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2章
5.
今日は王妃様主催のお茶会に参加している。
私の他にも、ランドール殿下とフィリップ殿下の婚約者も参加している。
ランドール殿下の婚約者はサラメール伯爵令嬢でフィリップス殿下の婚約者はエルザ侯爵令嬢だ。
サラメール様はオレンジ色のふんわりした髪が可愛らしくコロコロと良く笑う明るいご令嬢だ。
エルザ様は白銀のストレートヘアでキリッとした印象の美人。頼りになるお姉さんって感じだ。
王妃様とこのお二人はとても仲良し。私も仲良く出来るといいなー
お茶を飲んで一息付くとサラメール様から話が始まる。
「レティシア様は私たちなんとお呼びすればいいのかしら?」
「家族になるんだし、シオンが呼んでいるようにレティでいい?」
王妃様が提案する。
私は恥ずかしくって俯きながらも
「私の友人や家族はみんなシアって呼ぶので、シオン様は自分だけの呼び方が良いと仰って、レティと………………。」訥々と説明する。
「まあ!」
「可愛いわ。」
「以外だなー。」
王妃様、サラメール様、エルザ様がそれぞれ感嘆の声を上げる。
私は真っ赤で湯気が出そう。
「シアちゃん。私のことはファルかあさまって呼んでね。」
「私はサラ姉さんがいいわ。」
「私はエル姉(ねえ)がいい。」
「「「宜しくね。シアちゃん。」」」
皆様気さくだ。
和やかにシオン様の王宮でのご様子とご兄弟の逸話など聞いていると、侍女が血相を変えて入ってきた。
「皆様!お茶に毒が混入していたようです。申し訳ありません。下げさせていただきます。」
あらっ。気づかなかったわ。
毒無効だからかしら?
みんな元気そうだ。
暫くすると侍医がきて、簡単な診察をしたが異常は無かったようだ。
シオン様素敵。好き。守り方もスマート。
結婚したい。
お義母様とお義姉様たちも流石に取り乱すことはない。侍女が粛々と片付けて、再びお茶の準備をすると、お茶会は再スタートした。
その日の夕食の席でシオン様が毒について話してくれた。
私のティースプーンに毒が塗ってあり、致死量では無かったそうだ。
「犯人は分かったのですか?」と尋ねても、「ふふっ。レティは絶対に守るよ。」とはぐらかされる。その笑みは黒い。
任せておけばいいのだろう。
翌日はシオン様に王宮の庭園を案内された。
四阿で座って話をする。
「王族に連なる女性達は、象徴として花を植えるんだー。レティは何がいい?」
「好きな花でいいんですか?」
「そうだよ。何でもいいよー」
「では、この四阿に藤を。日除けにもなりますし。」
「藤はレティの瞳の色だねー。良いと思うよ。」
「花言葉、ご存知ですか?」
「知らないなー教えて?」首をコテンと傾げる。
「木に巻き付くことから、決して離れない、です。」
重いかな?と思ってシオン様の表情を伺う。
「わぁ。花言葉が特に気に入ったよー。」
なんだ。嬉しそうだ。
花言葉を聞いてから、シオン様はますます上機嫌だ。スキップでもしそうな勢い。可愛い。
腹黒な笑みを見せる人と同一人物だとは思えない。
私の他にも、ランドール殿下とフィリップ殿下の婚約者も参加している。
ランドール殿下の婚約者はサラメール伯爵令嬢でフィリップス殿下の婚約者はエルザ侯爵令嬢だ。
サラメール様はオレンジ色のふんわりした髪が可愛らしくコロコロと良く笑う明るいご令嬢だ。
エルザ様は白銀のストレートヘアでキリッとした印象の美人。頼りになるお姉さんって感じだ。
王妃様とこのお二人はとても仲良し。私も仲良く出来るといいなー
お茶を飲んで一息付くとサラメール様から話が始まる。
「レティシア様は私たちなんとお呼びすればいいのかしら?」
「家族になるんだし、シオンが呼んでいるようにレティでいい?」
王妃様が提案する。
私は恥ずかしくって俯きながらも
「私の友人や家族はみんなシアって呼ぶので、シオン様は自分だけの呼び方が良いと仰って、レティと………………。」訥々と説明する。
「まあ!」
「可愛いわ。」
「以外だなー。」
王妃様、サラメール様、エルザ様がそれぞれ感嘆の声を上げる。
私は真っ赤で湯気が出そう。
「シアちゃん。私のことはファルかあさまって呼んでね。」
「私はサラ姉さんがいいわ。」
「私はエル姉(ねえ)がいい。」
「「「宜しくね。シアちゃん。」」」
皆様気さくだ。
和やかにシオン様の王宮でのご様子とご兄弟の逸話など聞いていると、侍女が血相を変えて入ってきた。
「皆様!お茶に毒が混入していたようです。申し訳ありません。下げさせていただきます。」
あらっ。気づかなかったわ。
毒無効だからかしら?
みんな元気そうだ。
暫くすると侍医がきて、簡単な診察をしたが異常は無かったようだ。
シオン様素敵。好き。守り方もスマート。
結婚したい。
お義母様とお義姉様たちも流石に取り乱すことはない。侍女が粛々と片付けて、再びお茶の準備をすると、お茶会は再スタートした。
その日の夕食の席でシオン様が毒について話してくれた。
私のティースプーンに毒が塗ってあり、致死量では無かったそうだ。
「犯人は分かったのですか?」と尋ねても、「ふふっ。レティは絶対に守るよ。」とはぐらかされる。その笑みは黒い。
任せておけばいいのだろう。
翌日はシオン様に王宮の庭園を案内された。
四阿で座って話をする。
「王族に連なる女性達は、象徴として花を植えるんだー。レティは何がいい?」
「好きな花でいいんですか?」
「そうだよ。何でもいいよー」
「では、この四阿に藤を。日除けにもなりますし。」
「藤はレティの瞳の色だねー。良いと思うよ。」
「花言葉、ご存知ですか?」
「知らないなー教えて?」首をコテンと傾げる。
「木に巻き付くことから、決して離れない、です。」
重いかな?と思ってシオン様の表情を伺う。
「わぁ。花言葉が特に気に入ったよー。」
なんだ。嬉しそうだ。
花言葉を聞いてから、シオン様はますます上機嫌だ。スキップでもしそうな勢い。可愛い。
腹黒な笑みを見せる人と同一人物だとは思えない。
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