41 / 45
第二
優しい時間
しおりを挟む
「あ、あの...ミナホ様...」
暫くお互いを抱きしめていたがそこから身動きしなくなったミナホ様が心配で声をかける。
「そろそろ...」
「嫌だ...」
目が覚めて、少しして感じたのは空腹...お腹がなりそうでそこにばかり意識が行って、無意識にお腹に力が入る。
そろそろ離して欲しいなぁと思い声をかけるも即答で返されてしまい困ってしまった。
「わっ...!」
お腹がならないように、なりませんようにと願っているとふいにベッドに押し倒され戻された。何事かと思っているとやっと、ミナホ様が少しだけ離れて顔が見える。その表情は変わらず少し泣きそうなままで、どうしたらそんな顔をしないでくれるか必死に考えていた。
するとゆっくりと顔が近づいて...
あ、キスされると思い胸が大きく高鳴る。
ぐぅうううううう...
しかし、寸でのとこで僕のお腹は大きな悲鳴を上げた。
「...ごめんなさい...」
「...いや、俺もすまない...」
は、恥ずかしいぃぃぃぃイイ...
顔を手で覆い隠す。ならないようにって祈ってたのに...恥ずかしすぎて消えてしまいたい...
あまりの恥ずかしさに身を悶えていると頭を優しく撫でられた。
「食べに言いくか?それとも持ってこさせるか?」
優しい声に顔を見せる。さっきまでの悲しい顔ではなく声と同じ優しい顔だった。
「ご馳走様でした」
用意してくれた胃に優しい食事を部屋でとる。ソファに丁寧に座らせられ、食べてる間はずっとミナホ様は隣で僕に寄り添っていた。
「美味しかったです」
「そうか。それなら良かった」
優しい微笑みを浮かべたまま食器を下げ、戻ってきてから次は真剣な表情で僕の顔を見つめてくる。心配をかけてしまったことがまた申し訳なくなって僕は視線を手元に落とした。
「温室で何があったか聞いていいか?」
頬を撫でられ、心地良さに目を細めるもミナホ様の真剣な眼差しに、必死にあの時何があったかを思い出す...
「えっと...確かガオン様とお話して...」
「それは兄上からも聞いた。それで?」
「萎れてた花があって、それがなんだかミナホ様に見えて...もし、ガオン様が言う通りの月下草と同じ力が僕にあったらと...」
「それで試してみたってことか?嬉しいが、お前が倒れたら元も子もないぞ」
ミナホ様はチュッと額にキスを落として再び頬を撫でる。
そうやって優しく諭されそれもそうだと思えば自然と「ごめんなさい...」と言葉が漏れた。
気持ちが通じあってからミナホ様は色んな表情を見せてくれる。でもやっぱり笑ってて欲しいから...こんな顔はやっぱり似合わないから。
「でも、もしあの力がガオン様の言う僕の能力ならもっと上手にコントロールしたいです!そしたらなにかお役に立てるかもしれません」
「...そうか...」
ふんすっと気合を入れて拳を作るがそれにもミナホ様はいい顔をしない。
「僕だって、ミナホ様をお助けしたいです...」
指をくわえて待ってなんて居られない。
...そういえば、夢でなにか大切なことを見たような...なんだっけ...
「そういえばミナホ様出てきた気がする...」
「なんだ。また夢の中の俺とだけ会ってたのか...」
ボソッと出てた言葉にミナホ様は不機嫌そうに眉を寄せて、僕の肩に頭を預けた。
「ふふ、夢の中のご自身に嫉妬してるんですか?」
「それは俺であって俺じゃないだろ」
「夢に見るくらいミナホ様を愛してますから」
自分自身に嫉妬して拗ねるミナホ様が本当に可愛くて愛らしく、僕はそのサラサラした髪を優しく撫でる。
すると、ムッとしたような表情でソファに押し倒される。
「わっ、」
「あまり子供扱いするなよ?」
「んっ...」
そのままキスをされる...優しい甘いキスじゃない。荒々しく舌を絡め取られるようなキスで、今までにないそれに僕は心臓が口から飛び出していくのでは無いかと思うくらいだった。
「んぁ、ミナホ、様...」
鼻にかかったような甘い自分の声恥ずかしくて、でもふと目線をあげるとミナホ様が今まで見たことないような顔で僕を見下ろしていた。
潤んだように揺れる藤の瞳に頬も少し赤くなってて...今まで以上に色気のある様子に時が止まったような高揚感感じた。
「...ユ、「陛下。いらっしゃいますか?」......チッ...」
ミナホ様が僕の名前を言おうとした瞬間、扉をノック音とリモーネさんに声が聞こえてきた。それに答えるようにミナホ様は怒りのオーラとともに盛大な舌打ちをする。
「陛下。ミナホ陛下」
「...そう何度も呼ぶな!聞こえている!」
僕を起こし、頭を優しく撫でてから扉へ向かうミナホ様の背中を見つめて僕は顔を覆った。
なになになになに!!?今のはなんだ!?
