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後日談2
朝から厨房にお邪魔してサンドイッチを作っている。
私が指を切らないように相変わらずの緊張感が厨房を包む。
サクサク、ペタペタ、ザクザクよし出来た!
サンドイッチなんて孤児院に行く都度作っているから楽勝だ。
☆★☆
「奥様、レック様、足元お気をつけください。」
馬車を降りて騎士団の訓練場に向かう。
「おとーさんだっ!」
レックが私と繋いでいた手を離して駆け出した。
「おーレック。よく来たな。」
ユーリーがレックを抱いてこっちに向かって手を振っている。
仕事中なのに…馬車から降りてまだ王宮の建物に入る前だ。
迎えが早すぎません?ちゃんと訓練してました?
という疑問はこの際置いておく。
「ユーリー、ごめんね、訓練中に。」
「ちょうど休憩中だったんだ。一緒に行こう。」
王宮内を通りすぎ奥の訓練場に着くと、キンッ、キン
、ガシッ、模擬刀で打ち合う金属音が響いてきた。
「剣だー!」
興奮したレックにユーリーが
「訓練場は危ないから絶対にお母さんの側にいるんだよ。」そう優しく諭す。
「そろそろ私も訓練に戻るよ。」
ユーリーはそう言って訓練場の騎士達の元に戻って行った。
ユーリーが若い騎士達の相手をするようだ。
ユーリーが剣を構える。
整った顔立ち、鍛え上げられた体幹、元々持つ冷たい雰囲気と相まって威圧感が凄い。
キン、キン、ザッ、キーンッ、
「そこまで!」
ユーリーの剣捌きは全く無駄が無いので、難しそうに見えないし、あんまり強くも見えない。要はスマートで動きが少ないのだ。
レックの眼にはどう映ったのか気になってレックを見ると、キラキラした目でお父様を見ていた。
子供は本能的に強さがわかるのかもしれない。
「おとーさんかった?つよいねー。けんすごいねー。」
大喜びで駆け出すレックを追い掛けて抱き止める。
「危ないよー、お父さんに言われたでしょう?」
ユーリーは続けて次の騎士の相手もするようだ。
キーン、キン、ザッ、シュッ、
「そこまで!」
また直ぐに勝敗が着いた。
ユーリーはそれほど疲れていないようでまた次の騎士の相手もするようだ。家では見ないような凛々しい表情で、うっとり見ていると
「奥様、お顔が崩れております。」
「だって、素敵よ。」
「それを是非とも旦那様に直接おっしゃってくださいませ。」
「おとーさん、かっこいーねー。」
「レックもそう思う?格好いいでしょう?」
「かっこいー、かっこいー。」
訪問の当初の目的が果たされ大満足だ。
☆★☆コルト視点☆★☆
我が帝国の騎士団長であるユーリーはとても強い。他国から黒の騎士と恐れられている。
個人的な強さだけでなく、将としての戦略にも長け戦争では数々の戦果を上げている。
その奥方は輝くような美少女でユーリーが溺愛している。夜会では常にユーリーが張り付き奥方はユーリー以外と踊ったことが無い。皇妃のお気に入りらしく、夜会への参加は多いのだがダンスを狙っている男を尽く牽制する。父親のような年代の男性でも許さないのはちょっと引いてしまう。
そんな奥方が今日騎士団の訓練の見学に来ているものだから、騎士達が落ち着かない。
余計な仕事を増やすなよ、と祈るような気持ちで騎士達を見やる。
「やっベーちょー美少女。」
「もうちょい近くで見てーなー。」
「止めろよ、団長に殺されるぞ。」
だいたい、団長も団長だ。もっと打ち合いしないと訓練にならないじゃないか。何、すぐ倒してんだよ。
あっ、団長の息子がこっち見てる。……?
奥方もこっちに歩いてきてる。……?
俺?
団長を見ると無表情にこちらを見ているが、殺気が隠しきれていないっ?
「おにーちゃんのふくかっこいーねー。」
ふく?そーか!練習中団員が見つけやすいように俺だけ赤のラインが入っている。因みに団長は逆に目立たないように団員と同じだ。
ガヤガヤと急に賑やかな声がするのでそちらに目をやると、皇妃と4歳になる殿下だ。
「サラ!王宮に来てるって聞いたから来ちゃった。」
げっ!来ちゃ駄目だろう?
陛下に殺されるのは御免だ。陛下もこの皇妃を溺愛している。
「うわーこのふくかっこいーねー。」
殿下もですか?
あっ、陛下も後ろから追いかけて来ている。陛下からも殺気を感じる。
二人のお子様とお母様方に囲まれた俺は顔を上げることが出来ず、寿命が1年は縮んだ。
翌日から陛下と団長の練習着がこのデザインになったことは言うまでもない。
私が指を切らないように相変わらずの緊張感が厨房を包む。
サクサク、ペタペタ、ザクザクよし出来た!
