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人魚姫の居場所
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目を覚ましてから数日後、エリザベスは体力を取り戻しつつあった。
海風に吹かれながら屋敷の庭を歩いていると、浜辺から子供たちの声が響いてくる。
「せーのっ! うわっ、くずれたー!」
「もう一回! 今度こそ大きなお城つくろうぜ!」
覗いてみると、双子含めた子供たちが濡れた砂を掬っては積み上げ、すぐに崩れては笑い合っていた。
その光景に、思わず足が止まる。
「あのね、もっと固めれば、きっと崩れにくくなるわ」
エリザベスが声をかけると、子供たちは振り返り、ぱっと表情を輝かせた。
「人魚姫だ!」
「エリザベスお姉ちゃん!」
彼女の存在は既に島の子供たちの間で「人魚姫」として噂になっていたらしい。
頬を赤らめながらも、エリザベスは子供たちの輪に加わった。
「ねえ人魚さん、かためるってどうやるの?」
「さらさらしてて、ぎゅってしてもすぐこわれちゃうよ?」
「ふふ、こうするの」
両手を砂にかざし、そっと呟く。
すると、水の属性で砂を湿らせ、土の属性で粘りを持たせ、風で余分な砂を払い落とし、火でほんのりと温めて固める。
瞬く間に、崩れにくい強固な砂の塊が出来上がった。
「わあぁ! すごい! ぜんぜん崩れない!」
「こんなの見たことないよ!」
叩いても崩れないブロック状に固まった砂塊に子供たちは大興奮だ。
「たくさん用意するから、大きなお城を作ってみたらどうかしら」
「やるー!」
「せっかくだから、でっかい城をつくろうぜ!」
「完成したら、中でおやつ食べようよ!」
「それ最高だな!」
砂の塊を基盤にして次々と塔や城壁を積み上げていった。時折子供達から、丸い砂塊や大小様々な形をリクエストされ、エリザベスはくすくす笑いながら快諾し生成する。
気付けば日が暮れ始めていて、定刻になっても帰ってこない子供たちを心配した親が迎えにきていた。
「あの人には関わっちゃだめだと言い聞かせているのに……!」
「隣国の聖女を殺害しようとしたんだろ? それで島流しされたとか」
「けど、美人だよなぁ。王子様はよくこんな美人手放せたな」
「マーシャさん。マーシャさんから見て、あの人ってどんな人なの? 噂通り罪人なのかい?」
離島とはいえ、噂は風に乗って流れるもので、祖国リンドブルグでは、王太子妃が聖女殺害未遂で島流しされたと公表されていた。
そのことをエリザベス本人は理解しており、島民が自分を厄介者として遠巻きからヒソヒソと噂話をするのも当然だと思っている。
「できたー!」
「俺たちの城、完成だ!」
「みんな、凄いわ! こんなに立派なお城なんだもの。もっと素敵にしましょう。わたくしから完成記念のプレゼントよ」
エリザベスが完成した城へ両手をかざすと、手元から四属性の魔光が生まれ、城の中へと飛び込んでいった。
すると――
小さな窓や門扉の隙間から、柔らかな光がぽうっと漏れ出す。まるで本当に誰かが蝋燭を灯し、暖かな灯火で夜を迎える支度をしているかのように、砂の城の内部が輝き始めた。
塔の先端からは細い光が星のように瞬き、城壁の影にはゆらゆらと明かりが揺れる。
まるでそこに人々が住み、笑い声と食卓の匂いが広がっているかのように、砂で出来た城は「生きている」ように光を放っていた。
「きれい……!」
「まるで本物のお城だね!」
子供たちは目を輝かせ、いつまでも砂の城の周りを駆け回ったり、出たり入ったりを繰り返す。
その様子を見守っていた島民たちもまた、ざわめきを隠せなかった。
「あれは全属性?」
「それはないだろ。魔力があるだけで貴族になれるほど珍しいのに、全属性あるってのか?」
「こんな奇跡、初めて見た……」
砂の城に魔光がきらめいた瞬間、子供たちだけでなく大人たちの息を呑む声が波音に混じった。
だが、次に起きたのは恐れていた罵声ではなく、ぽつりと漏れた感嘆だった。
「……ありがとうよ、人魚のお嬢さん」
