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第1章 始まりの壁
1-12:発覚!黒幕の証拠
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MIRC(Magic Inverstigation Research Center)
正式名称は魔法捜査研究所であり科学捜査研究所と類似している部分がある。
ただ違いを上げるとすれば科捜研よりも格段に早く鑑定結果を出すことが出来る上に、人であれば具体的な人物名や前科の有無はもちろん、犯行に使った道具やその経過時間などを割り出すことが出来る。
更に技術が発展したことにより使用した魔法がどの系統なのかを知ることも出来るようになったことで緊急性の高いものや極めて重要な証拠に関してはここで鑑定するようにしている。
その場所に移動する前に治療室に寄り、綾菜が志穂と美穂を治療して今に至る。
「それで若弥は今まで何処に行っていたの?」
研究所に移動する途中で本部に戻っていた若弥に真奈が尋ねる。
「それはこれから始めるあの男の鑑定後でもいいかな?」
「話してくれるならそれでもいいわ」
今回鑑定するのは「脳指紋」であり、一度過去に見聞きした記憶を再度確認する時に脳が反応するものである。
自分がたとえそれを覚えていなくても脳が記憶していることで鑑定グラフの周波数もそれに応じた変化が見られる。
そこで舞香と大山の証言で共通していた「顔がハッキリしていない」というところに着目し、ならば「顔以外のところで覚えているところ」において鑑定の準備を進めている。
綾菜はタブレットに保存してある服の画像と声のサンプルを整理して、修助はバイクのヘルメットみたいな物に索敵魔法を施している。
一見何処にでも売られていそうな物だがスマホやパソコンに使われている部品が搭載されてある。
真奈も赤外線キーボードをたたき、パソコンの画面に結果が反映される準備を整えている。
細々とした準備が終わり修助は大山にヘルメットを被るように指示して万が一のために大山の数メートル後方に待機した。
鑑定の準備の間に待機していたメンバーは大山を見やる。
ここでも真奈はすぐに呼びかけられるように修助と綾菜に「精神念話」をかけていた。
『綾菜いつでもいいわよ。始めましょう』
『わかった真奈ちゃん。それじゃあ始めるよ』
意識を自分に集中させ大山に告げる。
「では今から見せる画像をしっかり見ていただきますが準備はよろしいですか?」
「はい、いつでも大丈夫です。お願いします」
綾菜はタブレットの画面をスライドさせ先に見せたものが会社に勤めている人が着るスーツである。
照合――16・65% 不一致
タブレットの画面をスライドさせ次に見せたのがスポーツ用のジャージである。
照合――21・35% 不一致
更に画面をスライドさせ見せたのがダウンジャケットである。
照合――11・75% 不一致
この動作を繰り返して照合しているが反応がなく、集めておいた服装の画像が少なくなり諦めかけている時だった。
大山の被っていたヘルメットが赤色に変色してそのパーセンテージが95・85%一致と確認出来て綾菜は待機していた修助に頷くと、それに気付いた修助も頷き返す。
同時にパソコンの画面のグラフにも反応があり、目を見張っていた真奈もガタッと動く。
志穂、美穂、舞香もその反応を見てパソコンの画面を見る。
決まりだと言わんばかりの顔をした若弥はそのまま大山の様子に集中する。
反応があった服装は黒色のローブで宗教信者のようなものであった。
念のため残り数枚の画像を見せたが反応はなかった。
服装が特定出来て綾菜はタブレットを操作して声のサンプルに切り替えた。
「では次に声をゆっくり流していくのでよく聴いてください」
「はい」
声のサンプルは「ありがとうございます」という言葉で大山は気が散らないように耳を傾ける。
始めに流した声は日本人の平均身長から放たれるやや低めな声である。
