70 / 99
70 審査結果後の顛末は見ても意味は無い
しおりを挟む
これは悩むな。
悪いのはどっちなんだと思ったが、どっちも悪い。
それなら罰を与えてもいいのかなと思う。
2つ目の選択肢である浄化サイクルというものだ。
ただ気に可掛かるのは、“地獄の苦しみ”だ。
これが何を意味しているのかが分からない。
「想像は難しいですが、灼熱に晒されるという感じでしょうか…おや、死因と被っていますね」
偶然?
魂に痛覚なんてあるのだろうか。
分からない、分からない。
でも、審査結果を決めなければならない。
悩んだ。
これまでにないくらい考えた。
そして結論は…
「地上に戻し、転生の輪に戻す。ただし、人としての転生を望む」
転生は、人だけでなく動植物や星や宇宙まであるらしい。
地上で生まれた場合の転生対象は、地上だけのものになるけれど、人としての転生回数はそんなに多くないのが実情で、虫系が多いらしくその寿命も短い。
虫は、転生の主流で地上の輪廻転生の輪に必ず入っているとのこと。
だけど、あえて今回は人としての転生を繰り返してもらって、自力浄化を努力してもらいたいと思ったのだ。
家庭環境が変われば、本人の考え方や行動も変わるはずだと思って。
もちろん、そういったものが表に出てくるのは、自分の意思で動けるようになってから。
時間は掛かるが、その点は仕方が無い。
「審査終了となります。お疲れ様でした」
こうして3回目の審査が終了した。
1回目の審査結果は、俺と同じく審査官になるということ。
2回目の審査結果は、魂魄分割転生という選択で、輪廻に戻すが分割により寿命が最大12歳までとなる。
3回目は今回で、地上戻しの輪廻の輪に人としての転生という条件付き。
正直に言って、今回は迷ったし悩んだし考え込んだ。
「この結果は、知ろうとすれば直ぐに分かります。最も、意味は無いですけれど」
「審査結果で出た影響などを知ることができるのか」
「以前話をしたかと思いますが、ここ天界1年は地上25年という時間差があります。そして、審査対象者にとっての地上は、朝日さんが住んでいた地上とは限りません。別の世界の可能性もあります。この場合、ここの1年はその別の世界の100年に換算できる場合もあります。時間の流れはどこも一定ではないのです。その時間差を利用して、ずっと先にある出来事をすぐに見ることができます」
「しかし、意味は無いと言った」
「はい。意味はありません。なぜなら、対象者は審査結果を忘れていますし、ある意味自由に周辺からの圧力などで影響を受けているからです。審査内容で影響を受けている訳では無いので、見ても意味がないのです」
「なんとなく分かったような、分からないような。審査結果の影響はないということか」
「ないから、見ても意味は無い。審査結果がまた生きてくるのは、次回の審査の時になります」
悪いのはどっちなんだと思ったが、どっちも悪い。
それなら罰を与えてもいいのかなと思う。
2つ目の選択肢である浄化サイクルというものだ。
ただ気に可掛かるのは、“地獄の苦しみ”だ。
これが何を意味しているのかが分からない。
「想像は難しいですが、灼熱に晒されるという感じでしょうか…おや、死因と被っていますね」
偶然?