「子供らが、あんなに楽しそうに……何年ぶりだろうな」
男爵家嫡男が他界し、魔力源を失ったこの島は、かつての活気を失い、貧困生活を送っている。
現に、エリザベスが滞在させてもらっている屋敷ですら、華やかさはない。
男爵家とはいえ、島民と生活水準に大きな差はないだろう。
「砂で城を作るなんて、私らには思いつかなかった。あの子らに良い思い出をくれた」
まだ不信の色は残っている。
けれど“人魚姫”と呼んでいた子供たちの笑顔に心をほぐされたのか、島民の声色にはどこか柔らかさが混じっていた。
エリザベスは胸の奥がじんわりと温かくなるのを感じた。
流刑の身となった元貴族令嬢など、島にとって脅威でしかない。内心は追い出したくて仕方ないはずだ。
けれど、ほんの少しでも島民の心を和らげられたのなら、それだけで救われる気がした。
「さあ、もう遅い。子供たちを連れて帰ろう」
島民の大人たちが子供を促し、名残惜しそうに砂の城を振り返りながらも家路につく。
最後に振り返った少女が、小さく手を振ってきた。
エリザベスは驚き、けれど嬉しくて、そっと手を振り返した。
◆
その夜。
入浴と夕食を済ませ、与えられた部屋で就寝の支度をしていると、今日の光景が鮮やかに胸に蘇った。
砂の城を囲んで駆け回る子供たちの笑い声。
最初は遠巻きに眺めていた大人たちの表情が、いつしか和らいでいったこと。
子供たちの笑顔ひとつが、大人の表情を変える。
民の心は、恐れや噂ではなく「喜び」で動かせるのだと。
――民心を掴め、と王妃教育では幾度も教え込まれた。
けれど結果的にわたくしの声は届かなかった。
(罪人であるわたくしに、微笑みを向けてくれるなんて……)
それは一瞬の気の迷いかもしれない。
けれど確かに、あのとき、わたくしは人々と同じ景色の中で息をしていた。
王宮にいた頃でさえ、感じたことのない安らぎ――「居場所」。
窓辺に立つと、月光に照らされ、浜辺に小さな砂の城の影が浮かんでいた。
波に削られながらも崩れず残るその姿に、エリザベスは思わず目を細める。
(あの子たちが「人魚姫」と呼んでくれるのなら……その名に恥じぬように、生きていきたい)
胸の内に、静かであたたかな光がともる。
「エリザベス様、今日もお疲れだったでしょう」
控えめな声と共に、マーシャが部屋へ入ってきた。
「ええ……けれど、子供たちと砂で遊んで、とても楽しかったわ」
そう答えると、自然と笑みがこぼれる。
笑い転げる子供たち、帰り際にかけられた小さな「ありがとう」。
ほんのひと欠片かもしれないが、それは確かに心を通わせた証だった。
マーシャは優しく頷いたが、やがて表情を改める。
「……旦那様のことですが、しばらくはお戻りになりません」
「そうなのですか」
「はい。島の外で、再建のための費用を交渉しておられるのです。島の暮らしは細々と続けられておりますが……豊かとは言えませんから」
淡々と告げながらも、その声には深い敬意が滲んでいた。
エリザベスは静かに息を呑む。
領主としての務めだけでなく、島の未来を背負い、自ら奔走している――。
(立派なお方だわ。この島のために、戦っておられるのね……。ならば、わたくしにできることは何かしら)
再び窓の外へ目をやる。
昼間、子供たちと夢中で築いた砂の城が、白く淡い光を受けて佇んでいる。
「ここは王の間!」「こっちはお菓子の部屋!」――無邪気な声が耳に蘇った。
(……そうだわ)
ふと、胸にひらめきが走る。
ただの遊びではなく、あの砂の城を「島の宝」にできるのではないか。
砂を固め、光で彩る技を広げれば、きっと人を呼び、この島に賑わいをもたらせる。
きっかけはただの砂遊び。
けれど、ほんの少しの工夫で子供たちを夢中にさせ、大人たちの心まで解いたのだ。
(流刑の身であっても……いいえ、だからこそ。ここで生きるのなら、この島のために力を尽くしたい)
孤独を照らし返すその光を、エリザベスはぎゅっと抱きしめた。
そして決意する。
(明日から始めましょう。まずは――あの子たちと一緒に)
胸に芽生えた希望を、エリザベスはそっと抱きしめた。