照合――23・15% 不一致
次に流した声は若干ガラガラしている濁った声である。
照合――25・25% 不一致
更に流した声は成人男性にしては比較的高めの声である。
照合――17・95% 不一致
次々とゆっくりと違う声を流しているが服装の照合と同じく反応がなく、残りのサンプルが僅かになる時だった。
大山の被っているヘルメットが赤色に変色してそのパーセンテージが96・55%一致と確認出来た。
綾菜は自分の胸に手をあてホッとして、修助も安心して一息ついた。
先ほどと同様にパソコンの画面のグラフに反応があり真奈は小さくガッツポーズをとる。
志穂、美穂、舞香は顔を見合わせニコッとする。
若弥は何も言葉にしなかったが、よしっというふうに頷いた。
反応があった声は少しバリトンがかった穏やかな声である。
ここでも念のため残りのサンプルの声を流したが反応はなかった。
照合を終えて綾菜が口を開く。
「お疲れ様でした。照合は終了です」
そう告げられた大山はヘルメットを外し、一息ついて口を開く。
「改めて事件を起こした時の記憶がハッキリと覚えていないとはいえ、ここにいる皆さんに多大な迷惑をかけたことをお詫び申し上げます」
目の前にいる綾菜と後ろにいる修助に頭を下げ、ミラー越しにいるメンバーにも頭を下げる。
その態度にメンバーば口を開かなかったが目礼し、綾菜が待機していた捜査官たちに声をかける。
「取り調べと脳指紋による照合を終えましたので後はお願いします」
「わかりました。では連行していきますがまた何かありましたら遠慮なく」
そう言って捜査官たちは大山を警視庁まで連行した。
それが確認出来てメンバーは真奈のところに集まる。
「皆、本当にお疲れ様。期待半々と思っていたデータから第三者と思われる人物像が特定出来て何よりよ」
真奈は労いの言葉と素直な感想を述べる。
「それにしても奇妙なものが照合されるとはね」
舞香が難しい顔して言うと、真奈が頷き答える。
「確かにそれは言えているわね。いずれにしても前進したことに変わりないわ。それよりも若弥、貴方が今までしていたことを聞かせてもらうわよ」
真奈の気が少し立っているように見えたので若弥は落ち着かせるように話をする。
「そう焦らずとも話すつもりでいたから厳しい顔をしないでもらえると助かるよ。改めて結果から言うと、僕はその第三者らしき人物を見かけて距離を置いて捜査していたんだよ」
「なっ⁉」
若弥の言葉に真奈は思わず声が出てしまい、周囲にいるメンバーは息を詰まらせ驚きを隠せなかった。
「それじゃあ今、照合したものと同じ服装や声はしていたの?」
舞香がそう尋ねると若弥は首を横に振って答える。
「服装は黒であることは間違いないけど日常で見かける会社員のようなスーツ姿だったし、声は何か話しているように見えたけど距離があったからよく聞き取れなかったよ」
「それなら顔はどうだった?」
今度は修助が尋ねると、舞香の質問同様に首を横に振って答える。
「それも後ろ姿だったから見ることは出来なかったよ。でも背丈は僕よりも高かったよ。多分総監と同じくらいだったね」
「これでまたわかったことが増えたから一歩前進だね」
綾菜がそう言うとメンバーは頷き真奈が告げる。
「わかったことは多くあるけど、大山だけの証言と照合だけで判断するには早すぎるから、明日朝早くに絵実先生の協力によって送検されてくる野口の証言と照合を見てからでも遅くないわ」
「「その方がいいね」」
志穂と美穂が口を揃えて言うと、
「野口という人に何かあったの?」
若弥が真奈に尋ねると、
「そういえば貴方、第三者らしき人物を捜査していたから状況を把握していなかったわね。簡単に説明すると――」
オペレート室で時光の戦闘を見ていたことについて掻い摘んで話すと、頷きながら口を挟むことなく若弥は状況を整理して、少し間を置いて言葉を選んで口を紡ぐ。
「そんなことが…。それで絵実先生のいる医療機関に運び込まれたというわけだね。それで本人は今何処に?」
