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80 あなたは殺せますか?
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「明日の予定は、何だったか」
「明日は、融合異世界への巡視が予定されています」
「巡視か…、レベリングと言っていたな。どういう風にするのだろう」
まだモンスターとか魔物とかが良く分からなかった。
レベルを効率よく上げるためには、それらを殺さなくてはいけないことも分かっていなかった。
覚悟か、何かがまだ足りなかったのだが、それは明日(あと)の話。
いつもと同じと考えていたのが少し違っていた。
翌日、またあの部屋に行き融合異世界に入る。
今回は所用があるとかでともえさんは部屋におらず、コア・ブレインが代行していたが、他は変わらずに融合異世界からログアウトした教会からスタート。
「さぁ、レベル上げに街の外に出ましょう。あ、レベル上げの方法って知っているわよね」
「知らないぞ」
「え…、モンスターや魔物を倒すと効率がいいのだけど、大丈夫?」
「何が?」
「生き物を殺すことができるかっていうことよ」
「うーん、やったことがないから分からないな」
「それもそうか。実際に私がやってみせるからそれで判断して」
そういって、2人で街の外に出て街から少し離れたところにある森にやってきた。
「ここは何か出そうね。一番弱いスライムが出るといいのだけど」
「スライム?」
「あ、あれがそうね。水色か丁度いいわ。アレに火の魔法を放って」
指差した先には水色の水滴みたいな生き物がいた。
あれがスライム。
しかし、火の魔法か。
これで…
「飛ばない」
火の魔法は自分の前でメラメラと燃えているが、あのスライムとかには飛んでいかない。
「イメージが出来ないのか、どうか分からないけど、こうしてみて」
グリーンはそういうと鉄砲みたいな感じに親指を立てて人差し指をまっすぐスライムの方に向けて、火弾と言った。
すると人差し指から火の弾のようなものが飛び出し、スライムに当たった。
次の瞬間、スライムは地面に平べったくなった。
死んだのだ。
自分でやった訳では無いのに、その結論を受けて気持ち悪くなった。
「それ、どうするんだ」
「これはね、中の魔石を取り出すの」
短剣をポーチから出すと平べったくなったスライムに突き出して魔石とやらを探している。
ちょっと、これも遠慮したい。
「これよこれ」
水色の小指大の大きさの石がそこにあった。
「これを取らないとお金にならないのよ。スライムは他に金目の物はないし」
「スライムを殺して、それを取るのが目的なのか」
「これはレベルを上げるためのものよ。お金も必要だし、ちょっとグロくなったかもしれないけど、割り切るしかないわ。だから、最初はスライムがいいのよ。もっと大変になってくる前に」
「想像が付かない」
「とりあえずは慣れないと」
「明日は、融合異世界への巡視が予定されています」
「巡視か…、レベリングと言っていたな。どういう風にするのだろう」
まだモンスターとか魔物とかが良く分からなかった。
レベルを効率よく上げるためには、それらを殺さなくてはいけないことも分かっていなかった。
覚悟か、何かがまだ足りなかったのだが、それは明日(あと)の話。
いつもと同じと考えていたのが少し違っていた。
翌日、またあの部屋に行き融合異世界に入る。
今回は所用があるとかでともえさんは部屋におらず、コア・ブレインが代行していたが、他は変わらずに融合異世界からログアウトした教会からスタート。
「さぁ、レベル上げに街の外に出ましょう。あ、レベル上げの方法って知っているわよね」
「知らないぞ」
「え…、モンスターや魔物を倒すと効率がいいのだけど、大丈夫?」
「何が?」
「生き物を殺すことができるかっていうことよ」
「うーん、やったことがないから分からないな」
「それもそうか。実際に私がやってみせるからそれで判断して」
そういって、2人で街の外に出て街から少し離れたところにある森にやってきた。
「ここは何か出そうね。一番弱いスライムが出るといいのだけど」
「スライム?」
「あ、あれがそうね。水色か丁度いいわ。アレに火の魔法を放って」
指差した先には水色の水滴みたいな生き物がいた。
あれがスライム。
しかし、火の魔法か。
これで…
「飛ばない」
火の魔法は自分の前でメラメラと燃えているが、あのスライムとかには飛んでいかない。
「イメージが出来ないのか、どうか分からないけど、こうしてみて」
グリーンはそういうと鉄砲みたいな感じに親指を立てて人差し指をまっすぐスライムの方に向けて、火弾と言った。
すると人差し指から火の弾のようなものが飛び出し、スライムに当たった。
次の瞬間、スライムは地面に平べったくなった。
死んだのだ。
自分でやった訳では無いのに、その結論を受けて気持ち悪くなった。
「それ、どうするんだ」
「これはね、中の魔石を取り出すの」
短剣をポーチから出すと平べったくなったスライムに突き出して魔石とやらを探している。
ちょっと、これも遠慮したい。
「これよこれ」
水色の小指大の大きさの石がそこにあった。
「これを取らないとお金にならないのよ。スライムは他に金目の物はないし」
「スライムを殺して、それを取るのが目的なのか」
「これはレベルを上げるためのものよ。お金も必要だし、ちょっとグロくなったかもしれないけど、割り切るしかないわ。だから、最初はスライムがいいのよ。もっと大変になってくる前に」
「想像が付かない」
「とりあえずは慣れないと」
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