魂に痛覚なんてあるのだろうか。
分からない、分からない。
でも、審査結果を決めなければならない。
悩んだ。
これまでにないくらい考えた。
そして結論は…
「地上に戻し、転生の輪に戻す。ただし、人としての転生を望む」
転生は、人だけでなく動植物や星や宇宙まであるらしい。
地上で生まれた場合の転生対象は、地上だけのものになるけれど、人としての転生回数はそんなに多くないのが実情で、虫系が多いらしくその寿命も短い。
虫は、転生の主流で地上の輪廻転生の輪に必ず入っているとのこと。
だけど、あえて今回は人としての転生を繰り返してもらって、自力浄化を努力してもらいたいと思ったのだ。
家庭環境が変われば、本人の考え方や行動も変わるはずだと思って。
もちろん、そういったものが表に出てくるのは、自分の意思で動けるようになってから。
時間は掛かるが、その点は仕方が無い。
「審査終了となります。お疲れ様でした」
こうして3回目の審査が終了した。
1回目の審査結果は、俺と同じく審査官になるということ。
2回目の審査結果は、魂魄分割転生という選択で、輪廻に戻すが分割により寿命が最大12歳までとなる。
3回目は今回で、地上戻しの輪廻の輪に人としての転生という条件付き。
正直に言って、今回は迷ったし悩んだし考え込んだ。
「この結果は、知ろうとすれば直ぐに分かります。最も、意味は無いですけれど」
「審査結果で出た影響などを知ることができるのか」
「以前話をしたかと思いますが、ここ天界1年は地上25年という時間差があります。そして、審査対象者にとっての地上は、朝日さんが住んでいた地上とは限りません。別の世界の可能性もあります。この場合、ここの1年はその別の世界の100年に換算できる場合もあります。時間の流れはどこも一定ではないのです。その時間差を利用して、ずっと先にある出来事をすぐに見ることができます」
「しかし、意味は無いと言った」
「はい。意味はありません。なぜなら、対象者は審査結果を忘れていますし、ある意味自由に周辺からの圧力などで影響を受けているからです。審査内容で影響を受けている訳では無いので、見ても意味がないのです」
「なんとなく分かったような、分からないような。審査結果の影響はないということか」
「ないから、見ても意味は無い。審査結果がまた生きてくるのは、次回の審査の時になります」
0
あなたにおすすめの小説
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
召喚とか聖女とか、どうでもいいけど人の都合考えたことある?
浅海 景
恋愛
水谷 瑛莉桂(みずたに えりか)の目標は堅実な人生を送ること。その一歩となる社会人生活を踏み出した途端に異世界に召喚されてしまう。召喚成功に湧く周囲をよそに瑛莉桂は思った。
「聖女とか絶対ブラックだろう!断固拒否させてもらうから!」
ナルシストな王太子や欲深い神官長、腹黒騎士などを相手に主人公が幸せを勝ち取るため奮闘する物語です。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
英雄将軍の隠し子は、軍学校で『普通』に暮らしたい。~でも前世の戦術知識がチートすぎて、気付けば帝国の影の支配者になっていました~
ヒミヤデリュージョン
ファンタジー
帝国の辺境で、ただ静かに生き延びたいと願う少年、ヴァン。
彼に正義感はない。あるのは、前世の記憶と、母が遺した『物理法則を応用した高圧魔力』という危険な理論だけだ。
敵の大軍が迫る中、ヴァンは剣も振るわず、補給線と心理を切り裂く。
結果、敵軍は撤退。代償も、喝采も、彼には無意味だった。
だが、その「効率的すぎる勝利」は帝国の目に留まり、彼は最高峰の『帝国軍事学院』へと引きずり出される。
「英雄になりたいわけじゃない。生き残りたいだけだ」
謎の仮面メイド『シンカク』、命を取引に差し出した狼耳の少女『アイリ』。
少年は選択する。正義ではなく、最も費用対効果の高い道を。
これは、合理が英雄譚を侵食していく、学園ミリタリーファンタジー。
【※作者は日本語を勉強中の外国人です。翻訳ソフトと辞書を駆使して執筆しています。至らない点もあるかと思いますが、物語を楽しんでいただければ幸いです。】
ボンクラ王子の側近を任されました
里見知美
ファンタジー
「任されてくれるな?」
王宮にある宰相の執務室で、俺は頭を下げたまま脂汗を流していた。
人の良い弟である現国王を煽てあげ国の頂点へと導き出し、王国騎士団も魔術師団も視線一つで操ると噂の恐ろしい影の実力者。
そんな人に呼び出され開口一番、シンファエル殿下の側近になれと言われた。
義妹が婚約破棄を叩きつけた相手である。
王子16歳、俺26歳。側近てのは、年の近い家格のしっかりしたヤツがなるんじゃねえの?
はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~
さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。
キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。
弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。
偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。
二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。
現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。
はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる