異世界転移―ソルジャーズオンライン

王都に集まる元傭兵

元傭兵の指導の場

　元傭兵たちといろいろなメニューを考えて、店が少しずつ軌道に乗り始めてきた。根は真っ直ぐな彼らは、話してみるとなかなかに世界の事を彼らなりにかんがえていることがわかった。

　魔物の脅威は、やはり彼らにとっても悩みの種ではあるようだ。不安はやはりあるのだ。いつ魔物の王が現れるかわからない。存在進化する個体は増えるばかり。

　彼らなりに、それを重く受け止めて狩猟団に何か支援ができないか考えたようだ。それは、後人への指導だ。経験は豊富な彼らは心がまえや技術などを伝えて死ぬ者を減らす努力を始めました。

　それは、意外にも上手くいっている。彼らが大衆食堂で狩猟団に入った新人たちに慕われているのもあるようだ。

　この世界に来てから、２ヶ月しかまだ経っていないがなかなかに私も馴染めてきてはいる。それも一重にイオリの影響もあるだろう。

　みんながイオリを世界一の傭兵だと認識していることと、私が彼の思い人だとみんな知っているからのことだろう。

　当初は上手くいかない想像ばかりしていたが、順風満帆とはいかないまでも、狩猟団は知名度もあがり、国民に信頼を置かれている。

　私のちからだけではない、みんなが協力してくれているからだ。真の団長にはまだまだほど遠いが、私は目標を達成して見せる。

　魔物の王が誕生する前に……。