77 / 88
77 神々の戯れ→運営③ とある患者の感想
しおりを挟む
私は、とある病気が原因で寝たきりになっていました。
脳の病気が原因で、意思疎通ができなくなっていて、でも、それ以外が普通な状況。
周囲の音も聞えていたけれど、周りの人はそれに気がついた感じがない。
いわば、孤独な状況。
そんな時、転院が決まったというお話。
転院先は、どこかの研究所という話を聞いて、不安に思った。
実験台になっちゃうのかな?
切り刻まれちゃうのかな?
とても不安だった。
転院で、研究所内に入ったのは、雰囲気で分かった。
「聞えているはずよね?」
「脳波の波形から、聞えているはず」
「では、私はこの研究室で責任者をしています。この度、家族の了解の元、脳にあるネットワーク…ニューロンの再建を行う術を試行することになりました。現状、他に有効な手段がないので、手探りに近い状態になりますが、成功すれば、以前と全く同じに近い日常を送ることができます」
「大丈夫。波形は出てる。続けて」
「この術は、身体はもちろん脳にも負担が少ない方法を採用しています。具体的には、こちらが用意した世界へ、転生という形で入って頂きます。ただし、病気で寝ているという事実とは異なった背景を設定します。そちらで、行動することで、ある程度の回復は期待できますが、条件を設定させて頂き、その条件を満たした場合は、こちらの方へ戻って頂けるだけです」
…何のこと?
私が消えるということ?
本当なら、ちょっとしたパニックになるのかもしれないけれど、今の私はそのパニックすら起きづらい状態。
ちょっと混乱していたけれど、結局???って感じで、終了。
「では、始めます」
脳波を見ていたと思う機械から、ちょっと強めの刺激が来る。
そして、私は夢を見始める。
乙女ゲームという名のゲームの中で、公爵令嬢になっているという夢を。
何回も巡った。
ただし、本当の私を知らないまま。
何故か死んで、その世界に転生したと思い込まされていた。
そして、あの時が来た。
私が、本当の私になるときが。
もう1人の王さまと王妃さまが、ご褒美と称して、私に元の世界に転移できる。
転生できるようにしてくれるって。
実際のところ、転生ではなくて、治療完了とリハビリ開始の意味だったのだけれど。
一緒にクリアした男爵令嬢の女性も、同じ研究所だったから、2人でリハビリを頑張った。
ゲームの世界で会った人、全員がこの研究所にいる訳ではないと聞いた。
誰が、病気でなのかは聞いても、個人情報だからという理由で教えてくれなかった。
でも、2人で頑張ったおかげか、リハビリ終了も同じ。
ゲーム内での対立から始まった関係は、今、かけがえのない親友を得たという結果を生んだ。
それにしても、特別なゲームじゃなくて、一般に出回っているゲームに入れるなんて、どうかしてない?
登場人物が私たちのような病人で
育成介入&普通にファンタジーが、ユーザー
王さま、王妃さまが、運営。
ナゾの者とか勇者とかもユーザーだったんだけど、いわゆるヘビーユーザー。
別の意味で病気という。
そのゲーム。
普通にやってみたいね…と、お姉さんと話してた。
あ、お姉さんというのは、元男爵令嬢さん。
私よりも、少しだけ年上だったの。
脳の病気が原因で、意思疎通ができなくなっていて、でも、それ以外が普通な状況。
周囲の音も聞えていたけれど、周りの人はそれに気がついた感じがない。
いわば、孤独な状況。
そんな時、転院が決まったというお話。
転院先は、どこかの研究所という話を聞いて、不安に思った。
実験台になっちゃうのかな?
切り刻まれちゃうのかな?
とても不安だった。
転院で、研究所内に入ったのは、雰囲気で分かった。
「聞えているはずよね?」
「脳波の波形から、聞えているはず」
「では、私はこの研究室で責任者をしています。この度、家族の了解の元、脳にあるネットワーク…ニューロンの再建を行う術を試行することになりました。現状、他に有効な手段がないので、手探りに近い状態になりますが、成功すれば、以前と全く同じに近い日常を送ることができます」
「大丈夫。波形は出てる。続けて」
「この術は、身体はもちろん脳にも負担が少ない方法を採用しています。具体的には、こちらが用意した世界へ、転生という形で入って頂きます。ただし、病気で寝ているという事実とは異なった背景を設定します。そちらで、行動することで、ある程度の回復は期待できますが、条件を設定させて頂き、その条件を満たした場合は、こちらの方へ戻って頂けるだけです」
…何のこと?
私が消えるということ?
本当なら、ちょっとしたパニックになるのかもしれないけれど、今の私はそのパニックすら起きづらい状態。
ちょっと混乱していたけれど、結局???って感じで、終了。
「では、始めます」
脳波を見ていたと思う機械から、ちょっと強めの刺激が来る。
そして、私は夢を見始める。
乙女ゲームという名のゲームの中で、公爵令嬢になっているという夢を。
何回も巡った。
ただし、本当の私を知らないまま。
何故か死んで、その世界に転生したと思い込まされていた。
そして、あの時が来た。
私が、本当の私になるときが。
もう1人の王さまと王妃さまが、ご褒美と称して、私に元の世界に転移できる。
転生できるようにしてくれるって。
実際のところ、転生ではなくて、治療完了とリハビリ開始の意味だったのだけれど。
一緒にクリアした男爵令嬢の女性も、同じ研究所だったから、2人でリハビリを頑張った。
ゲームの世界で会った人、全員がこの研究所にいる訳ではないと聞いた。
誰が、病気でなのかは聞いても、個人情報だからという理由で教えてくれなかった。
でも、2人で頑張ったおかげか、リハビリ終了も同じ。
ゲーム内での対立から始まった関係は、今、かけがえのない親友を得たという結果を生んだ。
それにしても、特別なゲームじゃなくて、一般に出回っているゲームに入れるなんて、どうかしてない?
登場人物が私たちのような病人で
育成介入&普通にファンタジーが、ユーザー
王さま、王妃さまが、運営。
ナゾの者とか勇者とかもユーザーだったんだけど、いわゆるヘビーユーザー。
別の意味で病気という。
そのゲーム。
普通にやってみたいね…と、お姉さんと話してた。
あ、お姉さんというのは、元男爵令嬢さん。
私よりも、少しだけ年上だったの。
0
あなたにおすすめの小説
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
わたくしがお父様に疎まれている?いいえ、目に入れても痛くない程溺愛されております。
織り子
ファンタジー
王国貴族院の卒業記念パーティーの場で、大公家の令嬢ルクレツィア・アーヴェントは王太子エドワードから突然の婚約破棄を告げられる。
父であるアーヴェント大公に疎まれている――
噂を知った王太子は、彼女を公衆の面前で侮辱する。
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
結婚初夜、「何故彼女が死んでお前が生きているんだ」と夫に言われました
ましゅぺちーの
恋愛
侯爵令嬢のアリサは婚約者だった王太子テオドールと結婚した。
ちょうどその半年前、アリサの腹違いの妹のシアは不慮の事故で帰らぬ人となっていた。
王太子が婚約者の妹のシアを愛していたのは周知の事実だった。
そんな彼は、結婚初夜、アリサに冷たく言い放った。
「何故彼女が死んでお前が生きているんだ」と。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる