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第一章
兎21羽 PVP再び
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あれから三日がたった。僕達は毎日薬草採取のクエストを受けて森に行っている。
レベルはかなり上がり、レベルだけならB級冒険者クラスらしいが、冒険者としてはずぶの素人だ。だから無茶は為ずに薬草採取をしながら冒険者としての経験を積んでいく。
帰り掛けにはユニークスキルの練習を行い、僕の複製レベルは5、キョウカさんの縮地レベルは7に上がっていた。
キョウカさんは縮地を使って遠い間合いから詰める練習や、前後左右に動く練習、ジグザグに動いたり、距離を変えながらツーステップ、スリーステップしたり、縮地のスピードを変化させるダブルアクセル等を練習している。
僕はキョウカさんからクロスボウを借りて、射出した矢を複数個複製して的の木に当てる練習や、走りながらの射撃練習、更に複数の矢の複製等を練習し、一度の射撃で八本の矢を複製出来るようになっていた。
今日の夕方にはギガントブレードウルフの素材査定が完了して、素材買い取りのお金が貰える。早めに切り上げて森の中を出ようとした時に、見知らぬ男が僕らの前に現れた。
「よ~う、四ノ宮ぁ。やっぱり四ノ宮かぁ。街で見かけた時にラッキーって思ったぜぇ~イ」
黒い髪に黒い昭和な学生服、間違いなく異世界転移者だ。キョウカさんを知っている?高校の友達……?
「異世界に来てお前に会えるとは思わなかったぜィ」
キョウカさんは真っ青な顔でブルブルと震えている……。
「よう兄ちゃん、毎晩よ~、四ノ宮とヤリまくってんだ~。羨ましいぜぇ~。ヒヒィイヒィヒヒヒヒィ」
「な、何だ、お前は……」
不気味に歪に笑う男……。キョウカさんの知り合いかもしれないが、でも友達じゃない!
「べっ嬪だもんな~、四ノ宮わぁ~。阿婆擦れ、好き饅頭でぇ~、誰にでも腰振るからな~」
「な……何を……」
「やめてーーーーーーッ!」
青い顔で震えながら叫ぶキョウカさん……。
「キョ、キョウカさん……?」
「違う!私はやって無い!誰ともそんな事してない!してないよ~~~」
顔に両手を当てて泣き声で叫ぶ……。
「学校じゃ有名だったじゃねえか、キヒッ、俺にもやらせろよ~~~、クヒヒ」
キモイ顔で笑う男…………。
キョウカさんが……?
「ち、違う!違うよソウマ君!」
悲痛な泣き声でキョウカさんは叫んだ……。
「キャハハ!何言ってんだよ!お前んとこのオヤジのスナックはァ~、本番ヤラセルって有名じゃねぇか~キヒッ。四ノ宮も客取ってんだろ~~~キヒヒヒヒ」
「違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う……」
キョウカさんは両手を顔に当てたまま崩れるように膝を付き、ブルブルと震えながら蹲って泣きじゃくった……。
「ふざけた事言ってんなァ!!!」
僕はこれ程の怒りを感じた事は一度も無い!
「はあ~っ?何お前?もしかしたらヤッてないの?超笑えるわ~~~」
僕は両手の拳を力強く握り締めて、腐れ野郎を睨み付けた。
「ヤッてるとか、ヤッてないとか関係無いんだよ!
お前が何言おうが関係無い!!!
僕が大好きなキョウカさんを泣かせるお前を絶対絶対許さない!!!」
「ギャハハハハハ!まじヤッて無いの~~~クヒヒ。まぁいいかァ~、お前ここで死ぬしィィィ~、四ノ宮は俺の奴隷になんだからな~キヒィィィィィィィ~」
僕を殺す……。コイツ…………。
「キョウカさん!僕がコイツの相手をしている間に逃げるんだ!」
蹲るキョウカさんに手を差し伸べたその時、黒い何かが僕に向かって飛んできた。慌てて僕は持っていたクロスボウでソレを払うが、衝撃でクロスボウも弾けて飛んでいった。
男の両手から黒い触手が何本も伸びている。
「逃がさねぇよ~クヒヒ。俺の未来視がお前の死を告げているじぇ~~~キャヒヒヒ」
黒い触手、あれはキモデブ兄貴のスキル……、そして未来視……、触手と異なるスキル……。つまり…………。
「お前……殺したな……」
「ヒャヒ?何お前ぇ、知ってんの?」
「やっぱりお前……殺したんだな……」
僕がこの世界に来る時の狭間の世界で、お爺さんに聞いた僕らのルール……PVP……。異世界転移者どうしの戦いに勝った者は……
「ヒャヒャヒャヒャ吃驚さぁ~!馴れ馴れしく話し掛けてきたキモ豚雄二人を半殺しにしたらよ~~~、見えた訳よ!奴隷にすっか、殺してスキル奪うかってよ~~~クヒヒヒャヒャ。だから殺したよ!豚雄二人奴隷って有り得ねぇだろ~~~キュヒヒィィ。そんでもってな~、テメエは殺して四ノ宮は俺様のエロ奴隷さぁ~~~ヒャッハ~~~!」
僕がキョウカさんと知り合った頃に、キョウカさんを信用するべきか悩んだ理由。そしてその後もキョウカさんにはPVPのルールを説明出来なかった理由。…………話したら疑心暗鬼でキョウカさんがいなくなってしまうかもしれないから………………。
「死ねよ!!!」
腐れPK野郎が両手を振り回し、幾本もの黒い触手が僕に襲い掛かってきた。
コイツは、コイツだけは絶対許さない!!!