遠くで奮闘する「旦那様」に、いつの日か胸を張って伝えられるように。
海風に吹かれながら屋敷の庭を歩いていると、浜辺から子供たちの声が響いてくる。
「せーのっ! うわっ、くずれたー!」
「もう一回! 今度こそ大きなお城つくろうぜ!」
覗いてみると、双子含めた子供たちが濡れた砂を掬っては積み上げ、すぐに崩れては笑い合っていた。
その光景に、思わず足が止まる。
「あのね、もっと固めれば、きっと崩れにくくなるわ」
エリザベスが声をかけると、子供たちは振り返り、ぱっと表情を輝かせた。
「人魚姫だ!」
「エリザベスお姉ちゃん!」
彼女の存在は既に島の子供たちの間で「人魚姫」として噂になっていたらしい。
頬を赤らめながらも、エリザベスは子供たちの輪に加わった。
「ねえ人魚さん、かためるってどうやるの?」
「さらさらしてて、ぎゅってしてもすぐこわれちゃうよ?」
「ふふ、こうするの」
両手を砂にかざし、そっと呟く。
すると、水の属性で砂を湿らせ、土の属性で粘りを持たせ、風で余分な砂を払い落とし、火でほんのりと温めて固める。
瞬く間に、崩れにくい強固な砂の塊が出来上がった。
「わあぁ! すごい! ぜんぜん崩れない!」
「こんなの見たことないよ!」
叩いても崩れないブロック状に固まった砂塊に子供たちは大興奮だ。
「たくさん用意するから、大きなお城を作ってみたらどうかしら」
「やるー!」
「せっかくだから、でっかい城をつくろうぜ!」
「完成したら、中でおやつ食べようよ!」
「それ最高だな!」
砂の塊を基盤にして次々と塔や城壁を積み上げていった。時折子供達から、丸い砂塊や大小様々な形をリクエストされ、エリザベスはくすくす笑いながら快諾し生成する。
気付けば日が暮れ始めていて、定刻になっても帰ってこない子供たちを心配した親が迎えにきていた。
「あの人には関わっちゃだめだと言い聞かせているのに……!」
「隣国の聖女を殺害しようとしたんだろ? それで島流しされたとか」
「けど、美人だよなぁ。王子様はよくこんな美人手放せたな」
「マーシャさん。マーシャさんから見て、あの人ってどんな人なの? 噂通り罪人なのかい?」
離島とはいえ、噂は風に乗って流れるもので、祖国リンドブルグでは、王太子妃が聖女殺害未遂で島流しされたと公表されていた。
そのことをエリザベス本人は理解しており、島民が自分を厄介者として遠巻きからヒソヒソと噂話をするのも当然だと思っている。
「できたー!」
「俺たちの城、完成だ!」
「みんな、凄いわ! こんなに立派なお城なんだもの。もっと素敵にしましょう。わたくしから完成記念のプレゼントよ」
エリザベスが完成した城へ両手をかざすと、手元から四属性の魔光が生まれ、城の中へと飛び込んでいった。
すると――
小さな窓や門扉の隙間から、柔らかな光がぽうっと漏れ出す。まるで本当に誰かが蝋燭を灯し、暖かな灯火で夜を迎える支度をしているかのように、砂の城の内部が輝き始めた。
塔の先端からは細い光が星のように瞬き、城壁の影にはゆらゆらと明かりが揺れる。
まるでそこに人々が住み、笑い声と食卓の匂いが広がっているかのように、砂で出来た城は「生きている」ように光を放っていた。
「きれい……!」
「まるで本物のお城だね!」
子供たちは目を輝かせ、いつまでも砂の城の周りを駆け回ったり、出たり入ったりを繰り返す。
その様子を見守っていた島民たちもまた、ざわめきを隠せなかった。
「あれは全属性?」
「それはないだろ。魔力があるだけで貴族になれるほど珍しいのに、全属性あるってのか?」
「こんな奇跡、初めて見た……」
砂の城に魔光がきらめいた瞬間、子供たちだけでなく大人たちの息を呑む声が波音に混じった。
だが、次に起きたのは恐れていた罵声ではなく、ぽつりと漏れた感嘆だった。
「……ありがとうよ、人魚のお嬢さん」
「子供らが、あんなに楽しそうに……何年ぶりだろうな」
男爵家嫡男が他界し、魔力源を失ったこの島は、かつての活気を失い、貧困生活を送っている。
現に、エリザベスが滞在させてもらっている屋敷ですら、華やかさはない。
