自由への道 ゲーム化した現実で姫を味方につけての勇者冒険(chatGPT 利用作品)

にとろ

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第一幕その5

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 冒険の日々は続いた。
 その中で、俺は長老会議が気になっていた。向こうも俺を調べているらしい。

「どうしたの?」

 ある日、ユウナと城下町を歩いている時のことだ。
 彼女が俺の顔を覗き込んで言った。

「わからない。カイトと会うのは嫌な予感がするんだ。何かが違う気がするんだ」

 俺は彼女へ正直な気持ちを言った。
 カイトとのやりとりは出会ってから何度もあった。
 だけど、彼は長老会議の事になるとひどく慌てる。何かを隠している。
 それはわかっているからこそ、彼が知っていることを聞き出すことにしたのだ。

「だけど違う気がする」

 もう一度、俺は言った。この言葉は彼女に向けたものでは無かった。自分に言い聞かせる為に言った。

「大丈夫。カイトは悪い人ではないですし、私もついています」

 ユウナは俺に微笑んで、剣の柄に指を添えた。

「そうだな」
「言いたいことはわかるわ。でも、私たちは前に進まなければなりません。長老評議会が何を隠しているのか、突き止める必要がある……ですよね?」

 カイトの家に近づくと、建物を取り囲むような暗く不吉なオーラに迎えられた。
 ユウナは身震いしながらも、俺に近づく。

「どうしてここに?」

 玄関に姿を見せたカイトは、よそよそしく飄々としていて、その視線は冷たかった。
 そして「なぜ、ここに来たのか」彼は厳しい声で問いかけた。

 俺達は決意に満ちた眼差しで一歩前に出た。

「俺たちは長老評議会の真実を知りたい。彼らは何かを隠している。そしてカイトは何かを知っているのだろう?」

 俺は単刀直入に尋ねる。
 カイトは厳しい笑いをこぼした。

「長老会議が何かを隠していると思うのは愚かなことだ。彼らはこの世界の支配者であり、その権限は絶対だ」

 やはりいつもと違う。何かに怯えている。

「でも、ダークロードはどうなの?」

 ユウナが一歩カイトへと近づく。
 ダークロードというのは魔物達の王らしい。世界の常識の一つとしてユウナ達との会話で聞いた。俺が元の世界で遊んでいたゲームでも設定上はいたと憶えている。

「かの存在は長老会議と協力しているという噂を聞いたことがあります。それは本当ですか?」

 カイトは表情を曇らせ、怒りに満ちた目を光らせた。

「ダークロードは侮れない存在ですが、長老会議の同盟者ではありません。彼らは対立し、この世界の支配をめぐって常に争っているのだ」

 俺とユウナは顔を見合わせた。もし、長老会とダークロードが対立しているとしたら、それは自分たちの世界と未来に何を意味するのだろうか。
 ユウナはダークロードの件を、俺は自分がこの世界に招かれた理由を。
 それぞれ知りたい事ができて、カイトを問い詰めることにした。
 そしてカイトは何かを知っている。

「もういいだろう。僕は忙しい」
「カイト、貴方は一体何を知っているの?」

 カイトの家でやりとりをしていると、兵士たちがやってきた。

「長老会議から召集がかかっている」と、そのリーダーが告げた。

 仕方なく俺とユウナは兵隊についていき、評議会の本部に向かう。
 会議場に入ると、長老たちが高座に座り、軽蔑の眼差しで彼らを見下ろしながら迎えてくれた。

 長老の一人が、「お前たちは、この世界に問題を起こしてきた者たちだ」と言った。
 さらに別の長老が続ける。

「お前たちは質問し、非難してきた。すぐにやめないと、ひどい目にあうぞ」と。

 まるで監視していたような物言いだ。いや、監視していたのだろう。きっと俺を。

 俺は決意して、前に進み出た。

「俺は真実を見つけるまで止めない。俺は危険なゲームの駒として、誰にも使われることは無いんだ」

 長老たちは笑い、その笑い声が会議室に響き渡った。

「お前はもういい。別の者を招くことにしよう」

 彼らは一斉に言い続ける。

「我々はダークロードの力を手にしている。躊躇なくそれをお前たちに使ってやろう」

 長老たちが両手を挙げ、その力を解き放つ。
 俺とユウナは突然、鮮やかな光に包まれた。
 そして、その光が消えたとき、俺達は暗く不気味な森の中にいて、不気味な存在と対面していた。
 それが何なのかは直ぐに分かった。ダークロードだ。

「私の世界に迷惑をかけたのはお前たちか」

 ダークロードは怒りに満ちた声で言った。

「だから言っただろう? 僕も監視されていたんだ」

 そこにはカイトもいた。彼は困った顔で苦笑する。
 だけど、話をする余裕は無い。

「邪魔をした報いを受けろ」

 ダークロードが言った。
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