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第3章 新たな勇者編
異世界からの来訪者
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「ここ····は?」
俺の名は暁翔。さっきまで友達と遊んでいた、ただの高校生だ。俺は今凄い暗い感じの部屋にいた。そして俺の目の前には怪しいローブを羽織った人間が数人いた。
「おぉ!せ、成功だ!」
その人たちは大声を上げて喜んでいた。
「あの!いったいここは?」
俺は恐怖を押し退けて聞いてみる。すると返事はすぐに帰ってきた。
「ここは、ラッシュ····ラッシュ王国だ」
「え?」
つまり俺は世間でいう、異世界転移をしてしまったのか?俺はスマホを確認するが圏外だった。
「まぁいいや····それで俺を呼んだのはなぜだ?」
「この国は魔王によって滅ぼされかけている····」
「何もしなかったのか?」
魔王が攻めてきたのなら王国側が何かをするはずだが····
「勇者様6人が魔王討伐に行かれましたが····未だ帰ってはおりません····」
「ほう····」
「なので····今回はその魔王を倒すためにあなたを呼びました····」
俺はただの高校生だぞ?何かできるとは思えないが····
「俺には魔王を倒すための力があるのか?」
「その右手が証拠です····」
「右手?」
俺は右手を見ると鳥のような形をした、タトゥーの様なものが刻まれていた。
「それは勇者の証····魔王を倒せる唯一の力····」
「これが····ねぇ····」
つまり俺は魔王を倒さなくてはいけない「呪い」のようなものを掛けられたというわけだ。
俺は一つ気になったことがあったので質問してみることにした。
「そういえば····他の勇者が魔王の城に行ってからどれくらい時間が経っている?」
「だいたい····1ヶ月程かと····」
「もう死んでるんじゃないか?」
「いいえ····まだ死んではいないかと····」
「なぜだ?」
魔王の城に行って1ヶ月帰ってこなかったってことはもう死んでいるに違いないのに····
「彼らは····不死なのです····」
「何?」
不死だって····そんな事が有り得るのか?もしそうだとすれば俺も不死という事になるんだが?
「とにかく今は····聖剣を手に入れてもらわねば····」
「聖剣?そんな物があるのか····」
「はい····今ある7本の聖剣を除いて、もう1本隠された聖剣があるのです····」
「隠された?」
「はい····その聖剣はあまりに強すぎて····封印されてしまったのです····」
封印される程強い聖剣····か。それさえあれば魔王を倒せると····その人はそう踏んでいるんだな。
「それで、その聖剣とやらは何処にあるんだ?」
「この国周辺の洞窟のどれかにあると思うのですが····残念ですが····見つかっておりません」
「····仕方がない····俺が自分の目で確かめてくるよ」
俺は剣を貰って腰に提げる。
「どうか····お気を付けて····」
「分かった!」
俺は部屋から出る。すると眩しい光が俺の目に入って来た····
「眩しい!あの部屋めちゃめちゃ暗かったからな····」
目が光に慣れてくると衝撃的な光景を目の当たりにした。そこには····人が全くいなかったのだ。
「ここは確か王国だったはずだが····」
俺の前には大きな城、そして後ろにも大きな城があった。しかし、前の城からは怪しい靄が出ていた。
「あれが魔王の城····か」
俺は、魔王の城とは反対方向の王国の門から平原に出た。その時、不思議な声が聞こえた。女性の声だ。
「新た····者····我····聖····」
「俺を····呼んでいる?」
俺は声の聞こえる方向に向かうと、光る石を見つけた。
「この石から声が?」
その石に触れると他の石と合体して剣の形を成した。
「新たなる勇者よ····我は主なき聖剣····」
「剣が····喋っている?」
俺はその剣を手に取る。すると剣が俺の中に吸い込まれて行った。
「何だこれ!?」
次の瞬間、右手の勇者の証が光り始めた。それと同時に俺の頭に単語が思い浮かんだ。
「『聖剣召喚』」
そう俺が言うと右手に聖剣が現れた。そして俺が聖剣を手放すと聖剣は俺の体に戻って行った。
「これから宜しくな!」
「はい····」
それ以降、聖剣は声を発しなくなった。
「さてと····洞窟に向かうか····」
この辺りの洞窟はひとつしかなかった。この洞窟をくまなく探せばあるんじゃないか?なんで見つからなかったんだろう····
