異界審査官の巻き込まれ人生記

夜空のかけら

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21 世界の果て

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「魔法について知りたい」

お風呂から出て、昨日と同じく睡眠学習をするための準備である。
端から見ると、独り言のような感じだがここは違う。
コア・ブレインが常時監視しているようで、こういう風に言うと

「魔法について、どのレベルまでのものが知りたいですか?」

コア・ブレインが聞いてくる。

「一般的なものでいい。複雑なものは覚えられそうもない」
「分かりました。今回は、基本部分だけとします。ともえ様からあなたに対し、融合異世界の現状について通知するようにとの命令が入っています。睡眠学習時に情報を入れますので、受け取ってください」

融合異世界の現状?
なんだろうか?

部屋に出現したベッドに横になり、目を閉じると周囲が暗くなったような気がした。
そのまま眠気に引きずられるようにして、眠りに入った。

「まず、魔法とは簡単に言えば、科学的立証ができないものとなります。物理法則を無視し、無から有を作りだし、有を無いものにできたりします。魔法ではなく錬金術と言う場合もありますが、基本的な部分は同一です。魔法には、属性と呼ばれる系統がいくつか存在し、基本的な部分では、火、水、地、風の4つと光、闇の相反属性、聖、邪の善悪属性などがあります。その他にも、時間や空間、創造や破壊など。精霊魔法や死霊魔法、外道などの特殊な魔法が存在します。融合異世界は、特殊な世界となってしまいましたが、その魔法の属性はかなり多く、これまでに説明した…火、水、地、風、光、闇、聖、邪、時間、空間、創造、破壊、精霊魔法、死霊魔法の他に明暗、魂、無属性、などが存在しています。魔法は物理法則では解明できないものとなっていましたが、融合異世界では物理法則も融合させた新しい魔法系統が誕生しています」

「融合異世界は、科学文明と魔法文明が混ざってしまった世界のことを指しています。元々、科学文明と魔法文明で、その1段上に位置する精神文明に進化できるかどうかのシミュレーションを行っていた世界でした。
結果的にこの実験は中止になってしまいましたが、2つの世界が1つになったことで、全体的な進化が始まっています。ただし、それぞれのシミュレーション空間が不安定な状態となってしまい、世界の中心部から一定距離を越える部分が徐々に分解消滅して行っています。拡張も止まり、収縮傾向であるため本来の年月存在するはずの世界は、予想よりも短い時間で世界消滅すると推定されています」

「ともえ様より、世界の果てを見るようにとの命令が出ています。これから情報を入れますので、起床後感想を聞かせてください」

見せられた内容は、宇宙の端で空間が間引きされるがごとく薄く小さく、そして消えて行く光景だった。
そして、それは端から内側に向って続いている。
宇宙が縮小に向っているのをまざまざと見せられたのである。
宇宙の中心には、融合異世界の中心。
そこに到達するのには、まだまだ時間があることも分かった。
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