「っ……」
「そっか」
真奈が黙って首を横に振って答えたことを察して、他のメンバーの顔を見ても良くないことが伝わり若弥は短く呟き、これ以上追求しなかった。
気持ちを切り替えて真奈はメンバーに告げる。
「今日出来ることはここまでだから後は自由に行動して構わないわ。本当にお疲れ様。それじゃあまた明日――」
言い切って研究所から出た時だった。数メートル先に離れたところから足を引きずりながら全身ボロボロになっている時光がいた。
「時光くん一体これは⁉」
メンバーが驚く中で修助が真っ先に駆けつけて尋ねると、
「アイツと久々に手合わせして結果がご覧の通り」
本部に戻ってきた時とはまた違う苦く辛そうな表情をしていた。
「その誰かさんと手合わせをしていただけ?」
「というと?」
真奈が僅かな時光の違和感を推察すべく問いてみたが、時光は容量を掴めずにいた。
それを見て真奈がもう一押し尋ねる。
「何かとんでもないことを聞かされたりしなかった?」
「っ!」
やや含みのある真奈の発言に時光はすぐに返答出来なかった。
気持ちを落ち着け平静を装い呼吸を整えて答える。
「今はまだ何も」
「そう、ならいいわ。貴方も綾菜に治療してもらってゆっくり休んだらどう?」
あえて何も聞かず真奈は時光の体調を気にかけた。
「治療の方は遠慮させてもらうよ。これは自分の戒めとして受けることにするよ。それに取り調べにも立ち会わず勝手なことをして申し訳ない。明日、何処に集まればいいかな?」
せめて明日はしっかり集まろうと思い真奈に尋ねる。
「明日朝早くに野口の証言と照合を取るために研究所に集合よ。絵実先生の治療と協力によって出来るようになったから時光、貴方が全部気負うことはないんだから」
「うん。わかった」
真奈は気を和らげてもらうために告げたが、すぐに時光の表情は晴れることはない。
「恵さんの状況は?」
「魔力と体力の消耗が激しかったらしいけど、この件も絵実先生の治療のおかげで明日の朝には退院出来るわよ」
「そっか、よかった」
ここでようやく少し安心出来て一息つけた時光だが、まだいつも通りの状態ではない。
ことがまとまりメンバーは解散した。
正式名称は魔法捜査研究所であり科学捜査研究所と類似している部分がある。
ただ違いを上げるとすれば科捜研よりも格段に早く鑑定結果を出すことが出来る上に、人であれば具体的な人物名や前科の有無はもちろん、犯行に使った道具やその経過時間などを割り出すことが出来る。
更に技術が発展したことにより使用した魔法がどの系統なのかを知ることも出来るようになったことで緊急性の高いものや極めて重要な証拠に関してはここで鑑定するようにしている。
その場所に移動する前に治療室に寄り、綾菜が志穂と美穂を治療して今に至る。
「それで若弥は今まで何処に行っていたの?」
研究所に移動する途中で本部に戻っていた若弥に真奈が尋ねる。
「それはこれから始めるあの男の鑑定後でもいいかな?」
「話してくれるならそれでもいいわ」
今回鑑定するのは「脳指紋」であり、一度過去に見聞きした記憶を再度確認する時に脳が反応するものである。
自分がたとえそれを覚えていなくても脳が記憶していることで鑑定グラフの周波数もそれに応じた変化が見られる。
そこで舞香と大山の証言で共通していた「顔がハッキリしていない」というところに着目し、ならば「顔以外のところで覚えているところ」において鑑定の準備を進めている。
綾菜はタブレットに保存してある服の画像と声のサンプルを整理して、修助はバイクのヘルメットみたいな物に索敵魔法を施している。
一見何処にでも売られていそうな物だがスマホやパソコンに使われている部品が搭載されてある。
真奈も赤外線キーボードをたたき、パソコンの画面に結果が反映される準備を整えている。
細々とした準備が終わり修助は大山にヘルメットを被るように指示して万が一のために大山の数メートル後方に待機した。
