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78 神社に電話はありません

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不思議に思った。
なぜ、魔法陣を書き換える知識があるのか。
ゲームでもそんなに魔法陣を見ていない。
そもそも脳裏で魔法発動時の条件などを選んでおいて、発動時にそれをクリックすると発動するという呪文でも魔法陣でもない魔法の運用をしていた。
できたから、魔法陣を書き換えるなんて知恵や技術を全く知らないはずなのだ。
結果は、なぜか見て分かったし、修正や書き換えも難なくできた。
では、私自身に何か秘密があるのではないかとなる。
ただ、今世でその技術は得た記憶がないし、そうなると前世?
巫女の中で次代の天使とか言われても実感ない。

「お婆ちゃんなら知っているかな」

部屋から直接地上の実家の自分の部屋に転送してもらった。
早くお婆ちゃんに詳細を聞きたかったからだったが、肝心のお婆ちゃんの滞在場所を聞くのを忘れていた。
そして、聞く方法が神社で直接聞くしかなかったことに気がついた。
ああ、少し落ち着けばよかった。

神社へ電話と思って止まった。
電話、あったっけ?
少なくともここに暮らしていた時に神社に電話を掛けた覚えは無い。
調べるにも問題があった。
電話帳はない。
スマホは持っているが、登録はない。
電波がない。
いや、厳密にはここの場所は特殊すぎて外のインターネットと繋がっていないはず。
結局のところ、神社へ直接行くしかない。
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