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第1章 始まりの壁
1-25:急展開!JSIAメンバーへ挑戦状
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達人の行方を追うため早朝にメンバーが会議室に集まり、組織犯罪対策部の長である和矢里実の持つ魔法を頼りに待機していた時のこと、事態が急変して時光のスマホにメッセージと映像が送られてきた。
「なっ!」
「時光クンどうしたの?」
「これ…」
時光の様子に気付いた舞香が尋ねると、時光は自分のスマホをテーブルの上に置き送られてきたものをメンバーに見せる。
「「ワカちゃん・ワカ君!」」
「っ!」
声を揃えて若弥の名前を叫ぶ志穂と美穂に、両手で口を抑えて驚く恵の反応が見られた。
送られてきたメッセージはこう記されていた。
――某大手会社のビルの屋上にて待ちます。来なければ仲間の命は保障出来ません。助けたければ私と戦って勝つことです。お待ちしております。権藤達人――
映像の方は、全身血塗れの若弥がフェンスに括りつけられている姿であった。
「ここまで狡猾なことをするのかこの人は!」
「修助、落ち着きなさい。今怒っても仕方ないわ」
「そうだね。ごめん」
珍しく怒りを露わにする修助を真奈が宥める。
「綾菜、この怪我の状況からしてどれくらい経っているかわかる?」
真奈が尋ねると綾菜は目を凝らして観察するが厳しい表情で答える。
「この映像だけで経過観察は難しいけど、ただ間違いなく私たちがこの会議室に集まる1時間半前くらいに撮影されたものだと言えるね」
「しかし一体何故、若弥クンにこんなことをしてメッセージと映像を送ってきたのか…」
「私もそこが気になりました」
舞香の意見に恵が賛同する。
「いずれにしても何の策もなしに飛び込んで行けば間違いなく大怪我では済まされないようね」
「「それじゃあどうするの!」」
真奈の言葉に口を揃えて志穂と美穂が訴える。
「大怪我では済まされない、罠が多くあるかもしれないけど、こうしている間にも相手に猶予を与えているのも事実。ならば飛び込むしかない」
「ちょっと待って時光!貴方だけの問題じゃないわ!」
強く異議を唱える真奈に時光は冷静にこう切り返す。
「わかっている。ならば最善の策があるとでも?」
「そ、それは…」
言い淀む真奈に更に時光が押し切るように言葉を組み立てる。
「不測の事態が起きて最善を尽くそうと考えることは大切だけど、時として迅速な行動をとらないと解決出来るものが解決出来なかったら、それこそ悔やまれるものだと俺は思うよ」
その言葉に舞香が続けて思っていることを述べる。
「私は時光クンの意見に賛成かな。情報が少ないだけで、全く持っていないというわけじゃないから」
更に恵も続いて発言する。
「私も先輩の意見に賛成です。遅かれ早かれ捕獲しなければならない人だということに変わりありませんから」
3人の意見に押し切られて一息ついて真奈は口を開く。
「わかったわ。ただしくれぐれも無茶はしないこと。いいわね?」
「それも重々承知しているよ」
ここで表情を緩めて答える時光に、気持ちを切り替えて真奈は方針を伝える。
「それじゃあ私と修助でオペレート室から現場周辺の捜査を」
「わかった」
修助は頷き短く返事する。
「時光、志穂、美穂、舞香、恵は若弥の救助を。権藤さんとの戦闘になった場合の陣形は任せるけど大丈夫ね?」
「ああ。そこは俺たちでやるから」
そう言って時光は4人の顔を見やると、迷いなく頷き返してきた。
「綾菜はいつでも皆の治療が出来るように準備を整えておいて」
「わかったよ。任せて」
真奈が一通り指示を出し終えると時光が締めの言葉を放つ。
「急な展開を迎えたけど、やることは一つ、必ず権藤さんを捕獲して事件を終わりにするぞ!」
