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ep.21 孤児100人と邸宅の掃除

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 うほほーーーい♪ ほいほい♪

 わはは~♪ わはは~♪

 へやそうじをしてぇ~~~~♪ へやそうじをしてぇぇーーーー♪

 くりんざるぅーーーむっ~~♪

 Clean the roomっ~~♪ Clean the room!!!!




 家を手に入れた僕は、早速家を使うために、邸宅の掃除をしようと思ったッッ☆彡

 ふふふ☆彡 ちょー巨大な、アメリカでも手に入らないような巨大な家に住んじゃう僕~。

 うしし。みんな、うらやましーだろ~。えへん。



 僕は景気づけに家の近くにある坊さんの立て看板を読んだ。

王都にはたくさんの仕事のない人たちがいます。
私たち信仰は、仕事に困った人がいたら、
いつでも、5000ギルの川掃除の仕事を提供できるお金が欲しいです。
常に人は仕事をクビになったりして、身動きの取れない人が多くいます。
そのために、6000ギルの本をみなさんに信仰として売りたいを思っています。
この6000ギルの本では、1000ギル分を集めて、1億ギルになったら、
本を買った人に抽選して、1億ギルの配当を一人に作る形となります。
本の内容は、近所の面白い買い物が安全にできるお店、面白いお酒が安全に飲めるお店を紹介する
本と店の人への季節インタビューの記事となります。
そこで5000ギルは川掃除の仕事を作ります。生活に困った人がいつでも働けるように。

 アーメンズ・インシュアラー・阿弥



 うーーん。こういう細かいの大切だよね。ゲンがいいねぇ。

 うーーーーーん。なかなかこの坊さん頭がいいゾ~。


 確かにいつでも仕事って足りない状態なんだ。

 でも、仕事って営利で出来てるから、儲けがでない仕事って作れない。




 例えば、普通の人はリンゴを買う。だから、りんごを売る仕事はできるんだけど。

 それ以上の仕事って、できないんだよね。

 りんごは100円の価値があるから売れて、100円の価値の仕事はできる。

 けど、それだと、あらゆるものが溢れた時点で、

 それ以上の仕事って増やせなくなってしまう。

 でも、人は好きに繁殖して、自分たちの居場所を考えずに仕事が足りなくなってしまう。

 だから、川掃除なんだ。

 川掃除って、普通には仕事にならない。

 川はみんな使わないし、ただ、水として流れているだけだ。

 ほんとうのことを言うと、川をきれいにする仕事ってすごく大事だ。

 水道が壊れたら、誰も水を飲めなくなっちゃうし、災害や、戦争で、水道が使えなくなった途端に、

 人はすごく困ってしまうから。

 そんなときに、川が汚れていて、汚物まみれになっていたり、動物の死体が浮いてたりする状態だと、

 人が完全に水を飲めなくなってしまう。

 だからと言って、人は川の掃除にお金を出すかと言われると、出さないのが普通だ。

 そこで、川掃除の仕事をこのお坊さんは宝くじで作ろうとしてるんだ。

 うーーーーん。すごい坊さん、考えてるなあ。





 そこのところで、このお坊さんは、

 宝くじに本をつけて、その売上で、いつでも川掃除が5000円でできる仕事を作ろうとしているんだな。


 なるほど~。

 川掃除もだけど、土手の草むしりとか、公衆トイレの掃除とか、

 この機構を使ってうまく運営して行けば、お金にならない状態でも5000円の仕事ができる状態になるゾ~。



 新しい仕事を考えるときって、

 どうしても営利で作ろうとしてしまうのが普通で、それが経済のある社会だけど、

 こうやって、営利にならない状態でも、

 工夫次第でお金になる仕事を増やして行くのも大切だなぁーーーーー。



 おっ、坊さん、本の内容まで考えてるみたい。

 近所の美味しいお店と、お酒のお店の紹介と、そのインタビューか?


