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王都に集まる元傭兵

傭兵の引退場

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 妙に腰の低い国王様に許可をもらい、料理人を育てる場を作ることになった。

 家事雑用のスキルから派生したのか、料理人の極意を覚えた。食材を見ただけで料理可能なものを頭の中に浮かばせ、選んだ料理のレシピがログに表示されるスキルだ。

 現実では料理なんて、出来なかったけれどこの世界の料理ならお手の物だ。

 レシピを紙に書きあげて、簡単な料理から教えていく感じだ。簡単でおいしいものをチョイスするのを忘れない。

 よくよく、考えると傭兵も年をとりますから、引退したあとの職場を確保するためにもいいことだとは思います。

 並々ならぬ修羅場を潜り抜けた猛者ですからね。多少、手先が器用な人とはレベルが違いますが根気はあると思うので大丈夫だと信じたいです。

 傭兵の人数が減ることで、モンスターへの対処は遅れますが、お金にうるさい傭兵も店が繁盛すれば納得もしてくれるはずです。……何かしらトラブルはあるかもしれませんが、全員を納得させられる確証はありません。仕方ない側面も必ず出てきますし。

 問題は山積みですが、なにもしないよりは良いことだと割りきりましょう。

 頑張らなくてはなりませんね。団長とはつらいんですね。頭も使います。中身のつまっていない私の脳みそでどこまでがんばれるでしょうか。
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