「着装!月兎!!!」
レベルはかなり上がり、レベルだけならB級冒険者クラスらしいが、冒険者としてはずぶの素人だ。だから無茶は為ずに薬草採取をしながら冒険者としての経験を積んでいく。
帰り掛けにはユニークスキルの練習を行い、僕の複製レベルは5、キョウカさんの縮地レベルは7に上がっていた。
キョウカさんは縮地を使って遠い間合いから詰める練習や、前後左右に動く練習、ジグザグに動いたり、距離を変えながらツーステップ、スリーステップしたり、縮地のスピードを変化させるダブルアクセル等を練習している。
僕はキョウカさんからクロスボウを借りて、射出した矢を複数個複製して的の木に当てる練習や、走りながらの射撃練習、更に複数の矢の複製等を練習し、一度の射撃で八本の矢を複製出来るようになっていた。
今日の夕方にはギガントブレードウルフの素材査定が完了して、素材買い取りのお金が貰える。早めに切り上げて森の中を出ようとした時に、見知らぬ男が僕らの前に現れた。
「よ~う、四ノ宮ぁ。やっぱり四ノ宮かぁ。街で見かけた時にラッキーって思ったぜぇ~イ」
黒い髪に黒い昭和な学生服、間違いなく異世界転移者だ。キョウカさんを知っている?高校の友達……?
「異世界に来てお前に会えるとは思わなかったぜィ」
キョウカさんは真っ青な顔でブルブルと震えている……。
「よう兄ちゃん、毎晩よ~、四ノ宮とヤリまくってんだ~。羨ましいぜぇ~。ヒヒィイヒィヒヒヒヒィ」
「な、何だ、お前は……」
不気味に歪に笑う男……。キョウカさんの知り合いかもしれないが、でも友達じゃない!
「べっ嬪だもんな~、四ノ宮わぁ~。阿婆擦れ、好き饅頭でぇ~、誰にでも腰振るからな~」
「な……何を……」
「やめてーーーーーーッ!」
青い顔で震えながら叫ぶキョウカさん……。
「キョ、キョウカさん……?」
「違う!私はやって無い!誰ともそんな事してない!してないよ~~~」
顔に両手を当てて泣き声で叫ぶ……。
「学校じゃ有名だったじゃねえか、キヒッ、俺にもやらせろよ~~~、クヒヒ」
キモイ顔で笑う男…………。
キョウカさんが……?
「ち、違う!違うよソウマ君!」
悲痛な泣き声でキョウカさんは叫んだ……。
「キャハハ!何言ってんだよ!お前んとこのオヤジのスナックはァ~、本番ヤラセルって有名じゃねぇか~キヒッ。四ノ宮も客取ってんだろ~~~キヒヒヒヒ」
「違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う……」
キョウカさんは両手を顔に当てたまま崩れるように膝を付き、ブルブルと震えながら蹲って泣きじゃくった……。
「ふざけた事言ってんなァ!!!」
僕はこれ程の怒りを感じた事は一度も無い!
「はあ~っ?何お前?もしかしたらヤッてないの?超笑えるわ~~~」
僕は両手の拳を力強く握り締めて、腐れ野郎を睨み付けた。
「ヤッてるとか、ヤッてないとか関係無いんだよ!
お前が何言おうが関係無い!!!
僕が大好きなキョウカさんを泣かせるお前を絶対絶対許さない!!!」
「ギャハハハハハ!まじヤッて無いの~~~クヒヒ。まぁいいかァ~、お前ここで死ぬしィィィ~、四ノ宮は俺の奴隷になんだからな~キヒィィィィィィィ~」
僕を殺す……。コイツ…………。
「キョウカさん!僕がコイツの相手をしている間に逃げるんだ!」
蹲るキョウカさんに手を差し伸べたその時、黒い何かが僕に向かって飛んできた。慌てて僕は持っていたクロスボウでソレを払うが、衝撃でクロスボウも弾けて飛んでいった。
男の両手から黒い触手が何本も伸びている。
「逃がさねぇよ~クヒヒ。俺の未来視がお前の死を告げているじぇ~~~キャヒヒヒ」
黒い触手、あれはキモデブ兄貴のスキル……、そして未来視……、触手と異なるスキル……。つまり…………。
「お前……殺したな……」
「ヒャヒ?何お前ぇ、知ってんの?」
「やっぱりお前……殺したんだな……」
僕がこの世界に来る時の狭間の世界で、お爺さんに聞いた僕らのルール……PVP……。異世界転移者どうしの戦いに勝った者は……
「ヒャヒャヒャヒャ吃驚さぁ~!馴れ馴れしく話し掛けてきたキモ豚雄二人を半殺しにしたらよ~~~、見えた訳よ!奴隷にすっか、殺してスキル奪うかってよ~~~クヒヒヒャヒャ。だから殺したよ!豚雄二人奴隷って有り得ねぇだろ~~~キュヒヒィィ。そんでもってな~、テメエは殺して四ノ宮は俺様のエロ奴隷さぁ~~~ヒャッハ~~~!」
僕がキョウカさんと知り合った頃に、キョウカさんを信用するべきか悩んだ理由。そしてその後もキョウカさんにはPVPのルールを説明出来なかった理由。…………話したら疑心暗鬼でキョウカさんがいなくなってしまうかもしれないから………………。
「死ねよ!!!」
腐れPK野郎が両手を振り回し、幾本もの黒い触手が僕に襲い掛かってきた。
コイツは、コイツだけは絶対許さない!!!
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