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81 殺すことに慣れるのか
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想像が付かなかった。
だけども殺さなければ殺される状況になった場合、とっさに魔法を落ち着いて放てるかなんて考えても無理。
だから、グリーンについていって言われるまま半ば機械的に色々なスライムを倒していった。
魔法もグリーンと同じ方法。
指を鉄砲に見立てた形にして、火弾や水弾で放っていた。
スライムを殺していた。
その後の魔石を取る方法も教えてもらった。
最初は、全然ダメだったが何回も繰り返すうちに効率よく取れるようになってきた。
「よし。スライムはもう終わり。次のターゲットを仕留めましょう」
「はぁ、疲れた」
「これからが本番よ。ゴブリン討伐よ」
「ゴブリン?」
「小さい人型の魔物よ。ゴブリンは人を殺したり攫ったりするのよ。人に取っては有害と見なして、常時討伐対象となっているわ。ゴブリンは殺したら右耳を切っておけば、それが討伐証明になるから」
「耳を切るのか」
「そうよ、魔石は持っていないからね」
「嫌だなぁ」
「はいはい、探していくわよ」
そういうと地面にこの周辺のマップを表示させた。
スキルの気配察知を魔法で再現したものらしいが、よくは知らない。
青い点2つが俺たち。
赤い点がいくつもあるのが…
「この赤い点がゴブリンのはずよ」
「はずか。大丈夫なんだろうな」
「大丈夫よ。私がいれば困難だってやっつけてやるわ」
すごい自信だ。
今までのグリーンとは何か違う。
何だろうか、その違いは。
マップを仕舞い、赤い点があった方に周囲に注意して進む。
木々の繁っている場所を注意して…、あ。
ずるっと滑ってしまい、声が出てしまった。
「うわっ」
ゴブリンが声のある方向を見た。
こっちへ来る。
2匹だ。
「まだ大丈夫、さっきと同じだけど3発は身体に打ち込んで。顔はダメよ」
「落ち着いて、落ち着く。火弾!火弾!火弾!」
なんとか1匹は倒れた。
もう1匹は、グリーンが一撃で倒したらしい。
近くまでいって、倒れて動かなくなっているゴブリンを見る。
耳を切らないと。
でも、どうしても触れない。
罪悪感が邪魔をする。
なぜだ。
なぜ。
「最初のうちは慣れないと中々大変なのよ。だから、これはこうやるの」
ゴブリンを蹴飛ばし、仰向けにさせたあと右耳を掴んで短剣を後ろから前に一気に引く。
耳が切り離された。
「こういう感じよ。ああ、でも注意してね。短剣で自分を傷つけないように」
「こういう感じか」
もう1匹について、俺がやってみることになった。
罪悪感はある。
でも、人に悪さをするモノを討伐していると思い込む。
ゴブリンを蹴飛ばし、仰向けにしたら顔が恐怖な感じで固まっていた。
顔を見ないように、耳を掴んで短剣で手前に引く。
切り離された右耳。
感触が嫌だ。
すぐにグリーンに渡してしまう。
「これも慣れよ慣れ」
だけども殺さなければ殺される状況になった場合、とっさに魔法を落ち着いて放てるかなんて考えても無理。
だから、グリーンについていって言われるまま半ば機械的に色々なスライムを倒していった。
魔法もグリーンと同じ方法。
指を鉄砲に見立てた形にして、火弾や水弾で放っていた。
スライムを殺していた。
その後の魔石を取る方法も教えてもらった。
最初は、全然ダメだったが何回も繰り返すうちに効率よく取れるようになってきた。
「よし。スライムはもう終わり。次のターゲットを仕留めましょう」
「はぁ、疲れた」
「これからが本番よ。ゴブリン討伐よ」
「ゴブリン?」
「小さい人型の魔物よ。ゴブリンは人を殺したり攫ったりするのよ。人に取っては有害と見なして、常時討伐対象となっているわ。ゴブリンは殺したら右耳を切っておけば、それが討伐証明になるから」
「耳を切るのか」
「そうよ、魔石は持っていないからね」
「嫌だなぁ」
「はいはい、探していくわよ」
そういうと地面にこの周辺のマップを表示させた。
スキルの気配察知を魔法で再現したものらしいが、よくは知らない。
青い点2つが俺たち。
赤い点がいくつもあるのが…
「この赤い点がゴブリンのはずよ」
「はずか。大丈夫なんだろうな」
「大丈夫よ。私がいれば困難だってやっつけてやるわ」
すごい自信だ。
今までのグリーンとは何か違う。
何だろうか、その違いは。
マップを仕舞い、赤い点があった方に周囲に注意して進む。
木々の繁っている場所を注意して…、あ。
ずるっと滑ってしまい、声が出てしまった。
「うわっ」
ゴブリンが声のある方向を見た。
こっちへ来る。
2匹だ。
「まだ大丈夫、さっきと同じだけど3発は身体に打ち込んで。顔はダメよ」
「落ち着いて、落ち着く。火弾!火弾!火弾!」
なんとか1匹は倒れた。
もう1匹は、グリーンが一撃で倒したらしい。
近くまでいって、倒れて動かなくなっているゴブリンを見る。
耳を切らないと。
でも、どうしても触れない。
罪悪感が邪魔をする。
なぜだ。
なぜ。
「最初のうちは慣れないと中々大変なのよ。だから、これはこうやるの」
ゴブリンを蹴飛ばし、仰向けにさせたあと右耳を掴んで短剣を後ろから前に一気に引く。
耳が切り離された。
「こういう感じよ。ああ、でも注意してね。短剣で自分を傷つけないように」
「こういう感じか」
もう1匹について、俺がやってみることになった。
罪悪感はある。
でも、人に悪さをするモノを討伐していると思い込む。
ゴブリンを蹴飛ばし、仰向けにしたら顔が恐怖な感じで固まっていた。
顔を見ないように、耳を掴んで短剣で手前に引く。
切り離された右耳。
感触が嫌だ。
すぐにグリーンに渡してしまう。
「これも慣れよ慣れ」
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