異界審査官の巻き込まれ人生記

77 グリーンのステータス

生活魔法については分かった。
あとは、魔法を使う、使ってみることだけど最初の時のようなものでいいのか？

「これで、あの世界でも魔法が使えるようになったと見ていいのか？」
「はい。ただし、こちらの世界のMPが不明ですので、一度この試射場から出ないとMPの問題から魔法が使えない可能性があります」
「ん？不明？」
「ここではMPの消費はなく、どんなに大規模な魔法でも使える特殊空間です。ここでの数値は幻のようなものですので、実際のMPとは違うのです」
「そうか、そういえば、この魔法スキルも暫定だったな。全属性といっていたけれど、もしかするとスキルを全く持たないでということもあり得るのか」
「あ」
「ん？」
「その点については大丈夫かと思います。少し操作が必要でしたが、問題なくパスしていますので、融合異世界でも魔法は使えるはずです」
「そうか、それならいいな」

さっきの間はなんだった？
問題なくパスしているとか、操作必要とか、コア・ブレインは何をしたんだ？

「そうと決まればここを出ないとな。グリーンは…」

いつの間にかグリーンは近くにいた。
こっちの会話が終わるのを待っていたような感じで近づいてきた。

「終わった？ここを出て、キャラクターメイキングルームに行こうと思うのだけど」
「キャラクターメイキングルーム？」
「そのままの意味よ。最初にキャラクターを作る時に行く場所のことをそう言っているの。ちょっと詳細な情報を確認しなきゃならなくなってね」
「こっちも確認したいものがあるから丁度いい」

MPとかスキルとかを確認しないと。

「なら行きましょ。キャラクターメイキングルームへ転移」

グリーンの転移指示に乗って、何も無いやや暗い場所に来た。
目の前には大きなモニターがある。

ハジメ
＞グリーン

ステータス等を表示しますか。　＞Yes　No
グリーンのステータスが表示された。
見ていいのか、これ。

「別に何か問題がある訳じゃ無いから見ててもいいわよ。参考には、ならないと思うけれどね」

名前：グリーン
年齢：18歳
性別：女性
種族：ハイエルフ、天眷属

レベル：２０
HP：２５，０００
MP：２１，０００

筋力：１，５００
耐久力：１，０００
知識：６，０００
幸運：∞

補正+：
物理攻撃：１，５００
物理抵抗：１，５００
魔法攻撃：５，０００
魔法抵抗：１５，０００
状態異常抵抗：∞

スキル：暗視、気配察知、罠察知、罠解錠、安全地帯、巫女、再生、治癒、？
ユニークスキル：成長超促進（×10）
ノーマルスキル：全属性と幸運アップ
魔法属性：全属性（火、水、風、地、光、闇、魂、時間、空間、魔法）
抵抗属性：全属性（火炎、水球、毒、麻痺、病、石、呪、即死）
加護（NEW!!）：魔力研究家（魔法能力の大幅アップ）

「あー、こりゃ大変だ。すごいことになってる」

グリーンのステータスを見て驚いたが、当人もびっくりしているところを見ると想像以上の状態だったのだろう。