【完結】真実の愛の元には、婚約破棄なんて意味を成さない

夜空のかけら

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将軍オダスの諦め*

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ディニダ(将軍の息子で取巻きの1人)は、王子の行動を諫める立場にありながら、王子の言うがままに、毎年のように愛する者が変わるという碌でなしになってしまった。

修練や教育にも限界があることは知っていたはずで、自己研鑽をしなければ埋もれると言ったはずだが。

当の昔に、婚約者からは愛想を尽かされており、今、婚約者はいない。

取巻き3人の1人となってしまった今は、別の意味で禁断に溺れた者たちという名が付いている。

もはや、あいつらに任せてはおけん。

取巻きごと断罪すると王妃も言っている。

もはや、この国にはまともな後継者はいないかもしれんな。

第2王子と隣国公爵令嬢との婚約も破棄されたら国は終わりだ。

だからこそ、我々が新しい者を指導しなければならん。

今回のように、本人任せとして茶番をしないようにするためにも。
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