よくある悪役令嬢転生物語

ひろ

文字の大きさ
2 / 15

レイリーナとして

しおりを挟む
 二日目の始まり

私「うーん」
セナ「おはようございます。お嬢様。」

 おはようございます。という思いを込めてニコッと笑ってみた。

がくん

 何故かセナが崩れ落ちた。

セナ「お嬢様が危険すぎる。何なのあの笑顔。可愛すぎる」

 何て言ってるかはわからないけれど楽しそうでよかった。

セナ「旦那様、おはようございます。」
父親「ああ。」

 無愛想だなぁ。あの母親の性か?

父親「私の名前はルイだ。」
私「あい。」

私の父親綺麗だなぁ。藍色の髪と黄色の目。まさに夜空のようだ。私の母親も水色の髪に黄色の目で綺麗だったけど、父親には敵わないな。というか、私の髪色が藍色でよかったね。目の色は水色だけど。

ルイ「お前は俺の子じゃない。」
私「あい」

 そんなの知ってるよ。

ルイ「お前はあの女よりも端正な顔立ちをしているのだな。見ているだけで吐き気がする。」
セナ「旦那様」
ルイ「別にいいだろ。言葉がわかるわけでもあるまいし。」
セナ「旦那様💢」

 いや分かってるんだよなぁ。バリバリ分かってるんだよなぁ。

私「うーん」
セナ,ルイ「「......」」

 ルイは凄く居心地の悪そうな顔をして、セナは悩んでそうな顔をした。

ルイ「...じゃあもう帰る。」
セナ「旦那様のお屋敷はここです。」
ルイ「ああ」

 自分のステータスが見たい。

私「おああうあいあ(お腹すいた)」
セナ「はいただいま」

 ようやくいなくなった。

私「うえーあうおーうう(ステータスオープン)」

ピロン

 なるほど...私の属性は光と闇、風と炎と土と水の全属性でレベル1。練習次第で上げることが出来る。この時点でチートだ。まぁ次に進もう。運動神経の数値はレベル50。運動神経のレベルは上がることがない。チート過ぎるだろ。もう何も驚かない。スキルは、心を読むリーマイズ瞬間移動テレポート調和バランス器用スケーホ瞬間記憶インスメモリー(常時発動、消すことも出来る。)、創造クリエーションなどなど...まだまだあります。本当、私チートだな。

 一ヶ月...

 父親が再婚して、妊娠した。早いなぁ。だからゲームで二歳違いだったんだ。あと、私は歩けるようになった。こっちも早いなぁ。

セナ「お嬢様、家庭教師様がお嬢様につくそうです。」
私「えあ、おうお?(セナ、ホント?)」
セナ「ええ、旦那様は何を考えているのかしら。」
私「えあ、いっあうあっいいっえ(セナ、一旦あっち行って)」
セナ「了解いたしました。」

 神様、いる?お話ししたいんだけど。

神「はーい呼んだ?」
私「うん呼んだ」
神「で何かあったの?」
私「何かあった訳じゃないけど、ルナ居る?」
ルナ「呼び出して何かあった?」
私「ステータス見た?」
ルナ「いいや?」
私「見てみて」
ルナ「いいけど一緒に見よ?」
私「OK」
私ルナ「「ステータスオープン」」
ルナ「チート過ぎるだろ。」
私「だよね!?」
ルナ「神様、どゆこと?」
神「神々から1つずつあげたらいつの間にか」
私「そういえば神様の名前って何?」
神「国によって違うし、本当の名など無い。神に母親は居ぬ。」
ルナ「ふーんそういうものか。」
私「じゃあありがと。あの世界で会えたら会おうね。」
ルナ「うん!」

 戻ってきた。ちなみにその後も度々ルナを呼び出したり呼び出されたりして交流していて、姉妹の絆は途切れなかった。

???「家庭教師になった、公爵夫人のマリネ⋅スキーヤーよ。」
私「あいえああ、おおいうおえあいいあう(マリネ様、よろしくお願いします。)」
マリネ「ふん、分かってるじゃない。」

 私の嫌いなタイプだ。というか私一応公爵令嬢よ。無礼でしょ。こっちの方が身分は上なのに。

マリネ「メイド、出ていきなさい。」
セナ「え?でも、お嬢様が...」
マリネ「良いから出ていきなさい!」
セナ「いや...」
マリネ「出ていきなさいっていってるでしょ💢出ていかないようなら、こうしてやる💢」

 そう言ってセナを無理やり追い出して、結界を張った。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

乙女ゲームの悪役令嬢、ですか

碧井 汐桜香
ファンタジー
王子様って、本当に平民のヒロインに惚れるのだろうか?

