異界審査官の巻き込まれ人生記

夜空のかけら

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89 アクセサリーはやっぱり高いのか

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「武器屋たかちゃんにようこそ」

武器屋ののれんをくぐって中に入るといきなり言われた。
こっちに入ってくるのを手ぐすね引いて待っていたらしい。
「向かいの防具屋ぼっちゃんに入ったのを見たから、こっちに来ると思っていましたよ」
「これ」

スターを見せる。

「おお、スターですか。珍しい」
「防具屋でも見せたけれど、お得意様の印だとか」
「ええ、気に入ったお得意様の印です。滅多に渡さないのですよ。サービスします。何でも聞いて下さい」
「俺…私は魔法使いなのだが、いい武器って何があるのか」
「魔法を発動させる魔法発動体というものと護身用の武器の組み合わせがベストだと思います。また、モンスター解体用の短剣も揃っております」
「魔法発動体」
「ささっこちらへ」

誘導されて言った先には、指輪や腕輪、ネックレスやペンダント、木の棒?などが並んでいた。

「魔法発動体は、様々な種類がありますが基本的には同じ役割です。身につけるアクセサリータイプが主流で、こちらの木の棒…ワンドと言いますが、ワンドは護身用との兼用です。これは鈍器みたいに叩いて使うものです」
「身につけているといつでも使えるということか」
「はい。いちいち取り出す手間がありませんので、即時発動に優れています」
「このワンド、意外と重そうなのだが」

そう言ってワンドを手に取って驚いた。
軽い。
中が空洞なのか。

「表は木の棒ですが、中身をくり抜いて軽金属製の発動体が入っています。強度を高めるだけではなく、魔法発動の負荷を軽減するものですので、高出力の魔法にも対応できます」
「高出力の魔法?」
「攻撃魔法の中でも火系は高出力系が多く、普通のアクセサリーだと壊れてしまうことがあります。もちろん、アクセサリーでも強化しているものでしたら高出力大丈夫です。ただし、お値段が跳ね上がってしまいますが」
「ちなみにどれほど?」
「金貨5枚からになっております。普通のアクセサリーは金貨1枚ですから5倍以上ということですね」
「確かに高い。アクセサリーは、普通って言ったけれど装飾品っぽいのはないのか」
「ありますが、これもまたその分の値段が加算されますからお値段が上がってしまいます」
「確かにそうだな」
「魔石をくっつけた発動体もありますが、こちらは桁が上がってしまいます」
「魔石?」
「おや、ご存じない?」
「魔石は知っているが、どういう働きをするか分からない」
「良く使う魔法系統の魔石を付けると効果が増えるのです。例えば、火系の魔石であれば火の勢いが増す。火弾なら少し大きめの物が出たり、2発連続で出すなんてことも可能です。もちろん、最初に設定したものを瞬時に無詠唱で出すなんてこともできます。お値段次第ですが」
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