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第10話 4日目 適性判定再び?
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*司教
巡礼中の適性判定についての報告は受けた。
なんでも、あり得ない判定結果に精神状態が不安定になったということで、巡礼中はなんとか持ったものの、今は全ての職務から解放させて、休ませている。
普通、適性判定は2回受ける。
この2回のうち、最初の1回は大まかな方向性を示すものとなり、普通では考えられない判定もあり得るが、適性判定は教会内位で、巫女や司祭、司教。教会外では鑑定士なら誰でもすることが可能だ。
その適性判定についての教本なども存在しているが、そこに事例としてあるのは、一般的なもののみ。
「これを、他の者は見たり、聞いたりしていたか?」
「判定直後に、なんだか驚いたような声が聞こえていましたね」
護衛隊の隊長が、巡礼中に関する報告に来たのを捕まえて聞くと、こんな答えが返ってきた。
司教は考えた。
…報告は受けたが。男の子は、リストが“出ない”。女の子の方は、“ごめん”という表示
一般的な事例では、当然あり得ない。
では、その他の特異的事例に当てはまるものがあるかと言えば、リストが出ない方は分かる。
適性が定まりきらない。すなわち、あらゆる可能性がある場合と、あらゆる可能性がない場合だ。リストが出ないという同じ事例でありながら、その結果は反対なもの。
そして、リストではなく謝罪の言葉となると、全く聞いたことがない。何に対しての謝罪なのか?そもそも、適性はなんなのか?リストが出ない場合と比べられない。比べること自体が無理な雰囲気がある。
結局、この教会で一番の地位にあり、巫女よりも高度な適性判定ができる私が行うしかないと結論づけ、明日、その再判定を行うこととした。
しかし、その判定を行う前に問題が生じてしまい、結局それを受けさせることができなかったのである。
*2人
教会裏側にあった孤児院へ案内された2人は、今日からお世話になるため、同じ孤児院で暮らす者たちなどへ挨拶をしていた。
「教会巡礼隊の方々とこちらへ来ました。これから、お願いします」
彼の方がそういうと…
彼女の方は、
「同じく、よろしく」
と簡単に。
しかし、この挨拶が気に入らなかったのか、孤児院の男性が
「挨拶だから、しっかり、略さずに言うことが大事だ。だから、やり直し」
と、文句を言って、再度、挨拶を言うように、促した。
それに対する彼女は、
「この人嫌い」
と挨拶ではなく、まさかの男性の事を指差しての”嫌い”発言が飛び出してきた。
その言葉に迎合するかのように
「ほらみろ、みんなもそう思っているだろ。俺もそう思うね」
「わかるわかる~。いつも、偉そうに命令するんだよね」
孤児院のみんなも、ここぞとばかりに言い放つ。
「静まれ!手前ら、何を言っている。躾だぞ。躾。お前たちが孤児院に出ても、大丈夫なように、厳しくしているのが分からんか」
そう、怒鳴ると彼女の方を見て
「人を指差すものではない。初めて会った人に対して、その言葉はなんだ。謝れ」
その前に始めは、2人は手を繋いでいなかったのだが、男性の“静まれ“あたりで、互いの手を絡ませて、
『どう考えても高圧的な口調なのは、問題だと思う』と彼が思えば
『躾が厳しいの?口調も命令?うーん、“抑えちゃう”?』と彼女が応じる。
『弱めになら、気づかれないかな?』
2人の意思疎通の速度は、普通に話す速度とは比べ物にならないほど早いので、“謝れ”発言の辺りで、2人の意思は決まっていた。
「これから、全力疾走で頑張ります」
「「「??」」」
彼女のそんな言葉に、男性も含めて不思議な表情を向けていたが、突然、男性が孤児院を出ていってしまった。
なぜか、うぉーぉーぉーという声を上げながら…
もちろん、男性以外の孤児院のみんなは、何が起きたのか分からなかった。
巡礼中の適性判定についての報告は受けた。
なんでも、あり得ない判定結果に精神状態が不安定になったということで、巡礼中はなんとか持ったものの、今は全ての職務から解放させて、休ませている。
普通、適性判定は2回受ける。
この2回のうち、最初の1回は大まかな方向性を示すものとなり、普通では考えられない判定もあり得るが、適性判定は教会内位で、巫女や司祭、司教。教会外では鑑定士なら誰でもすることが可能だ。
その適性判定についての教本なども存在しているが、そこに事例としてあるのは、一般的なもののみ。
「これを、他の者は見たり、聞いたりしていたか?」
「判定直後に、なんだか驚いたような声が聞こえていましたね」
護衛隊の隊長が、巡礼中に関する報告に来たのを捕まえて聞くと、こんな答えが返ってきた。
司教は考えた。
…報告は受けたが。男の子は、リストが“出ない”。女の子の方は、“ごめん”という表示
一般的な事例では、当然あり得ない。
では、その他の特異的事例に当てはまるものがあるかと言えば、リストが出ない方は分かる。
適性が定まりきらない。すなわち、あらゆる可能性がある場合と、あらゆる可能性がない場合だ。リストが出ないという同じ事例でありながら、その結果は反対なもの。
そして、リストではなく謝罪の言葉となると、全く聞いたことがない。何に対しての謝罪なのか?そもそも、適性はなんなのか?リストが出ない場合と比べられない。比べること自体が無理な雰囲気がある。
結局、この教会で一番の地位にあり、巫女よりも高度な適性判定ができる私が行うしかないと結論づけ、明日、その再判定を行うこととした。
しかし、その判定を行う前に問題が生じてしまい、結局それを受けさせることができなかったのである。
*2人
教会裏側にあった孤児院へ案内された2人は、今日からお世話になるため、同じ孤児院で暮らす者たちなどへ挨拶をしていた。
「教会巡礼隊の方々とこちらへ来ました。これから、お願いします」
彼の方がそういうと…
彼女の方は、
「同じく、よろしく」
と簡単に。
しかし、この挨拶が気に入らなかったのか、孤児院の男性が
「挨拶だから、しっかり、略さずに言うことが大事だ。だから、やり直し」
と、文句を言って、再度、挨拶を言うように、促した。
それに対する彼女は、
「この人嫌い」
と挨拶ではなく、まさかの男性の事を指差しての”嫌い”発言が飛び出してきた。
その言葉に迎合するかのように
「ほらみろ、みんなもそう思っているだろ。俺もそう思うね」
「わかるわかる~。いつも、偉そうに命令するんだよね」
孤児院のみんなも、ここぞとばかりに言い放つ。
「静まれ!手前ら、何を言っている。躾だぞ。躾。お前たちが孤児院に出ても、大丈夫なように、厳しくしているのが分からんか」
そう、怒鳴ると彼女の方を見て
「人を指差すものではない。初めて会った人に対して、その言葉はなんだ。謝れ」
その前に始めは、2人は手を繋いでいなかったのだが、男性の“静まれ“あたりで、互いの手を絡ませて、
『どう考えても高圧的な口調なのは、問題だと思う』と彼が思えば
『躾が厳しいの?口調も命令?うーん、“抑えちゃう”?』と彼女が応じる。
『弱めになら、気づかれないかな?』
2人の意思疎通の速度は、普通に話す速度とは比べ物にならないほど早いので、“謝れ”発言の辺りで、2人の意思は決まっていた。
「これから、全力疾走で頑張ります」
「「「??」」」
彼女のそんな言葉に、男性も含めて不思議な表情を向けていたが、突然、男性が孤児院を出ていってしまった。
なぜか、うぉーぉーぉーという声を上げながら…
もちろん、男性以外の孤児院のみんなは、何が起きたのか分からなかった。
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