です。ちなみに、お土産物屋さんで売っている物ですので、作りが少し甘い部分もあります」
「え、おみやげ？」
「ええ、某所で売られているマリモとかと同じですね」
「いや、かなり違うと思うけれど」

そうか、シミュレーションゲームということなんだろうな。
だから、ステータスだけじゃなく、レベルやランクや何だか分からないものがでてくるのか。

「街の外に出たい。でも、私たちの能力で外に出て危険は無いのか」

最初の問題に立ち返る。
世界の生い立ちやどういう秘密があるかは分かったけれど、それは今後の行動とは関係ない。

「危険はありません。融合に際し、魔法側の生物等に影響は出ていません。少なくともハジメやグリーンがいる場所周辺は」
「それだけ聴ければいいわ。他は…もう少し考える」

ハジメに言っても分からないと思うから。