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26.(ルビール視点)
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庭では六歳になるフローレンスと三歳になるジークベルトが走り回っている。
子供特有の甲高い悲鳴のような笑い声。
何かを見つけたのか、花壇を二人で覗き込み、キャッキャとはしゃいでいる。
何が面白いのか転げ回るように笑う二人をエドゥアール様とのんびり眺めていた。
「マグノリア会のお茶会に呼ばれたの?」
「ええ。」
マグノリア会とは王妃様主宰のお茶会だ。
「よく呼ばれるね。」
「マーガレット様と王妃様は仲が良いから……。」
「フローレンスも行ったそうだね?」
「ええ。ジークはまだ小さいけれど、フローレンスはアルフィアス様の遊び相手にって……。」
マグノリア会には王太子妃殿下も第1子であるアルフィアス様を連れて出席されていた。
「アルフィアス様の婚約者の選定が始まっていると噂になっている。フローレンスが選ばれないように、暫くは王宮へは行かない方がいい」
フローレンスはエドゥアール様にそっくりできっとかなりの美少女になる。六歳で既にモテモテだ。
「そんなに心配なさらなくても……。」
遊び人だった自分の事は棚に上げてフローレンスの心配をしているエドゥアール様が可笑しくてクスクス笑っていると、エドガーが王宮からの先触れを知らせてくれた。
明日、使者が我が侯爵家に来るらしい。
「ルビール、俺、嫌な予感しかしない…。」
「何が?」
「ルビールはフローレンスが婚約者に選ばれたらどう思う?」
「え?……うーん。私は親の決めた婚約者がエドゥアール様だったから……。」
「そうだね。俺もルビールで良かった。」
「フローレンスの気持ちを聞いて優先してあげたいわ。」
「……そうだね。そうしよう。」
エドゥアール様は過保護で、私は夜会へ出てもほとんど他の男性とダンスをする事はない。
男性の下心に詳しい彼は
『ルビールの匂いを他の男に嗅がせたくない。どうせ碌な事考えないんだから。』
とか
『男なんてドレスの下の身体を想像するイヤらしい生き物だ。』
とか言って私に近づいてくる男性を威嚇する。
次期侯爵としてどうかと思うが仕方がない。
マーガレット様も
「遊び人だった時の反動かしら。」
と呆れている。
そんな彼はフローレンスにも過保護だ。
きっとフローレンスの婚約者を徹底的に調査する。思案顔の彼は私より沢山の可能性を考えているのだろう。
「私はエドゥアール様がフローレンスの相手に相応しいと判断されるなら反対しませんわ。誰よりもフローレンスの幸せを考えているのは貴方ですもの。」
彼は困ったように眉を下げた。
「実は、ルビールが反対してくれるのを待ってたんだけどね。……王宮の使者が何を言って来るのか分からないけど、一応準備はしてくるよ。父上にも相談しないと……。」
彼は私を抱き寄せ頬に軽く口づけると屋敷の中へ戻っていった。
きっと彼の心配は現実のものとなるだろう。アルフィアス様は随分フローレンスを気に入っていたから……。
これからもエドゥアール様は私と子供たちを守るためにこうやって努力してくれるのだ。
私はエドゥアール様の背中を眺めながら、今夜彼をどう慰めようか考えていた。
ーーーーー(完)
一応本編完結して、少しエロ度を増した新婚旅行編を数話予定しています。
子供特有の甲高い悲鳴のような笑い声。
何かを見つけたのか、花壇を二人で覗き込み、キャッキャとはしゃいでいる。
何が面白いのか転げ回るように笑う二人をエドゥアール様とのんびり眺めていた。
「マグノリア会のお茶会に呼ばれたの?」
「ええ。」
マグノリア会とは王妃様主宰のお茶会だ。
「よく呼ばれるね。」
「マーガレット様と王妃様は仲が良いから……。」
「フローレンスも行ったそうだね?」
「ええ。ジークはまだ小さいけれど、フローレンスはアルフィアス様の遊び相手にって……。」
マグノリア会には王太子妃殿下も第1子であるアルフィアス様を連れて出席されていた。
「アルフィアス様の婚約者の選定が始まっていると噂になっている。フローレンスが選ばれないように、暫くは王宮へは行かない方がいい」
フローレンスはエドゥアール様にそっくりできっとかなりの美少女になる。六歳で既にモテモテだ。
「そんなに心配なさらなくても……。」
遊び人だった自分の事は棚に上げてフローレンスの心配をしているエドゥアール様が可笑しくてクスクス笑っていると、エドガーが王宮からの先触れを知らせてくれた。
明日、使者が我が侯爵家に来るらしい。
「ルビール、俺、嫌な予感しかしない…。」
「何が?」
「ルビールはフローレンスが婚約者に選ばれたらどう思う?」
「え?……うーん。私は親の決めた婚約者がエドゥアール様だったから……。」
「そうだね。俺もルビールで良かった。」
「フローレンスの気持ちを聞いて優先してあげたいわ。」
「……そうだね。そうしよう。」
エドゥアール様は過保護で、私は夜会へ出てもほとんど他の男性とダンスをする事はない。
男性の下心に詳しい彼は
『ルビールの匂いを他の男に嗅がせたくない。どうせ碌な事考えないんだから。』
とか
『男なんてドレスの下の身体を想像するイヤらしい生き物だ。』
とか言って私に近づいてくる男性を威嚇する。
次期侯爵としてどうかと思うが仕方がない。
マーガレット様も
「遊び人だった時の反動かしら。」
と呆れている。
そんな彼はフローレンスにも過保護だ。
きっとフローレンスの婚約者を徹底的に調査する。思案顔の彼は私より沢山の可能性を考えているのだろう。
「私はエドゥアール様がフローレンスの相手に相応しいと判断されるなら反対しませんわ。誰よりもフローレンスの幸せを考えているのは貴方ですもの。」
彼は困ったように眉を下げた。
「実は、ルビールが反対してくれるのを待ってたんだけどね。……王宮の使者が何を言って来るのか分からないけど、一応準備はしてくるよ。父上にも相談しないと……。」
彼は私を抱き寄せ頬に軽く口づけると屋敷の中へ戻っていった。
きっと彼の心配は現実のものとなるだろう。アルフィアス様は随分フローレンスを気に入っていたから……。
これからもエドゥアール様は私と子供たちを守るためにこうやって努力してくれるのだ。
私はエドゥアール様の背中を眺めながら、今夜彼をどう慰めようか考えていた。
ーーーーー(完)
一応本編完結して、少しエロ度を増した新婚旅行編を数話予定しています。
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