鑑定の準備の間に待機していたメンバーは大山を見やる。
ここでも真奈はすぐに呼びかけられるように修助と綾菜に「精神念話」をかけていた。
『綾菜いつでもいいわよ。始めましょう』
『わかった真奈ちゃん。それじゃあ始めるよ』
意識を自分に集中させ大山に告げる。
「では今から見せる画像をしっかり見ていただきますが準備はよろしいですか?」
「はい、いつでも大丈夫です。お願いします」
綾菜はタブレットの画面をスライドさせ先に見せたものが会社に勤めている人が着るスーツである。
照合――16・65% 不一致
タブレットの画面をスライドさせ次に見せたのがスポーツ用のジャージである。
照合――21・35% 不一致
更に画面をスライドさせ見せたのがダウンジャケットである。
照合――11・75% 不一致
この動作を繰り返して照合しているが反応がなく、集めておいた服装の画像が少なくなり諦めかけている時だった。
大山の被っていたヘルメットが赤色に変色してそのパーセンテージが95・85%一致と確認出来て綾菜は待機していた修助に頷くと、それに気付いた修助も頷き返す。
同時にパソコンの画面のグラフにも反応があり、目を見張っていた真奈もガタッと動く。
志穂、美穂、舞香もその反応を見てパソコンの画面を見る。
決まりだと言わんばかりの顔をした若弥はそのまま大山の様子に集中する。
反応があった服装は黒色のローブで宗教信者のようなものであった。
念のため残り数枚の画像を見せたが反応はなかった。
服装が特定出来て綾菜はタブレットを操作して声のサンプルに切り替えた。
「では次に声をゆっくり流していくのでよく聴いてください」
「はい」
声のサンプルは「ありがとうございます」という言葉で大山は気が散らないように耳を傾ける。
始めに流した声は日本人の平均身長から放たれるやや低めな声である。
照合――23・15% 不一致
次に流した声は若干ガラガラしている濁った声である。
照合――25・25% 不一致
更に流した声は成人男性にしては比較的高めの声である。
照合――17・95% 不一致
次々とゆっくりと違う声を流しているが服装の照合と同じく反応がなく、残りのサンプルが僅かになる時だった。
大山の被っているヘルメットが赤色に変色してそのパーセンテージが96・55%一致と確認出来た。
綾菜は自分の胸に手をあてホッとして、修助も安心して一息ついた。
先ほどと同様にパソコンの画面のグラフに反応があり真奈は小さくガッツポーズをとる。
志穂、美穂、舞香は顔を見合わせニコッとする。
若弥は何も言葉にしなかったが、よしっというふうに頷いた。
反応があった声は少しバリトンがかった穏やかな声である。
ここでも念のため残りのサンプルの声を流したが反応はなかった。
照合を終えて綾菜が口を開く。
「お疲れ様でした。照合は終了です」
そう告げられた大山はヘルメットを外し、一息ついて口を開く。
「改めて事件を起こした時の記憶がハッキリと覚えていないとはいえ、ここにいる皆さんに多大な迷惑をかけたことをお詫び申し上げます」
目の前にいる綾菜と後ろにいる修助に頭を下げ、ミラー越しにいるメンバーにも頭を下げる。
その態度にメンバーば口を開かなかったが目礼し、綾菜が待機していた捜査官たちに声をかける。
「取り調べと脳指紋による照合を終えましたので後はお願いします」
「わかりました。では連行していきますがまた何かありましたら遠慮なく」
そう言って捜査官たちは大山を警視庁まで連行した。
それが確認出来てメンバーは真奈のところに集まる。
「皆、本当にお疲れ様。期待半々と思っていたデータから第三者と思われる人物像が特定出来て何よりよ」
真奈は労いの言葉と素直な感想を述べる。
「それにしても奇妙なものが照合されるとはね」
舞香が難しい顔して言うと、真奈が頷き答える。
「確かにそれは言えているわね。いずれにしても前進したことに変わりないわ。それよりも若弥、貴方が今までしていたことを聞かせてもらうわよ」
