彼と彼女の暴走日記

夜空のかけら

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第4話 3日目 いたずらと祝福

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 前日の適性判定で、それまでになかった結果?を出してしまい、表面的には何事もなかったように振る舞っている巫女お姉さんは、その実、周囲にその困惑ぶりを振りまいていた。

 朝
 
 「みんなおはよう?」
 「なんで、疑問形なんだ?」
 「なんとなく??」

 お昼

 「そろそろ休憩してもいい?」
 「いいだろう」
 「本当に?」
 「…」

 そして、夕方

 「ここでキャンプを張るぞ」
 「ここで良いの?」
 「…」

 全てが疑問形で聞いたり聞かされたり。すっかり、臆病になってしまったらしい。

 そんな巫女お姉さんと同じテントの中に2人で寝ている。僕たちは、手を繋ぐとか身体が触れていると口に出さなくても相手に意思が伝えることができる。内緒話をする時は、便利。

 『ちょっとかわいそうだね』
 『うん。かわいそうになってきた』
 『いじっちゃおうか』
 『いたずらもしちゃおう』

 2人でいたずらをすることに決定。隣で寝ている巫女お姉さんを起こさないように、手を繋いだまま、身を起こすと意外と落ち着いた感じで寝ているのが分かった。
 昼間の状況が、これからも続くと問題があるとおもったがゆえの行動に、いたずらの方がついでだったのに、先にいたずらをしてから、いじることになったのは、子どもだからだったかな。

 『やっぱりこれ』

 彼女そう伝えて、巫女お姉さんの頬に、ぐるぐる渦巻きを書く。

 『私はこれ』

 彼女は、巫女お姉さんの額に、3本波線を書く。

 『楽しいな~』
 『うん、楽しくなってきちゃった』

 だが、僕が次にお鼻を真っ赤にしようとしたら、巫女お姉さんに手を捕まれてしまった。
 顔がむずむずすると思って目を開けたら、目の前の腕に気がついたらしい。

 2人ごと、巫女お姉さんに引き寄せられて抱きしめられた上に、

 「いたずらはしちゃだめでしょ。朝になったら、しっかり叱るから、今は何もせずに眠りなさい」

 そう言うと、巫女お姉さんはまた眠り始めた。

 『ばれちゃったね』
 『でも、楽しかった』
 『この巫女お姉さんでいいかな』
 『うん。分けてあげよう』

 僕たちは、この巫女お姉さんに、特別なものを分けてあげることにした。

 「「巫女お姉さんに祝福を」」

 そう、小さく言うと、その瞬間、周囲に光りが満ちあふれて、すぐに消えていった。

 外で寝ずの番をしている人たちが、瞬間的に出た光でびっくりしている感じが伝わってくるけれど、テントを開けようとする人はいないみたい。
 巫女お姉さんも気がつかなかったし、僕たちも気がつかないフリをして、そのまま寝てしまった。
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