 なぜ、インタビューなんだろう?



 うーーーーん???


 あっ、わかった!!!!


 普通のお店の紹介だと一冊で読み飽きちゃうし、

 次に買わなくなっちゃうから。

 美味しいお店や、美味しいお酒のお店のインタビューを載せることによって、

 何度も本を買って、季節ごとに、いろんなお店の情報が載るようにして、人が買いやすくしようと思ってうんだな。

 へえええええええ。

 よく、考えてるなぁ。坊さん、本気でやろうとしてるんだな。




 うーーーーーん。坊さん、賢い。

 おっとっと。カンバン観てる場合じゃないや。それじゃあ、掃除をしよう。


 ただ、そうは言っても、一人で掃除できるような家の大きさじゃない。

 貴族の邸宅は、100人の家臣が入るほどの大きさで、僕ひとりではひとつきあっても掃除ができない。

 だから、僕は孤児100人を集めて、孤児たちと掃除をすることにしたッッ☆彡




 僕は孤児たちの前でカクカクいいながら、笑った。

「一人5000ギル出します。この家を一日でみんなで手分けをして掃除してくださーーーい♪ いえい!!!」

 カクカク~♪ カクカク~♪




 すると100人の孤児のうち、年長の子が仕切って、テキパキと掃除の分担を決めて行って、

 それから、昼の頃には、邸宅の草むしりも、窓拭きも、床の掃除もすっかり終わっていた~。

 僕は感心して、100人の孤児の取り仕切りをした、孤児、アーロンを呼んだッッ☆彡




「君にこの家の掃除を任せたい。5人雇っていいから、君が配下にできるものを集めてくれなーーーい?」

 ふふふ。なにか、家主として僕はかっこいい感じでやってしまったよー☆彡

 僕って、できる男ーーーーーっ。イエイッッ




 アーロンは言った。

「わかりました・・・。ただ、有能なものじゃなくて、暮らすのに苦労している5人を配下にしてもいいですか? 家の掃除の取り仕切りはちゃんと僕が責任をもってやるので。お願いします」

 アーロンはなかなかに出来た男の子だ。僕は感心してうなずいたッッ☆彡

「わかった。君に任せるよ。君は月に20万ギルで雇うッ。他の5人は15万ギルだ。それでいいかい?」

「よろしくお願いします・・・。あの、伊佐木さま。ありがとうございます。あなたみたいな人がご主人様でよかった」



 ビッテ、キッキ、タルト、セイロ、ゴメスさんの5人をアーロンは選んだ。

 8歳二人、10歳、12歳、と49歳の5人だ。


 ゴメスさんは片足の元冒険者だ。

 人間って、大人でも片足になるだけでほとんど仕事ができなくなる。

 そんな中、孤児であるアーロンが、

 孤児たちと一緒に、片足のゴメスを掃除夫として、僕の召使いにしたんだ。


 こういうとき、ほんとに動けるヤツってすごいと思う。


 アーロンってほんとにいいヤツだね~。



 アーロンに褒められたよ。いやー、アーロンの方が気配りが出来てすごいと思うけど。うれしいな☆彡

 それから、孤児たち100人とバーベキューだっーーーー!!!

 メルティちゃんがお肉と野菜を買って来て、邸宅にあるバーベキュースペースで、100人と僕とで、バーベキューをした☆彡




 なんかわくわくするよねッッーーー★ バーベキューって。

 おっきいお肉焼いたり、トウモロコシ焼いたり、焼き鳥なんかもいいかな~。すごく、ときめく~。




 じゅーじゅー

 じゅーじゅー




「お肉おいしい。おにいちゃんありがとう~♪」

「ほんとにお肉おいしい。ありがとう~♪」

 孤児たちの笑顔が見れてよかった。色々と孤児たちは大変だけど、僕も出来る限り支えてあげたいと思ったッッ☆彡
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