小猿令嬢に惚れた元プレイボーイの奮闘

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11.(ルビール視点)

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エドゥアール様に連れられて王都で人気の仕立て屋さんに来ていた。
屋敷に来て採寸してもらっていた時と違い、店に来ると様々なデザインのドレスが見れる。
エドゥアール様は色んなドレスを私に当てて少し考えるとデザイナーさんに話し掛けた。

「こんな感じのスッキリしたデザインのドレスを持ってきてくれ。」
「はい。畏まりました。」

奥の部屋へ通され新しいドレスのデザインについて有名オートクチュールのマダムとエドゥアール様で真剣に相談していた。
私も好みは聞かれるが完全に蚊帳の外。
エドゥアール様とマダムの熱量が凄い。私は言われるままに試着を繰り返していた。

「もうすぐルビールの誕生パーティーなんだ。その日は特別に彼女のスタイルが映えるような素晴らしいドレスを作りたい。」

エドゥアール様に促されて試着したのはシンプルなスレンダーラインのドレス。

店の従業員の女性が私の短い髪を纏めて更に首元をスッキリさせる。
少し張りのある太めの長いリボンをチョーカーのように首に巻いて後ろに流した。

「まあっ!お似合いです。細くてお顔も小さいのでスッキリしたデザインがよく映えます。」
「うん。いいね。さっき選んだドレスも全部貰うよ。」

あまりに高額な買い物をあっさりすることに驚いてしまう。

「あ、あのエドゥアール様?こんなに沢山は……。」
「俺が贈りたいんだ。受け取って欲しい。」

お店の人の手前、あまり遠慮するのも気が引けた。

「ありがとうございます。」

マダムと店員さんは笑顔で私たちのやり取りを見ていた。

「このドレスはきっと流行りますわ。私の勘です。とても素敵ですもの。今はプリンセスラインやベルラインのレースをふんだんにあしらったドレスが主流ですけど。」

マダムはアイディアが次々に湧き上がるのか、スケッチをエドゥアール様に見せては熱心に生地や刺繍についても説明を加えていた。

★★★

仕立て屋さんを出ると次はアクセサリーショップに立ち寄った。

「髪をスッキリさせて大振りなイヤリングを着けるといいと思うんだ。」

エドゥアール様はイヤリングやネックレスもドレスに合わせて選んでくれた。

「誕生パーティーを楽しみにしているよ。ルビールは誰が見ても美しい女性に変身するよ。俺を信じて。」

そうやってエドゥアール様に全身をコーディネートして貰い全てが揃う誕生パーティーが楽しみになった。

★★★

誕生パーティー当日

私は社交界デビューもまだなので、パーティーは身内と親しい人だけを招いた小規模のものだ。
それでもエドゥアール様の婚約者として人前に出るのは初めてでとても緊張していた。

朝からルーシーにお風呂に入れられマッサージを受ける。
身体をピカピカに磨き上げられた後、ドレスを着て髪型をセットする。
私は今身長が伸びている最中で、今でも平均より高い。ヒールを履くともっと高くなるので高いヒールを躊躇していたが、エドゥアール様はそのままが良いと言ってくれた。

ドレスは初めて出会った日と同じ色の黄色。
同系色のリボンチョーカーで首もとを飾りネックレスは無し。
スッキリ纏めた髪型に大振りのイヤリングを着けると顔が一気に華やかになった。

「エドゥアール様、流石のセンスですねー。」
「まあっ!ルビールちゃん。綺麗ねー。これは人気が出るわよ。エレガントで洗練されているもの。」

「……。」

エドゥアール様も部屋に入ってきて新しいドレスに身を包んだ私を見ている。
目が見開かれ、少し充血していて…なんだか怖い。

「…どう…ですか?」

無言で立っているエドゥアール様にドレスの感想を尋ねると、マーガレット様に小突かれていた。

「あっ、す、すまない。あまりに綺麗にで…言葉を失っていた。凄く綺麗だよ。思った以上だ。……………これは…ちょっと…人前に出しても大丈夫だろうか?」

エドゥアール様の言葉は、後半小声でモゴモゴ話すので聞き取れなかった。

「え?」
「い、いや、今日婚約者としてルビールの隣に居れることを嬉しく思うよ。」

エドゥアール様が差し出した手に自分の手を重ねる。
エドゥアール様にエスコートされ、私はいよいよパーティー会場に足を踏み入れた。
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