一家処刑?!まっぴらごめんですわ!!~悪役令嬢(予定)の娘といじわる(予定)な継母と馬鹿(現在進行形)な夫

むぎてん
ファンタジー
夫が隠し子のチェルシーを引き取った日。「お花畑のチェルシー」という前世で読んだ小説の中に転生していると気付いた妻マーサ。 この物語、主人公のチェルシーは悪役令嬢だ。 最後は華麗な「ざまあ」の末に一家全員の処刑で幕を閉じるバッドエンド‥‥‥なんて、まっぴら御免ですわ!絶対に阻止して幸せになって見せましょう!! 悪役令嬢(予定)の娘と、意地悪(予定)な継母と、馬鹿(現在進行形)な夫。3人の登場人物がそれぞれの愛の形、家族の形を確認し幸せになるお話です。

悪役令嬢の独壇場

あくび。
ファンタジー
子爵令嬢のララリーは、学園の卒業パーティーの中心部を遠巻きに見ていた。 彼女は転生者で、この世界が乙女ゲームの舞台だということを知っている。 自分はモブ令嬢という位置づけではあるけれど、入学してからは、ゲームの記憶を掘り起こして各イベントだって散々覗き見してきた。 正直に言えば、登場人物の性格やイベントの内容がゲームと違う気がするけれど、大筋はゲームの通りに進んでいると思う。 ということは、今日はクライマックスの婚約破棄が行われるはずなのだ。 そう思って卒業パーティーの様子を傍から眺めていたのだけど。 あら?これは、何かがおかしいですね。

「俺が勇者一行に?嫌です」

東稔 雨紗霧
ファンタジー
異世界に転生したけれども特にチートも無く前世の知識を生かせる訳でも無く凡庸な人間として過ごしていたある日、魔王が現れたらしい。 物見遊山がてら勇者のお披露目式に行ってみると勇者と目が合った。 は?無理

転生しましたが悪役令嬢な気がするんですけど⁉︎

水月華
恋愛
ヘンリエッタ・スタンホープは8歳の時に前世の記憶を思い出す。最初は混乱したが、じきに貴族生活に順応し始める。・・・が、ある時気づく。 もしかして‘’私‘’って悪役令嬢ポジションでは?整った容姿。申し分ない身分。・・・だけなら疑わなかったが、ある時ふと言われたのである。「昔のヘンリエッタは我儘だったのにこんなに立派になって」と。 振り返れば記憶が戻る前は嫌いな食べ物が出ると癇癪を起こし、着たいドレスがないと癇癪を起こし…。私めっちゃ性格悪かった!! え?記憶戻らなかったらそのままだった=悪役令嬢!?いやいや確かに前世では転生して悪役令嬢とか流行ってたけどまさか自分が!? でもヘンリエッタ・スタンホープなんて知らないし、私どうすればいいのー!? と、とにかく攻略対象者候補たちには必要以上に近づかない様にしよう! 前世の記憶のせいで恋愛なんて面倒くさいし、政略結婚じゃないなら出来れば避けたい! だからこっちに熱い眼差しを送らないで! 答えられないんです! これは悪役令嬢(?)の侯爵令嬢があるかもしれない破滅フラグを手探りで回避しようとするお話。 または前世の記憶から臆病になっている彼女が再び大切な人を見つけるお話。 小説家になろうでも投稿してます。 こちらは全話投稿してますので、先を読みたいと思ってくださればそちらからもよろしくお願いします。

【完結短編】ある公爵令嬢の結婚前日

のま
ファンタジー
クラリスはもうすぐ結婚式を控えた公爵令嬢。 ある日から人生が変わっていったことを思い出しながら自宅での最後のお茶会を楽しむ。

悪役令嬢はモブ化した

F.conoe
ファンタジー
乙女ゲーム? なにそれ食べ物? な悪役令嬢、普通にシナリオ負けして退場しました。 しかし貴族令嬢としてダメの烙印をおされた卒業パーティーで、彼女は本当の自分を取り戻す! 領地改革にいそしむ充実した日々のその裏で、乙女ゲームは着々と進行していくのである。 「……なんなのこれは。意味がわからないわ」 乙女ゲームのシナリオはこわい。 *注*誰にも前世の記憶はありません。 ざまぁが地味だと思っていましたが、オーバーキルだという意見もあるので、優しい結末を期待してる人は読まない方が良さげ。 性格悪いけど自覚がなくて自分を優しいと思っている乙女ゲームヒロインの心理描写と因果応報がメインテーマ(番外編で登場)なので、叩かれようがざまぁ改変して救う気はない。 作者の趣味100%でダンジョンが出ました。

村娘になった悪役令嬢

枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。 ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。 村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。 ※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります) アルファポリスのみ後日談投稿しております。

処理中です...