男爵家とはいえ、島民と生活水準に大きな差はないだろう。
「砂で城を作るなんて、私らには思いつかなかった。あの子らに良い思い出をくれた」
まだ不信の色は残っている。
けれど“人魚姫”と呼んでいた子供たちの笑顔に心をほぐされたのか、島民の声色にはどこか柔らかさが混じっていた。
エリザベスは胸の奥がじんわりと温かくなるのを感じた。
流刑の身となった元貴族令嬢など、島にとって脅威でしかない。内心は追い出したくて仕方ないはずだ。
けれど、ほんの少しでも島民の心を和らげられたのなら、それだけで救われる気がした。
「さあ、もう遅い。子供たちを連れて帰ろう」
島民の大人たちが子供を促し、名残惜しそうに砂の城を振り返りながらも家路につく。
最後に振り返った少女が、小さく手を振ってきた。
エリザベスは驚き、けれど嬉しくて、そっと手を振り返した。
◆
その夜。
入浴と夕食を済ませ、与えられた部屋で就寝の支度をしていると、今日の光景が鮮やかに胸に蘇った。
砂の城を囲んで駆け回る子供たちの笑い声。
最初は遠巻きに眺めていた大人たちの表情が、いつしか和らいでいったこと。
子供たちの笑顔ひとつが、大人の表情を変える。
民の心は、恐れや噂ではなく「喜び」で動かせるのだと。
――民心を掴め、と王妃教育では幾度も教え込まれた。
けれど結果的にわたくしの声は届かなかった。
(罪人であるわたくしに、微笑みを向けてくれるなんて……)
それは一瞬の気の迷いかもしれない。
けれど確かに、あのとき、わたくしは人々と同じ景色の中で息をしていた。
王宮にいた頃でさえ、感じたことのない安らぎ――「居場所」。
窓辺に立つと、月光に照らされ、浜辺に小さな砂の城の影が浮かんでいた。
波に削られながらも崩れず残るその姿に、エリザベスは思わず目を細める。
(あの子たちが「人魚姫」と呼んでくれるのなら……その名に恥じぬように、生きていきたい)
胸の内に、静かであたたかな光がともる。
「エリザベス様、今日もお疲れだったでしょう」
控えめな声と共に、マーシャが部屋へ入ってきた。
「ええ……けれど、子供たちと砂で遊んで、とても楽しかったわ」
そう答えると、自然と笑みがこぼれる。
笑い転げる子供たち、帰り際にかけられた小さな「ありがとう」。
ほんのひと欠片かもしれないが、それは確かに心を通わせた証だった。
マーシャは優しく頷いたが、やがて表情を改める。
「……旦那様のことですが、しばらくはお戻りになりません」
「そうなのですか」
「はい。島の外で、再建のための費用を交渉しておられるのです。島の暮らしは細々と続けられておりますが……豊かとは言えませんから」
淡々と告げながらも、その声には深い敬意が滲んでいた。
エリザベスは静かに息を呑む。
領主としての務めだけでなく、島の未来を背負い、自ら奔走している――。
(立派なお方だわ。この島のために、戦っておられるのね……。ならば、わたくしにできることは何かしら)
再び窓の外へ目をやる。
昼間、子供たちと夢中で築いた砂の城が、白く淡い光を受けて佇んでいる。
「ここは王の間!」「こっちはお菓子の部屋!」――無邪気な声が耳に蘇った。
(……そうだわ)
ふと、胸にひらめきが走る。
ただの遊びではなく、あの砂の城を「島の宝」にできるのではないか。
砂を固め、光で彩る技を広げれば、きっと人を呼び、この島に賑わいをもたらせる。
きっかけはただの砂遊び。
けれど、ほんの少しの工夫で子供たちを夢中にさせ、大人たちの心まで解いたのだ。
(流刑の身であっても……いいえ、だからこそ。ここで生きるのなら、この島のために力を尽くしたい)
孤独を照らし返すその光を、エリザベスはぎゅっと抱きしめた。
そして決意する。
(明日から始めましょう。まずは――あの子たちと一緒に)
胸に芽生えた希望を、エリザベスはそっと抱きしめた。
遠くで奮闘する「旦那様」に、いつの日か胸を張って伝えられるように。
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