微笑みの貴公子に婚約解消された私は氷の貴公子に恋人のふりを頼まれました

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或る貴族令嬢の証言①

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※取り調べ官のセリフには「」が、付いてないです。「」は全て貴族令嬢のセリフです。



 狩猟会で、ウィリデ侯爵令嬢とカリテス伯爵令嬢と同席しましたね。

「はい。間違いありませんわ」

 その時、カリテス伯爵令嬢は体調が悪そうでしたか?

「いいえ。お元気そうでした。フラヴィア様は狩猟会への参加が初めてだって仰っていましたわ。アリア様に誘われるとホッとした様子だったのを覚えています。私はアリア様とフラヴィア様は仲が良いのだと思ってましたわ」

 その時飲んでいたお茶は誰が運んでくれましたか?

「……確か、ミリーさんですわ」

 ミリーさん?

「はい。アリア様の専属侍女です。いつもアリア様と一緒にいらっしゃいますわ」

 カリテス伯爵令嬢はお茶を飲んだ後に体調が悪くなったのですね?

「……え?ええ。……まさか、お茶に何か?」

 貴女の体調に変化はありませんでしたか?

「無かったです」

 カリテス伯爵令嬢の具合が悪くなった後、どうしたのですか?

「えっと……確か、アリア様がミリーさんに救護テントで休ませてあげるように指示していましたわ」

 誰かを呼ぶのでは無くて、連れて行くように指示したのですね?

「はい。暑いし休んだ方がいいって仰っていましたわ」

 カリテス伯爵令嬢が退席したあと、貴女たちは何をしていましたか?

「そのままお喋りを楽しんでいました」

 ウィリデ侯爵令嬢の様子に変わったところは?

「いいえ。特に……。あっ!そう言えば、戻ってきたミリーさんから耳打ちされた後、
『フラヴィア様は初めての狩猟会への参加で寝不足になってただけだったみたいですわ。ゆっくり眠りたいそうなのでそっとしておいてあげましょう』
って仰っていましたわ。ですから私達フラヴィア様の様子を見に行くことは控えましょうってお話しましたのよ」

 そうですか。以上です。ありがとうございました。

「……え?まさか、アリア様が……?」

 
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