「よし!入ろう!」
こうして俺は洞窟探検に出た。
俺の名は暁翔。さっきまで友達と遊んでいた、ただの高校生だ。俺は今凄い暗い感じの部屋にいた。そして俺の目の前には怪しいローブを羽織った人間が数人いた。
「おぉ!せ、成功だ!」
その人たちは大声を上げて喜んでいた。
「あの!いったいここは?」
俺は恐怖を押し退けて聞いてみる。すると返事はすぐに帰ってきた。
「ここは、ラッシュ····ラッシュ王国だ」
「え?」
つまり俺は世間でいう、異世界転移をしてしまったのか?俺はスマホを確認するが圏外だった。
「まぁいいや····それで俺を呼んだのはなぜだ?」
「この国は魔王によって滅ぼされかけている····」
「何もしなかったのか?」
魔王が攻めてきたのなら王国側が何かをするはずだが····
「勇者様6人が魔王討伐に行かれましたが····未だ帰ってはおりません····」
「ほう····」
「なので····今回はその魔王を倒すためにあなたを呼びました····」
俺はただの高校生だぞ?何かできるとは思えないが····
「俺には魔王を倒すための力があるのか?」
「その右手が証拠です····」
「右手?」
俺は右手を見ると鳥のような形をした、タトゥーの様なものが刻まれていた。
「それは勇者の証····魔王を倒せる唯一の力····」
「これが····ねぇ····」
つまり俺は魔王を倒さなくてはいけない「呪い」のようなものを掛けられたというわけだ。
俺は一つ気になったことがあったので質問してみることにした。
「そういえば····他の勇者が魔王の城に行ってからどれくらい時間が経っている?」
「だいたい····1ヶ月程かと····」
「もう死んでるんじゃないか?」
「いいえ····まだ死んではいないかと····」
「なぜだ?」
魔王の城に行って1ヶ月帰ってこなかったってことはもう死んでいるに違いないのに····
「彼らは····不死なのです····」
「何?」
不死だって····そんな事が有り得るのか?もしそうだとすれば俺も不死という事になるんだが?
「とにかく今は····聖剣を手に入れてもらわねば····」
「聖剣?そんな物があるのか····」
「はい····今ある7本の聖剣を除いて、もう1本隠された聖剣があるのです····」
「隠された?」
「はい····その聖剣はあまりに強すぎて····封印されてしまったのです····」
封印される程強い聖剣····か。それさえあれば魔王を倒せると····その人はそう踏んでいるんだな。
「それで、その聖剣とやらは何処にあるんだ?」
「この国周辺の洞窟のどれかにあると思うのですが····残念ですが····見つかっておりません」
「····仕方がない····俺が自分の目で確かめてくるよ」
俺は剣を貰って腰に提げる。
「どうか····お気を付けて····」
「分かった!」
俺は部屋から出る。すると眩しい光が俺の目に入って来た····
「眩しい!あの部屋めちゃめちゃ暗かったからな····」
目が光に慣れてくると衝撃的な光景を目の当たりにした。そこには····人が全くいなかったのだ。
「ここは確か王国だったはずだが····」
俺の前には大きな城、そして後ろにも大きな城があった。しかし、前の城からは怪しい靄が出ていた。
「あれが魔王の城····か」
俺は、魔王の城とは反対方向の王国の門から平原に出た。その時、不思議な声が聞こえた。女性の声だ。
「新た····者····我····聖····」
「俺を····呼んでいる?」
俺は声の聞こえる方向に向かうと、光る石を見つけた。
「この石から声が?」
その石に触れると他の石と合体して剣の形を成した。
「新たなる勇者よ····我は主なき聖剣····」
「剣が····喋っている?」
俺はその剣を手に取る。すると剣が俺の中に吸い込まれて行った。
「何だこれ!?」
次の瞬間、右手の勇者の証が光り始めた。それと同時に俺の頭に単語が思い浮かんだ。
「『聖剣召喚』」
そう俺が言うと右手に聖剣が現れた。そして俺が聖剣を手放すと聖剣は俺の体に戻って行った。
「これから宜しくな!」
「はい····」
それ以降、聖剣は声を発しなくなった。
「さてと····洞窟に向かうか····」
この辺りの洞窟はひとつしかなかった。この洞窟をくまなく探せばあるんじゃないか?なんで見つからなかったんだろう····
「よし!入ろう!」
こうして俺は洞窟探検に出た。
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