押し倒されて今までにない荒々しいキスをされて...それにあの表情...!!
もしかして、もしかしなくても!?
うそうそうそうそ!!
僕らは夫婦だ。だからそういう空気になればそういう事の一つや二つ...
あるかもしれないが、あんな感じになるなんて聞いてないっ!!
「ユマ」
「は、はい!!」
ミナホ様に名前を呼ばれただけで過剰に反応してしまう。その声にミナホ様驚いているのが分かる...恥ずかしぃ...
「悪い。急な仕事が入った。お前は先に休みなさい」
「あ、はい。ご無理はなさらないでくださいね」
今の時間は分からないけど、カーテンが閉まってるのを見るともう夜更けだろうか。それなのにお仕事...
今夜は一緒にいてくれないのかと思うと少し寂しく思った。
「すぐ終わらせてくる。おやすみ、ユマ」
「はい。おやすみなさい、ミナホ様」
額に短いキスをひとつ。単純な僕はそれだけで嬉しくなってしまうのだ。
部屋を出るミナホ様の背中を見送り、僕はもう一度ベッドに潜った。
また夢でミナホ様に会えたらいいな...
暫くお互いを抱きしめていたがそこから身動きしなくなったミナホ様が心配で声をかける。
「そろそろ...」
「嫌だ...」
目が覚めて、少しして感じたのは空腹...お腹がなりそうでそこにばかり意識が行って、無意識にお腹に力が入る。
そろそろ離して欲しいなぁと思い声をかけるも即答で返されてしまい困ってしまった。
「わっ...!」
お腹がならないように、なりませんようにと願っているとふいにベッドに押し倒され戻された。何事かと思っているとやっと、ミナホ様が少しだけ離れて顔が見える。その表情は変わらず少し泣きそうなままで、どうしたらそんな顔をしないでくれるか必死に考えていた。
するとゆっくりと顔が近づいて...
あ、キスされると思い胸が大きく高鳴る。
ぐぅうううううう...
しかし、寸でのとこで僕のお腹は大きな悲鳴を上げた。
「...ごめんなさい...」
「...いや、俺もすまない...」
は、恥ずかしいぃぃぃぃイイ...
顔を手で覆い隠す。ならないようにって祈ってたのに...恥ずかしすぎて消えてしまいたい...
あまりの恥ずかしさに身を悶えていると頭を優しく撫でられた。
「食べに言いくか?それとも持ってこさせるか?」
優しい声に顔を見せる。さっきまでの悲しい顔ではなく声と同じ優しい顔だった。
「ご馳走様でした」
用意してくれた胃に優しい食事を部屋でとる。ソファに丁寧に座らせられ、食べてる間はずっとミナホ様は隣で僕に寄り添っていた。
「美味しかったです」
「そうか。それなら良かった」
優しい微笑みを浮かべたまま食器を下げ、戻ってきてから次は真剣な表情で僕の顔を見つめてくる。心配をかけてしまったことがまた申し訳なくなって僕は視線を手元に落とした。
「温室で何があったか聞いていいか?」
頬を撫でられ、心地良さに目を細めるもミナホ様の真剣な眼差しに、必死にあの時何があったかを思い出す...
「えっと...確かガオン様とお話して...」
「それは兄上からも聞いた。それで?」
「萎れてた花があって、それがなんだかミナホ様に見えて...もし、ガオン様が言う通りの月下草と同じ力が僕にあったらと...」
「それで試してみたってことか?嬉しいが、お前が倒れたら元も子もないぞ」
ミナホ様はチュッと額にキスを落として再び頬を撫でる。
そうやって優しく諭されそれもそうだと思えば自然と「ごめんなさい...」と言葉が漏れた。
気持ちが通じあってからミナホ様は色んな表情を見せてくれる。でもやっぱり笑ってて欲しいから...こんな顔はやっぱり似合わないから。
「でも、もしあの力がガオン様の言う僕の能力ならもっと上手にコントロールしたいです!そしたらなにかお役に立てるかもしれません」
「...そうか...」
ふんすっと気合を入れて拳を作るがそれにもミナホ様はいい顔をしない。
「僕だって、ミナホ様をお助けしたいです...」
指をくわえて待ってなんて居られない。
...そういえば、夢でなにか大切なことを見たような...なんだっけ...
