異界審査官の巻き込まれ人生記

夜空のかけら

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79 チートでも使えない場合がある?

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ゲームも現実も個人情報が守られているのは常識らしいということが分かった。
自分から言ってしまわないように注意しよう。

「それで、このスキルの多さはなんだ?さっきの魔法は暫定って聞いたけれど?」
「だからチートよ」
「チート?」
「ずるよ。不正規…な方法で入手したスキルなどのものをチートって言うの」
「ずる。チート、俺は何もしていないぞ」
「していなくてもそうなのよ」
「言わなきゃいいか」
「そうそう、そういうことにしておきなさい」

納得がいかんが、まぁいいか。
言わなきゃいいのだ。
言う相手もグリーン以外にいないが。
問題は、ん?

「これ、あの融合異世界でも使えるんだよな?」
「そのはずだけど?」
「魔法の内容、ここでは出て来たけどあっちに行ったら分からなくならないか?」
「内容?」
「火の魔法ならファイヤーなんとかだろ?イメージできるのも限りがあるというかなんというか」
「イメージ」
「そう、試射場でならサポートがあったから」
「サポート」
「MPも無尽蔵だったし」
「無尽蔵。ああ、当然MPが足りないものは発動しないわ。あの世界でなら…あら?私も魔法を使ったかしら?でも、普通は使えない魔法はスキルにも載らない…うーん。チートと言っても使えるとは限らないのか」
「どういうことだ」
「いい、普通はスキルにあるということは使えるということ。ここまではいい?」
「ああ」
「でもハジメはチートで魔法スキルを揃えてしまった」
「そうだな」
「ということは、使えないスキルも入っているということ。普通じゃあり得ないけどね」
「なるほど。飾りということだな」
「そうなるわね。でも気になるのはあるのよ。これ」

指したのは、MPのところ。
(封鎖中)の文字が読める。

「この封鎖中が何を意味するのか分からないのよ」
「知らないのか…」
「知らないわよ」
「MPが増えてくれると助かるのだが」
「何にせよ、鍛練。レベル上げは必須ね。融合異世界に行ったらレベリング、レベルを上げる行動をしましょう」
「よく分からんが頼む」
「はいはい」

スキルの確認も終わった。
今後の行動も決まった。
今回の目的は達したということで、ここから出ることにした。

「じゃあね。また明日逢いましょう」
「ああ、また明日」

明日でいいんだよな?

「さよなら」
「またな」

そう言って戻ってきた。
自分の部屋に。

ふと、魔法はこの世界でも使えた。
とするとあのスキルはここでも有効なのだろうかと思った。
試してみる価値はあると。
ベランダから外に向けて打ってみるということだけど、ここって幹の中じゃなかったか?
外の先には、おなじような部屋があって…
やめておくか。
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