真奈の気が少し立っているように見えたので若弥は落ち着かせるように話をする。
「そう焦らずとも話すつもりでいたから厳しい顔をしないでもらえると助かるよ。改めて結果から言うと、僕はその第三者らしき人物を見かけて距離を置いて捜査していたんだよ」
「なっ⁉」
若弥の言葉に真奈は思わず声が出てしまい、周囲にいるメンバーは息を詰まらせ驚きを隠せなかった。
「それじゃあ今、照合したものと同じ服装や声はしていたの?」
舞香がそう尋ねると若弥は首を横に振って答える。
「服装は黒であることは間違いないけど日常で見かける会社員のようなスーツ姿だったし、声は何か話しているように見えたけど距離があったからよく聞き取れなかったよ」
「それなら顔はどうだった?」
今度は修助が尋ねると、舞香の質問同様に首を横に振って答える。
「それも後ろ姿だったから見ることは出来なかったよ。でも背丈は僕よりも高かったよ。多分総監と同じくらいだったね」
「これでまたわかったことが増えたから一歩前進だね」
綾菜がそう言うとメンバーは頷き真奈が告げる。
「わかったことは多くあるけど、大山だけの証言と照合だけで判断するには早すぎるから、明日朝早くに絵実先生の協力によって送検されてくる野口の証言と照合を見てからでも遅くないわ」
「「その方がいいね」」
志穂と美穂が口を揃えて言うと、
「野口という人に何かあったの?」
若弥が真奈に尋ねると、
「そういえば貴方、第三者らしき人物を捜査していたから状況を把握していなかったわね。簡単に説明すると――」
オペレート室で時光の戦闘を見ていたことについて掻い摘んで話すと、頷きながら口を挟むことなく若弥は状況を整理して、少し間を置いて言葉を選んで口を紡ぐ。
「そんなことが…。それで絵実先生のいる医療機関に運び込まれたというわけだね。それで本人は今何処に?」
「っ……」
「そっか」
真奈が黙って首を横に振って答えたことを察して、他のメンバーの顔を見ても良くないことが伝わり若弥は短く呟き、これ以上追求しなかった。
気持ちを切り替えて真奈はメンバーに告げる。
「今日出来ることはここまでだから後は自由に行動して構わないわ。本当にお疲れ様。それじゃあまた明日――」
言い切って研究所から出た時だった。数メートル先に離れたところから足を引きずりながら全身ボロボロになっている時光がいた。
「時光くん一体これは⁉」
メンバーが驚く中で修助が真っ先に駆けつけて尋ねると、
「アイツと久々に手合わせして結果がご覧の通り」
本部に戻ってきた時とはまた違う苦く辛そうな表情をしていた。
「その誰かさんと手合わせをしていただけ?」
「というと?」
真奈が僅かな時光の違和感を推察すべく問いてみたが、時光は容量を掴めずにいた。
それを見て真奈がもう一押し尋ねる。
「何かとんでもないことを聞かされたりしなかった?」
「っ!」
やや含みのある真奈の発言に時光はすぐに返答出来なかった。
気持ちを落ち着け平静を装い呼吸を整えて答える。
「今はまだ何も」
「そう、ならいいわ。貴方も綾菜に治療してもらってゆっくり休んだらどう?」
あえて何も聞かず真奈は時光の体調を気にかけた。
「治療の方は遠慮させてもらうよ。これは自分の戒めとして受けることにするよ。それに取り調べにも立ち会わず勝手なことをして申し訳ない。明日、何処に集まればいいかな?」
せめて明日はしっかり集まろうと思い真奈に尋ねる。
「明日朝早くに野口の証言と照合を取るために研究所に集合よ。絵実先生の治療と協力によって出来るようになったから時光、貴方が全部気負うことはないんだから」
「うん。わかった」
真奈は気を和らげてもらうために告げたが、すぐに時光の表情は晴れることはない。
「恵さんの状況は?」
「魔力と体力の消耗が激しかったらしいけど、この件も絵実先生の治療のおかげで明日の朝には退院出来るわよ」
「そっか、よかった」
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