「そういえばミナホ様出てきた気がする...」
「なんだ。また夢の中の俺とだけ会ってたのか...」
ボソッと出てた言葉にミナホ様は不機嫌そうに眉を寄せて、僕の肩に頭を預けた。
「ふふ、夢の中のご自身に嫉妬してるんですか?」
「それは俺であって俺じゃないだろ」
「夢に見るくらいミナホ様を愛してますから」
自分自身に嫉妬して拗ねるミナホ様が本当に可愛くて愛らしく、僕はそのサラサラした髪を優しく撫でる。
すると、ムッとしたような表情でソファに押し倒される。
「わっ、」
「あまり子供扱いするなよ?」
「んっ...」
そのままキスをされる...優しい甘いキスじゃない。荒々しく舌を絡め取られるようなキスで、今までにないそれに僕は心臓が口から飛び出していくのでは無いかと思うくらいだった。
「んぁ、ミナホ、様...」
鼻にかかったような甘い自分の声恥ずかしくて、でもふと目線をあげるとミナホ様が今まで見たことないような顔で僕を見下ろしていた。
潤んだように揺れる藤の瞳に頬も少し赤くなってて...今まで以上に色気のある様子に時が止まったような高揚感感じた。
「...ユ、「陛下。いらっしゃいますか?」......チッ...」
ミナホ様が僕の名前を言おうとした瞬間、扉をノック音とリモーネさんに声が聞こえてきた。それに答えるようにミナホ様は怒りのオーラとともに盛大な舌打ちをする。
「陛下。ミナホ陛下」
「...そう何度も呼ぶな!聞こえている!」
僕を起こし、頭を優しく撫でてから扉へ向かうミナホ様の背中を見つめて僕は顔を覆った。
なになになになに!!?今のはなんだ!?
押し倒されて今までにない荒々しいキスをされて...それにあの表情...!!
もしかして、もしかしなくても!?
うそうそうそうそ!!
僕らは夫婦だ。だからそういう空気になればそういう事の一つや二つ...
あるかもしれないが、あんな感じになるなんて聞いてないっ!!
「ユマ」
「は、はい!!」
ミナホ様に名前を呼ばれただけで過剰に反応してしまう。その声にミナホ様驚いているのが分かる...恥ずかしぃ...
「悪い。急な仕事が入った。お前は先に休みなさい」
「あ、はい。ご無理はなさらないでくださいね」
今の時間は分からないけど、カーテンが閉まってるのを見るともう夜更けだろうか。それなのにお仕事...
今夜は一緒にいてくれないのかと思うと少し寂しく思った。
「すぐ終わらせてくる。おやすみ、ユマ」
「はい。おやすみなさい、ミナホ様」
額に短いキスをひとつ。単純な僕はそれだけで嬉しくなってしまうのだ。
部屋を出るミナホ様の背中を見送り、僕はもう一度ベッドに潜った。
また夢でミナホ様に会えたらいいな...
10
あなたにおすすめの小説
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう
水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」
辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。
ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。
「お前のその特異な力を、帝国のために使え」
強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。
しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。
運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。
偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!
強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない
砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。
自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。
ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。
とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。
恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。
ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。
落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!?
最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。
12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生
巻き戻りした悪役令息は最愛の人から離れて生きていく
藍沢真啓/庚あき
BL
11月にアンダルシュノベルズ様から出版されます!
婚約者ユリウスから断罪をされたアリステルは、ボロボロになった状態で廃教会で命を終えた……はずだった。
目覚めた時はユリウスと婚約したばかりの頃で、それならばとアリステルは自らユリウスと距離を置くことに決める。だが、なぜかユリウスはアリステルに構うようになり……
巻き戻りから人生をやり直す悪役令息の物語。
【感想のお返事について】
感想をくださりありがとうございます。
執筆を最優先させていただきますので、お返事についてはご容赦願います。
大切に読ませていただいてます。執筆の活力になっていますので、今後も感想いただければ幸いです。
他サイトでも公開中
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
この世界は僕に甘すぎる 〜ちんまい僕(もふもふぬいぐるみ付き)が溺愛される物語〜
COCO
BL
「ミミルがいないの……?」
涙目でそうつぶやいた僕を見て、
騎士団も、魔法団も、王宮も──全員が本気を出した。
前世は政治家の家に生まれたけど、
愛されるどころか、身体目当ての大人ばかり。
最後はストーカーの担任に殺された。
でも今世では……
「ルカは、僕らの宝物だよ」
目を覚ました僕は、
最強の父と美しい母に全力で愛されていた。
全員190cm超えの“男しかいない世界”で、
小柄で可愛い僕(とウサギのぬいぐるみ)は、今日も溺愛されてます。
魔法全属性持ち? 知識チート? でも一番すごいのは──
「ルカ様、可愛すぎて息ができません……!!」
これは、世界一ちんまい天使が、世界一愛されるお話。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
ユィリと皆の動画つくりました! お話にあわせて、ちょこちょこあがる予定です。
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
異世界にやってきたら氷の宰相様が毎日お手製の弁当を持たせてくれる
七瀬京
BL
異世界に召喚された大学生ルイは、この世界を救う「巫覡」として、力を失った宝珠を癒やす役目を与えられる。
だが、異界の食べ物を受けつけない身体に苦しみ、倒れてしまう。
そんな彼を救ったのは、“氷の宰相”と呼ばれる美貌の男・ルースア。
唯一ルイが食べられるのは、彼の手で作られた料理だけ――。
優しさに触れるたび、ルイの胸に芽生える感情は“感謝”か、それとも“恋”か。
穏やかな日々の中で、ふたりの距離は静かに溶け合っていく。
――心と身体を癒やす、年の差主従ファンタジーBL。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる