【完結】いわゆる婚約破棄だったが、見ているだけではない。

夜空のかけら

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82 神々の戯れ→運営⑦ 育成班 班長

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このゲーム、いわゆるNPCを育成強化できる。

NPCかどうかは、話しかけてみれば分かる。


「失礼ですが、これ…見えます?」


ここで、黙ってしまったり見えませんと返答が来たら、ほとんどの場合でプレイヤーだ。

つまり、こっち側。


分かりませんという返答が来たら、ほとんどの場合はNPCになる。

まぁ、たまにNPCのフリをして育成を受け、アイテムなどを奪っていく知恵者?もいるけれど。

育成を受けられるのは、NPCだけでなく、プレイヤーも特定のアイテムを持つことで出来る。


アイテムは、赤鉛筆。


時間経過と共に、鉛筆の長さが削れて短くなっていき、最後消滅してしまう。

何本も持つことが出来るから、長期間育成を受けることもできる。

途中で育成を止めたい場合は、削れていく途中の赤鉛筆を折れば良い。



育成する班を育成班と言うけれど、そのランクによって育成できる身分等が違う。

平民が一番簡単で、次に難しいのは、貴族。

一番難しいのは、商人や職人などの既に技術を身につけている人。


奴隷も難しい領域に入る。

奴隷の場合、覚えるという部分で制約があるので、難しいのだ。

いわゆる、縛りというやつだな。


貴族でも、騎士爵や男爵はそうでもない。

公爵あたりは、大変だが、縛りが奴隷程ではないので、微妙かも。

そして、重要なのは性別。


育成には、性別が重要で、異性を育成できない。

世の中には、心と身体で性が違う場合がある。

このゲーム、いわゆるVRゲームで、特定の場所から特別な機械でログインする。


体型及び精神型の両方のチェックが行われた上に、宣誓時の性別と比較確認が行われてゲーム内の性別が決まる。

容姿も、似た経緯で決まる。

突拍子もない姿形にはならない。

多少の修正は、初期ポイントと課金で、できる。


異性の育成不可は、異性特有の行動及び倫理規定によるもの。

倫理規定は、ゲーム外にある評議会が決めた画一的なものと、このゲームを運営している委員会の両方。

でも、見つからない範囲で、薄汚いことをやっている人がいるとも聞く。

育成系ファンタジーだから、育成には注目しているのかもしれないな。


さて、育成班は何チームかある。

育成対象を決めると、その育成対象に就く育成者を決めることになり、チーム対抗とする場合もある。

今回は、王宮主催の婚約前の公爵令嬢の誕生会での断罪劇という指定が来た。


一般的に、公爵令嬢が絡む出来事は、婚約破棄しかない。


誕生会は、この婚約破棄がある断罪劇しか行われず、それ以外は過去に行われたと一言で記載されるだけ。

当人達が、育成者の前に出されるのは、2回目だけ。


その時に、誕生会をすれば、一言記載にはならないだろうけれど。


育成が始まると、班内においての情報が格段に増える。

育成者は、1人しか専任できない。

複数の育成者で、育成することはできないのだ。

何を持って、勝利になるのかは、3回目。

成果の際の最後に、王さまが判断する。


判断基準が謎なんだけれど、それに対して異議は認めてもらえないし、異議すると逆にペナルティーが付くから、みんな黙っている。


育成班の班長としては、判断基準が知りたいけれど、仕方が無いか。

今回、担当したのは公爵令嬢と男爵令嬢。

断罪劇の当事者で、どちらも女性だ。

だから、育成者も女性になり、仲良しな2人組を当てた。


結果的に、3回目は育成者と同じように仲良しになり、私たちが勝利を収めることができた。


しばらく経って、その2人がNPCではなく、プレイヤーとして育成班に加入してくるとは思わなかったが。

NPC…中に人がいるのかな?
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