彼と彼女の暴走日記

夜空のかけら

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第5話 4日目 馬車と召喚

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 翌朝

 テントを出る前に、巫女お姉さんは顔の状態をしっかり把握して、対処していました。しかも、僕たちの顔に同じ模様を入れて、とりあえず落ち着いたのか。

 「あとで、しっかり叱ってあげるから、先に朝ご飯を食べてしまいましょう」

 というと、僕たちの顔模様は消させてもらえないまま、テントの外に出されてしまった。

 「ぷっ。どうしたんだ、その顔」
 「朝から2人でけんかか?」
 「仲が良いのね、あなたたちは」

 早とちりお兄さん、護衛隊長、護衛のお姉さんの順番で、護衛隊は雇われ冒険者だとか。

 そこで、昨日の疑問嵐の巫女お姉さんが、

 「この子たち、私が寝ていたら、私の顔にこんな模様を描くいたずらをしていてね、、反省の意味も込めて、お礼にそっくりにしてあげたの」

 昨日の疑問符だらけで、おどおどとしていた雰囲気が完全になくなり、明るい様子に周囲の人が驚く。

 「え?誰?」
 「ほっほ~」
 「あらあら」

 護衛隊の何人かは、その様子を見て驚くと共に、イメージが…と話している人もいる。なんだろう。

 テントを出て、みんなで朝ご飯を食べ、そのまま朝のミーティングになる。

 「みんな聞いてくれ。できれば、今日のうちに街に到着したい。特にこれと言って理由はないのだが、なんだか胸騒ぎがするんだ。だから、馬車の速度を上げることを許してもらいたい」

 教会巡礼隊は、教会関係者が馬車。護衛としての冒険者は、馬などに乗っている。速度を上げるということは、馬車内の振動が大きくなり、そこに乗っている人にとっては、疲労度が増すことを指す。

 「護衛隊長がそういうのでしたら、異論はありません。今日中に街に着くなら、我慢しましょう」

 教会関係者も異論はないようだ。

 「君たちもいいかな?」
 「はい」

 返事をしたのは、僕だけ。でも、彼女は僕の手を握っているから、何が言いたいのかは、伝わってくる。

 「…」

 2人が手を握っているのを見ながら、彼女の方をちらっと見る隊長。何かを感じたのか、ゆっくり頷くと、

 「それでは、撤収だ。急ぐぞ」

 テントをあっという間に解体して、馬車に積み込むとすぐに移動を開始する。
 急いでいるから、お昼も馬車で移動しながら取ることになる。

 「揺れるね」
 「うん。飛び上がりそう」

 そういう彼女は、馬車の揺れによる影響というより、自分の力で大げさに飛び上がろうとしていた。

 「ダメよ。みんなの迷惑になるから、きちんと座っていなさい」

 そう言われても馬車に乗っているのは、僕。彼女。巫女お姉さん。そして、護衛隊のお姉さんの4人。
 みんななの?

 「私は別に気にしないさ。周りの荷物に気をつけてもらえれば」
 「それだけではダメです。今後のこともあるのですから、ここはしっかり言わなくては」

 そう、2人で話していたのを聞いていたら、彼女が

 「だって、きちんと座っていたらお尻が痛くなっちゃうよ」

 馬車は揺れる。しかも、揺れる上に細かい振動もあるから、慣れてもお尻が痛くなるのは、防ぎようがない。ただ、耐えるしかない。

 「それは、仕方がないの。今日中には、街に着くから我慢しなさい」
 「え~、じゃあ、みんなにあげる」
 「?」
 「ルプル!」
 「「??」」

 彼女が口にしたのは、街で一番仲が良かった“ペットの名前”である。ただし…
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