【完結】真実の愛の元には、婚約破棄なんて意味を成さない

夜空のかけら

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王子の言い分*

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真実の愛に目覚めた!

あのとき、アンに出会った時。

ビリッビリッて、電気が走ったから。

いや、少し前に静電気で、髪の毛がごちゃごちゃになっていたなんて、些細なことさ。

真実の愛

運命の相手になった時に、それまでの婚約者といることが苦痛となった。

しかし、このまま結婚してしまったなら、思いも犠牲になる。

かと言って、並大抵な理由では婚約も破棄できない。

だから、婚約者である公爵令嬢ローザが嫌がらせをしたように言えと、他の貴族令息に命令した。

断罪し、婚約を破棄するだけの問題が集まった時に、ちょうど夏の送別パーティーがあった。

これが終われば、2ヶ月くらいの長期休学が始まる。

もってこいじゃないか。

アンも婚約者になれば、直に王妃となるだろう。

教育はみっちりやってもらえばいい。

ローザは、国外追放としておこう。
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