恋愛下手な私の今まで。

miyu.

文字の大きさ
95 / 116

あきらとのその後2

しおりを挟む
気持ちの整理ができてても寂しい気持ちは全然消えない。

それでも心の中のモヤモヤが少しずつ薄くなってきているのは自分でも分かっていた。

そんな時に大学で見かけるようになったある人物。

今まではあきらしか見えていなくて、あきら以外の男の人は全く目に入っていなかったから、その人を見つけた時は本当に驚いた。

まさかこんな身近にいたなんて。

その人とは、私が入学したての頃に、あるサークルのホームページで見つけたドストライクのイケメン!

すっかり存在を忘れていたけど、あのキラキラオーラ全開のイケメンをついに見つけた!!

ハーフの様な彫りが深い顔立ち。
綺麗な二重。
鼻が高い。
ヒゲが似合う!!

生で見てもこの印象は変わらなかった。

初めて見かけたとき、心臓が止まるかと思うくらいビックリして、あまりのイケメンにすごくドキドキした。

私達が放課後に集合したり、ゼミの研究をしたり、毎日のように溜まっていた場所の一角にその人はいた。

私がその場所に行くと、必ずと言っていいほどいつも同じ場所に座ってる。

どうやら彼の定位置だったみたいで、見かける度に意識するようになった。

あきらのことを考えるとまだ切ないし胸が痛むけど、彼を見ると不思議と元気になれた。

イケメンは世界を救うって聞いたことがあるけど、本当にその通りだ。

少なくても今の私にとっては、このイケメンの存在が救いだったのは間違いない。

好きな芸能人をテレビで観るような感覚。

話しかけたり連絡先を聞いたりなんておこがましくてできないけど、見かけるだけで十分。

今はまだ他の人とどうこうなんて考えられないし、そもそもイケメンは私の存在なんて知らないし。笑

だから見かけるだけで十分。

そして、ついにあきらの家に荷物を取りに行く日。

何を話すかは特に決めてなかったけど、今日であきらへの気持ちにキッパリ区切りを付けることだけは決めていた。

ナツキとナツキの彼に「今からあきらの家に行ってきます!」と連絡を入れて、携帯は鞄にしまった。

最寄駅に着くと、控えめに手を振って出迎えてくれたあきら。

私もニッコリ笑ってあきらの元へ向かった。

今日は手を繋がない私達。

元気だった?最近何してた?バイトは?とか日常会話を交わしているうちに家に着いた。

大きめの荷物はあきらがまとめてくれていて、細々した物をささっと片付けた。

話をしようと思ってたのに、あきらの顔を見たらもう何も話さなくていいかも!って思えた。

だから最後に一言だけ。

「あきら、後輩の子のこと好き?」

満面の笑みで「うん!」って答えたあきら。

気持ちに整理がついてたはずなのに、あまりに素直に答えるから結構ショックだった。

この人、ついこの間まで私のことも好きって言ってた人だよね?笑

「そっか。。」

この一言を返すのがやっと。

嘘が付けないあきらだもんね。

ショックは大きかったけど、ある意味気持ちの良い答えかもしれない。

おかげで私の気持ちにも踏ん切りが付いた。

寂しい気持ちはあるけど、未練はない。

もう大丈夫!前に進める。

だらだらと家にいたくなくて、急いで荷物をまとめた。

私はここでお別れしたかったけど、駅まで送ると頑なに譲ってくれないあきらに負けて、送ってもらうことになった。

「みゆ、今までありがとう!」

なんとも清々しい笑顔であきらが言う。

「私もありがとう。後輩の子と幸せにね。」

「うん!ありがと!」

また満面の笑みでお礼を言われた。

これ以上話すことが見つからず、私達はしばらく無言のまま駅に向かった。

改札で別れようと思ったら、ホームに降りて電車に乗り込むまで丁寧に見送ってくれたあきら。

お互い笑顔で手を振って別れた。

あきらが見えなくなった瞬間、切なさと寂しさが込み上げてきて涙が止まらなくなり、電車の中で大号泣してしまった。

しばらく泣いてたけど、泣き止んだらめちゃくちゃ清々しい気持ちになった。

携帯を見るとナツキカップルから連絡が入っていたので「あきらと会ってきた!バイバイした瞬間涙が止まらなくなったけど、もう大丈夫!」って送った。

あきらからも「今日はありがとう!みゆのこと大好きだった!」って連絡が来ていた。

「私も大好きだったよ。幸せになってね!」って返事した。

私と別れたこと後悔させてやる!って胸に誓って、ダイエットを始めることに決めた 

あきらと付き合えて沢山の幸せをもらったし、愛されるってどれだけ幸せなことかを実感することができた。

だからあきらと出会えて恋人になれて良かった。

大好きではなく大好きだった人。

私も前に進むからお互い幸せになろうね。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

大丈夫のその先は…

水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。 新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。 バレないように、バレないように。 「大丈夫だよ」 すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m

君と暮らす事になる365日

家具付
恋愛
いつでもぎりぎりまで疲れている主人公、環依里(たまき より)は、自宅である築28年のアパートの扉の前に立っている、驚くべきスタイルの良さのイケメンを発見する。このイケメンには見覚えがあった。 何故ならば、大学卒業後音信不通になった、無駄に料理がうまい、変人の幼馴染だったのだから。 しかし環依里は、ヤツの職業を知っていた。 ヤツはメディアにすら顔を出すほどの、世間に知られた天才料理人だったのだ! 取扱説明書が必要な変人(世間では天才料理人!?)×どこにでもいる一般人OL(通訳)の、ボケとツッコミがぶつかりあうラブコメディ!(予定)

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

たとえ夜が姿を変えても ―過保護な兄の親友は、私を逃がさない―

佐竹りふれ
恋愛
重なる吐息、耳元を掠める熱、そして——兄の親友の、隠しきれない独占欲。 19歳のジャスミンにとって、過保護な兄の親友・セバスチャンは、自分を子供扱いする「第二の兄」のような存在だった。 しかし、初めてのパーティーの夜、その関係は一変する。 突然降ってきた、深く、すべてを奪うような口づけ。 「焦らず、お前のペースで進もう」 そう余裕たっぷりに微笑んだセバスチャン。 けれど、彼の言う「ゆっくり」は、翌朝には早くも崩れ始めていた。 学内の視線、兄の沈黙、そして二人きりのアパート――。 外堀が埋まっていくスピードに戸惑いながらも、ジャスミンは彼が隠し持つ「男」の顔に、抗えない好奇心を抱き始める。 「……どうする? 俺と一緒に、いけないことするか?」 余裕の仮面を被るセバスチャンに、あどけない顔で、けれど大胆に踏み込んでいくジャスミン。 理性を繋ぎ止めようとする彼を、翻弄し、追い詰めていくのは彼女の方で……。 「ゆっくり」なんて、ただの建前。 一度火がついた熱は、誰にも止められない。 兄の親友という境界線を軽々と飛び越え、加速しすぎる二人の溺愛ラブストーリー。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

離婚した妻の旅先

tartan321
恋愛
タイトル通りです。

思い出さなければ良かったのに

田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。 大事なことを忘れたまま。 *本編完結済。不定期で番外編を更新中です。

処理中です...