「「「「「「「おう!」」」」」」」
力強い返事と共に目的に沿って然るべき行動をとり始める。
「絶対に止めてやる」
「…」
時光が部屋を後にする前にボソッと含みのある言い方をしていたように聞こえたが、真奈は何も言わずただその背中を見送った。
「なっ!」
「時光クンどうしたの?」
「これ…」
時光の様子に気付いた舞香が尋ねると、時光は自分のスマホをテーブルの上に置き送られてきたものをメンバーに見せる。
「「ワカちゃん・ワカ君!」」
「っ!」
声を揃えて若弥の名前を叫ぶ志穂と美穂に、両手で口を抑えて驚く恵の反応が見られた。
送られてきたメッセージはこう記されていた。
――某大手会社のビルの屋上にて待ちます。来なければ仲間の命は保障出来ません。助けたければ私と戦って勝つことです。お待ちしております。権藤達人――
映像の方は、全身血塗れの若弥がフェンスに括りつけられている姿であった。
「ここまで狡猾なことをするのかこの人は!」
「修助、落ち着きなさい。今怒っても仕方ないわ」
「そうだね。ごめん」
珍しく怒りを露わにする修助を真奈が宥める。
「綾菜、この怪我の状況からしてどれくらい経っているかわかる?」
真奈が尋ねると綾菜は目を凝らして観察するが厳しい表情で答える。
「この映像だけで経過観察は難しいけど、ただ間違いなく私たちがこの会議室に集まる1時間半前くらいに撮影されたものだと言えるね」
「しかし一体何故、若弥クンにこんなことをしてメッセージと映像を送ってきたのか…」
「私もそこが気になりました」
舞香の意見に恵が賛同する。
「いずれにしても何の策もなしに飛び込んで行けば間違いなく大怪我では済まされないようね」
「「それじゃあどうするの!」」
真奈の言葉に口を揃えて志穂と美穂が訴える。
「大怪我では済まされない、罠が多くあるかもしれないけど、こうしている間にも相手に猶予を与えているのも事実。ならば飛び込むしかない」
「ちょっと待って時光!貴方だけの問題じゃないわ!」
強く異議を唱える真奈に時光は冷静にこう切り返す。
「わかっている。ならば最善の策があるとでも?」
「そ、それは…」
言い淀む真奈に更に時光が押し切るように言葉を組み立てる。
「不測の事態が起きて最善を尽くそうと考えることは大切だけど、時として迅速な行動をとらないと解決出来るものが解決出来なかったら、それこそ悔やまれるものだと俺は思うよ」
その言葉に舞香が続けて思っていることを述べる。
「私は時光クンの意見に賛成かな。情報が少ないだけで、全く持っていないというわけじゃないから」
更に恵も続いて発言する。
「私も先輩の意見に賛成です。遅かれ早かれ捕獲しなければならない人だということに変わりありませんから」
3人の意見に押し切られて一息ついて真奈は口を開く。
「わかったわ。ただしくれぐれも無茶はしないこと。いいわね?」
「それも重々承知しているよ」
ここで表情を緩めて答える時光に、気持ちを切り替えて真奈は方針を伝える。
「それじゃあ私と修助でオペレート室から現場周辺の捜査を」
「わかった」
修助は頷き短く返事する。
「時光、志穂、美穂、舞香、恵は若弥の救助を。権藤さんとの戦闘になった場合の陣形は任せるけど大丈夫ね?」
「ああ。そこは俺たちでやるから」
そう言って時光は4人の顔を見やると、迷いなく頷き返してきた。
「綾菜はいつでも皆の治療が出来るように準備を整えておいて」
「わかったよ。任せて」
真奈が一通り指示を出し終えると時光が締めの言葉を放つ。
「急な展開を迎えたけど、やることは一つ、必ず権藤さんを捕獲して事件を終わりにするぞ!」
「「「「「「「おう!」」」」」」」
力強い返事と共に目的に沿って然るべき行動をとり始める。
「絶対に止めてやる」
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