サンドイッチなんて孤児院に行く都度作っているから楽勝だ。
☆★☆
「奥様、レック様、足元お気をつけください。」
馬車を降りて騎士団の訓練場に向かう。
「おとーさんだっ!」
レックが私と繋いでいた手を離して駆け出した。
「おーレック。よく来たな。」
ユーリーがレックを抱いてこっちに向かって手を振っている。
仕事中なのに…馬車から降りてまだ王宮の建物に入る前だ。
迎えが早すぎません?ちゃんと訓練してました?
という疑問はこの際置いておく。
「ユーリー、ごめんね、訓練中に。」
「ちょうど休憩中だったんだ。一緒に行こう。」
王宮内を通りすぎ奥の訓練場に着くと、キンッ、キン
、ガシッ、模擬刀で打ち合う金属音が響いてきた。
「剣だー!」
興奮したレックにユーリーが
「訓練場は危ないから絶対にお母さんの側にいるんだよ。」そう優しく諭す。
「そろそろ私も訓練に戻るよ。」
ユーリーはそう言って訓練場の騎士達の元に戻って行った。
ユーリーが若い騎士達の相手をするようだ。
ユーリーが剣を構える。
整った顔立ち、鍛え上げられた体幹、元々持つ冷たい雰囲気と相まって威圧感が凄い。
キン、キン、ザッ、キーンッ、
「そこまで!」
ユーリーの剣捌きは全く無駄が無いので、難しそうに見えないし、あんまり強くも見えない。要はスマートで動きが少ないのだ。
レックの眼にはどう映ったのか気になってレックを見ると、キラキラした目でお父様を見ていた。
子供は本能的に強さがわかるのかもしれない。
「おとーさんかった?つよいねー。けんすごいねー。」
大喜びで駆け出すレックを追い掛けて抱き止める。
「危ないよー、お父さんに言われたでしょう?」
ユーリーは続けて次の騎士の相手もするようだ。
キーン、キン、ザッ、シュッ、
「そこまで!」
また直ぐに勝敗が着いた。
ユーリーはそれほど疲れていないようでまた次の騎士の相手もするようだ。家では見ないような凛々しい表情で、うっとり見ていると
「奥様、お顔が崩れております。」
「だって、素敵よ。」
「それを是非とも旦那様に直接おっしゃってくださいませ。」
「おとーさん、かっこいーねー。」
「レックもそう思う?格好いいでしょう?」
「かっこいー、かっこいー。」
訪問の当初の目的が果たされ大満足だ。
☆★☆コルト視点☆★☆
我が帝国の騎士団長であるユーリーはとても強い。他国から黒の騎士と恐れられている。
個人的な強さだけでなく、将としての戦略にも長け戦争では数々の戦果を上げている。
その奥方は輝くような美少女でユーリーが溺愛している。夜会では常にユーリーが張り付き奥方はユーリー以外と踊ったことが無い。皇妃のお気に入りらしく、夜会への参加は多いのだがダンスを狙っている男を尽く牽制する。父親のような年代の男性でも許さないのはちょっと引いてしまう。
そんな奥方が今日騎士団の訓練の見学に来ているものだから、騎士達が落ち着かない。
余計な仕事を増やすなよ、と祈るような気持ちで騎士達を見やる。
「やっベーちょー美少女。」
「もうちょい近くで見てーなー。」
「止めろよ、団長に殺されるぞ。」
だいたい、団長も団長だ。もっと打ち合いしないと訓練にならないじゃないか。何、すぐ倒してんだよ。
あっ、団長の息子がこっち見てる。……?
奥方もこっちに歩いてきてる。……?
俺?
団長を見ると無表情にこちらを見ているが、殺気が隠しきれていないっ?
「おにーちゃんのふくかっこいーねー。」
ふく?そーか!練習中団員が見つけやすいように俺だけ赤のラインが入っている。因みに団長は逆に目立たないように団員と同じだ。
ガヤガヤと急に賑やかな声がするのでそちらに目をやると、皇妃と4歳になる殿下だ。
「サラ!王宮に来てるって聞いたから来ちゃった。」
げっ!来ちゃ駄目だろう?
陛下に殺されるのは御免だ。陛下もこの皇妃を溺愛している。
「うわーこのふくかっこいーねー。」
殿下もですか?
あっ、陛下も後ろから追いかけて来ている。陛下からも殺気を感じる。
二人のお子様とお母様方に囲まれた俺は顔を上げることが出来ず、寿命が1年は縮んだ。
翌日から陛下と団長の練習着がこのデザインになったことは言うまでもない。
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