運命のいたずら世界へご招待～

100 ステータスってこんなに多いのか？

ハジメがこんなに多いステータスに驚いていたので、内情を説明することにした。

「元々は、このくらいのデーターは普通なのよ。最初が簡略しすぎだったの。まぁ、ともえ様と話しをした結果、最初からフル規格じゃなくてもいいだろうとなったのだけど」

なんだという感じだった。
まぁ、ともえ様の言う通りにしたから、最初は不思議感がなかったのだと思う。
あまり多い情報量で始めから分かっている人の方が少ないだろうし。

「で、これっていい方なのか？」
「ステータスはしょぼいけど、魔法スキルは優秀すぎね。このレベルで全属性とはあり得ないから。チートって呼ばれそうだから、他の人にはスキル内容を話さない方がいいわ。まぁ、話す相手はいないだろうけど」
「火と水くらいにしておけばいいか」
「火だけにしておきなさい。後は滅多に使わないこと。でも、空間魔法辺りはみんな隠してるものもあるけど」
「なぜ隠しておくのか？」
「持ち物が少なくできるからよ」
「ん？」
「ゲームの世界では、インベントリ。すなわち倉庫みたいな持ち物をいれておく場所があるからけど、現実では同じようなものはあり得ない。あるとすれば、それは魔法という訳。実際、融合異世界で持ち物を大量に持っている人を見かけなかった。魔法による収納が一般化しているということね。盗人も盗ったものはインベントリへ。スキルがあるかないかでは盗人の検挙率も変わってくるわ」
「スキルがない。すなわち盗んだものを大量に持てない。盗賊として成り立たない。スキルがある。大量に物を盗むことができ、それを隠すことも可能。捕まりにくくなる。なるほど」

分かって貰えたようでなにより。