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76 グリーン、拝まれる

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メンテナンスチームの何人かは、これを見て何かに思い当たったらしい。

「確かに、言われれば設計性能よりも劣っていたこともあったし、言われた通りだな」
「やってみましょう。今の状態のバックアップは取ってあります」
「頼む、やってくれ」
「はい、分かりました」

印刷を一時停止にさせてもらい、6本の円柱の下に描かれている魔法陣を修正、追加。
書き換えた魔法陣の動作確認をみんなでやって、本番起動!

さっきと同じように印刷、裁断と進み、さっきまで裁断されたものが積み上げられていた場所に来ると、他の印刷機からの物と勝手に組み合わされ製本されるようになっていた。

「こりゃ驚いた。製本までやっちまったぞ。効率が上がるなんてもんじゃない、一手間でこうなるとは驚いた。しかも魔力消費まで効率化してやがる」
「えへん。どう?」
「いやはや、恐れ入った」

親方、メンテナンスチームの方々に拝まれてしまった。
そんな大変なことをしたという意識はなかったのだけど。

そして、何故かともえ様がお怒りの様子というのが伝わってきた。
なんでだろう?

隣にいたハジメに

「なんだかともえ様が怒っているような気がする。今日は、ここで上がってしまいましょう」
「なら宿屋だね」
「ううん、この先の教会で休ませてもらいましょう」

教会なら、ここが融合異世界ということを知っているはず。
部屋を借りて、そこから本体に帰りましょう。
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