彼と彼女の暴走日記

夜空のかけら

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第24話 ??日 転移魔法

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「それでね。聞きたいことがあって来たのだけど、帰りたい?」

 エマちゃんは、そう3人組の方を見ると、そう言った。

「帰るというのは、私たちの世界へですか?」
「そうよ。あなたたちにとって、この世界…異世界に召喚されたけれど、元の世界に帰りたいかどうかの意思確認に来たの」
「帰りたいです、そんなの当たり前で…」
「分かったわ。なら、連山にいる“神子”にお願いしなさい。お願いすれば、きっと、元の世界に帰るための手段を話してくれると思うわ」

 その言葉に、士長が口を出す。

「おまえが帰してやればいい」
「あのね。私はこの世界出身なの。他の世界のことは知らないし、教えてもらえないから、召喚元へ送還する方法が分からないの」
「役立たずめ」
「なんですって」

 士長とエマちゃんが口げんかを始めてしまった。
 それを見た、鈴がまた一言

「ケンカするほど仲が良い?夫婦げんかは犬も食わない?夫婦げんかと谷川のにご…」
「「それ以上は…」」

 なぜか、士長とエマちゃんが同時に鈴に謝っている。

「いつもは、2人して笑って終わりだけど、今日は違うことを、ふっと忘れちゃうのよね。しかも、さっきから突き刺さるような事を言われているし」

 知らぬ間に、クリティカルヒットを鈴が言っていたようだ。

「何はともあれ、連山の街のどれかに神子がいるわ。唯一の特徴は、あなたたちよりも小さい12歳。男の子と女の子の2人。この2人ともが神子、精霊魔導師だから、あなたたちの能力も伸ばしてくれるはずよ」
「ありがとうございます。…エマちゃん」

 少々、言いにくそうに梢がお礼を返すと、

「それじゃあ、仕事に戻るわ。あなたたちに、盆暗が言い切れない世界の情報をスキルとして与えておくから、有効活用して。それでは、“また、会いましょう”」

 そう言うと、ふっと消えてしまった。

「騒がしくて、申し訳ない」

 士長はそう謝ってくるが、梢は、消えていったエマちゃん…のことを思ってか

「そんなことはないです。むしろ、ありがたかったです」
「エマも、君たちの事は特に心配だった。なぜだか分からないけれどな」
「そうですか?」
「…スキルを確認してもらっていいかな?」

 話を逸らしたな、と思うような発言に付けた内容がスキルの確認だった。

「新しくスキルが追加されています。スキル名は、異世界の暮らし方と転移魔法ですね」
「転移魔法か…、遊ぶためか」
「転移魔法とは?遊ぶとは?」
「転移魔法は、異世界である元の世界から、こちらへ来るための魔法で、魔法自体を元の世界に持って行くことが出来る権利を得ていることの証明だ。」
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